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2018/01/02

神通力とは?意味は?神通力の種類や超能力・霊能力との違い!

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神通力の意味とは?

「神通力」と呼ばれる力は、簡単に言うと「成し遂げられないと考えられることを成し遂げてしまう特殊能力」のことです。

「通に防げるものがない」・「神には測り難い」といった意味から、仏教における「不思議な力」を、「神通力」あるいは「神通」や「通力」と呼んでいるそうです。

「神通力」を得る過程は、3つ存在します。1つは「生得(しょうとく)」と言い、持って生まれた、過程の無い天性的なものです。

2つ目は「修得」であり、禅定(ぜんじょう)を修めることで得る過程になります。「禅定」とは、霊山に登ってする修行で、これを修めた者が「神通力」を「修得」という形で得るとされています。

3つ目は「薬・呪文の力によるもの」であり、薬や呪文により「神通力」を得た場合は、「仙人」や「婆羅門(ばらもん)」の名で呼ばれます。

「神通力」は仏教において有用なものとされていますが、悪用される危険性も大いにあります。その危険性を重く考えて、悪用を防止するために、お釈迦様は弟子たちに「神通力」を多用してはいけないと教えたそうです。

つまり、「神通力」は「聖者(しょうじゃ)」にのみ許された高度な技術であった。ということです。

<下に続く>

六種類の神通力

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「神通力」および「通力」には、いくつかの分類が存在しています。「神通力」に関したお経によく登場するのは、「六通(ろくずう)」と呼ばれる「六種類の神通力」です。「六通」は他の名称として、「六神通(ろくじんずう)」という呼び名もあります。

「六通」および「六神通」は、お経によって呼び方が違ってくるようですが、ここでは「大毘婆沙論(だいびばしゃろん)」などで用いられている「六通」の呼び名を使用して、「六種類の神通力」がそれぞれどんな通力なのかをお伝えしていきます。

これからご紹介していく「六通(または六神通)」は、「人知を超えた」とされる「超人間的な能力」たちです。これらは「智(物事をよく知る・理解して判断する力)」によって證得することができるため、それぞれの名称に「〜智證通(ちしょうつう)」と付きます。

すなわち、「神通力」というものは「人が持つ能力」を極めたものということです。「神通力」は「神の力を使う」能力ではありますが、「人の智」=「物事をよく知ること・理解して判断する力」を極めた末に得る力を「神通力」と言います。

得る方法は3つありましたが、その多くは修得という形で得ます。良くも悪くも使えてしまう力ですが、良い方向に使えば「智」として、人のため・自分のためになる善と徳のためになる優れた良い力になるのです。

それでは、「六種類の神通力」である「六通(六神通)」の各特徴についてを、ご紹介していきