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2017/12/11

生涯未婚率の推移と予測!毎年記録を更新し増加し続ける背景は?

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生涯未婚率がどんどん上がっています。昔は、世話を焼いてくれたりする人がいたりして、独身と知るとお見合い話を持ってきたりして結婚するのが当たり前の時代でした。

女性が、一人で生きていくのは、非常に困難な時代であったともいえます。今のように女性の就職口がありませんでしたからね。

結婚しずらい世の中になった?結婚しなくてもよくなった?

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生涯未婚率とは、人口に対する統計上、50歳で一度も結婚したことがない人の割合です。2015年の国税調査の結果によると、男性23.37%、女性14・06%になっています。

男性の4人に一人、女性の7人に一人が生涯一度も結婚したことがないという事になります。年々、この割合は増えていて、結婚をしない人が増えているのが見て取れます。

結婚をしなくても生きていける時代であるのも一因ですし、自分の生涯の生き方が選択できる時代になったともいえます。この先も未婚率が増えるかは、社会の動きとも連動することなので一概に減り続けるとは、言えません。

現在増加している原因は、今の社会構造も原因ではないでしょうか。

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生涯未婚率とは?

先ほども述べましたが、人口に対して50歳までに一度も結婚したことがない人の割合です。人々の暮らしが豊かになり、人が人を支えながら生きていかなければならなかった時代には、結婚は、当たり前のことでした。

家庭の仕事も今より、重労働でしたし、働くもの、家庭を守るものに分かれて共同で生きていくために、結婚という仕組みは時代に合っていたのです。

しかし、近年は、一人でも暮らしていけるほど世の中が便利になり、人に頼まなくても、お金で生活が成り立つようになったのです。

人力で全てやっていた時代に比べたら、機械が何でもやってくれますし、全てが昔より楽にできるようになったのです。そのため、結婚しなくても問題が生じなくなったのが未婚が増えた一因でしょう。

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生涯未婚率の推移

下の表は生涯未婚率の推移を表したものです。

男性 女性
1950 1.50% 1.40%
1955 1.20% 1.50%
1960 1.30% 1.90%
1965 1.50% 2.50%
1970 1.70% 3.30%
1975 2.10% 4.30%
1980 2.60% 4.40%
1985 3.90% 4.30%
1990 5.60% 4.30%
1995 9.00% 5.10%
2000 12.60% 5.80%
2005 16.00% 7.30%
2010 20.10% 10.60%
2015 23.40% 14.10%

男性の未婚率が急激に上がっているのがわかります。バブルがはじけた後、若年層の年収の上がり方が非常に悪化しました。そのため、結婚を躊躇してしまう男性が増えたのは確かです。

未婚の人たちが必ずしも結婚をしたくないというわけではありません。経済的なことや社会不安からくる先への不安が結婚に踏み切れない原因を作っていることもあります。

国立社会保障・人口問題研究所が実施した「出生動向基本調査」(独身者調査)によるといずれは結婚するつもりと考えている未婚者の割合は、低くはありません。

18歳から35歳の未婚者の男性は86.3%、女性は89.4%がいずれは結婚するつもりだと答えています。この推移は20年間ほとんど変わっていません。

このことから、結婚をしたくないのではなく、実際には、結婚できなかったという人が増えているのではないでしょうか。結婚をするつもりだったが、縁がなかった。良い人に巡り合えなかったという意見が結構多いのです。

もちろん、中には結婚なんてしたくない、という人もいるでしょう。しかし、生涯未婚の人はどんな時代にも存在はしています。結婚をしたくても出来ない人の割合が増えているのが問題なのではないでしょうか。

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生涯未婚率の増加の背景

生涯未婚が増加した背景には、先の見えない経済の悪化があります。未婚が増えた昭和から平成にかけて、日本の景気はガクンと落ちました。

それまでが、経済成長からバブル景気まで、年収は毎年上がっていたのです。ところがバブルがはじけ、リーマンショックあたりから、収入が減っていくという状況になりました。

また、年功序列がなくなり、正規雇用の人も減少して、先に対する不安ばかりが先行しました。消えた20年というぐらい、日本の景気は悪化したのです。

一番景気低迷の余波を受けたのが、結婚適齢期と言われている20代から30代の人だったのではないでしょうか。当時の若年層が正社員にならぬまま、契約社員で来てしまった人がたくさんいます。

現在の40代~50代が働き方改革の悪影響を受け、それまで勤め先に長く勤めていれば安泰だった時代から能力のある人だけが安泰な仕事に就ける時代に変わってしまったのです。

能力のある人間がどれほどいるのでしょう。もともとからして能力のある人は、出世していましたから、結局はふつうに働いていた人が収入をもらえなくなっただけなのです。

日本の家庭が中流世帯ばかりになったのは、実は年功序列のおかげだったのです。真面目に会社に勤めていれば、普通に暮らせて行けたのですから。

生涯未婚が増えた背景には、自分だけで生活が精いっぱいの男性が増えてしまったことが大きな原因だといえます。

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生涯未婚率に男女差がある理由

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理由①男性の収入が下がった

結婚をするためには、家族を食べさせていかなければならないという事が、最大の理由でしょう。女性が社会に進出したと言っても、未だに子供が出来ると仕事が続けられなくなる社会構造の日本ですから、専業主婦やパートなどの女性がほとんどです。

旦那さんの給料だけで暮らす人もまだたくさんいます。そんな状況ですから、男性はある程度の収入がないと結婚に踏み切れないのです。

よく聞きませんか?女性が求める結婚相手の条件に、年収○○以上の人なんて言葉。つまり、女性が求めているのは、バリバリ働く自分の姿ではなく、旦那さんの収入で生活して、子供の世話と家庭を守るという考え方が多いのです。

国自体は、女性にも働かせて税金を取りたいみたいですが、女性が進出することで、男性の給料を下げてしまったのが、問題だったのではないでしょうか。

男性がしっかり収入を増やせれば、働く女性の給料も男性並みにもらえたはずです。しかし、男性の給料も減らし、女性の賃金は安くしていますから、いつまでたっても男女平等と呼べるほどの男女の賃金差が縮まらないのです。

そのため、共働きをしないと家庭が成り立たなくなっているのです。これは、女性の社会進出とは言えません。

理由②再婚による男女差

生涯未婚率の男女差は、女性の再婚によるものが多いようです。結婚できるような収入を得てる人がバツ1などの女性と再婚するので、女性より男性が余ってしまう現象が起きているものです。

つまり、一人の女性が生涯に何回か再婚をしていて、その相手の男性は、初婚の人が多いという事です。そのため、女性より男性の方が未婚率が高くなっているのです。

理由③消極的な男性が多い

草食系男子なんて言葉がありますね。恋愛に対して臆病な男性が増えています。また、性欲もない男性もいるようです。今までの歴史の中で、近代のように豊かな時代はありませんでした。

生きるか死ぬか、そんな時代が長くあったため、男性は戦い家族を守る義務がありました。しかし、豊かさと平和な時代になり、戦う必要がなくなってしまいました。

求められていたから、必要にされていたから戦う人生を歩んできた男の人たちですが、現在は、女性が一人でも生きていける時代になり、男性に頼らなくなりました。

必要とされなくなったわけですから、強い必要がないわけです。平和と豊かさは、そんな男性を作り出していくのかもしれませんね。

理由④お世話焼きな人が消えた

お見合い話を持ってきてくれていたような、お世話焼きな人がいなくなり、自分でお嫁さんを探せない人が、結婚できなくなっています。

昔は、独身でいるとどこからかお見合いの話を持ってくる叔母ちやんがいましたよね。そういう人もいなくなり、結婚もお見合いではなく恋愛が主流になりました。

そのため、お世話焼きおばちゃんの代わりに、お見合いを斡旋する会社が出来たわけです。しかし、結婚をする気もない人には、お見合い会社の会員にはなりませんよね。

強引にお見合い話をしに来るおばちゃんの代わりにはならないようです。結婚にあまり積極的でない人は、結局、その機会を与えられないまま生涯未婚になってしまうのではないでしょうか。

女性の場合は、消極的でも男性から声がかかりますが、おとなしい男性だと厳しいのかもしれませんね。

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生涯未婚率の今後の予測

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増え続けることはない

生涯未婚率の上昇は近いうちに頭打ちになるでしょう。このまま増え続けることはありません。ある程度までは、上昇しますがある一定の高さで終わり、次には下降線をたどるものと見られます。

未婚に対する考え方には、世代的な傾向があります。自由な選択と言いながら、実際は、選択したくてしているわけではないからです。

この先の経済成長の高さは、それほど良くはならないでしょう。そうなると今度は一人で生きていくには大変な世の中にもなってきます。

価値観がかわる

独身の人が老後一人になるという事は、少なくとも税金のお世話になる必要が出てきます。しかし、日本の福祉における税金には限度があります。

この先、少子化により国の財政は厳しくなるでしょう。その時、独身の人の老後にどれだけの税金が使われるのかという問題が必ず出てきます。

子供を作らなかった人が、他人の育てた子供たちの税金を使うことになります。しかし、支える世代は、少ないためこの構造は成り立たなくなります。

それが、表面に出てきたときには、世代的な価値観が変わってくるでしょう。世代交代が国の価値観を変えてきたと言っても良いでしょう。

家族の在り方の変遷

戦後、団塊の世代は、働けば働いただけ給料に反映して、核家族という形を生み出しました。その後、団塊の世代の子供がニートを生み出します。

働かなくても、親が食べさせていける世代です。しかし、その後、親も食べていくのが大変な時代になってきています。年金は下がる、給料は上がらない、景気も良くないし、物価は上がる状態です。

働かなければ、食べていけない時代が来ます。年金では生きていけなくなれば、死ぬまで働かなければいけない時代になるわけです。

現在、年金の支給時期は65歳ですが、この先70歳、75歳と上がる可能性があります。老後ゆっくりなんて時代は終わってしまいます。

それと同じに、未婚に対する考え方も変わっていくでしょう。時代とともに人間の生き方は変わってきました。永遠に続くものはないのです。未婚もこの先増え続けることはないでしょう。

<下に続く>

生涯未婚というものが増えたのは、当たり前?

現在、生涯結婚しなかった人は、バブル世代の前後に働きだした世代です。この世代は、ある程度若年時代にお金を稼げた世代です。

結婚をしない方が、気楽に生きてこれた時代でした。一人の方が良かった時代だったのです。しかし、バブルははじけ、景気低迷の時代がやってきます。

バイトでも贅沢に暮らせた時代が突然終わり、気が付けば結婚する人もいないまま、50歳を超えてしまったのです。このような時代でしたから、未婚が増えたのは当たり前なのです。

社会全体が、結婚より、独身貴族ともてはやした時代だったのです。自分の意見というよりは、時代に合わせて暮らした結果だったのです。

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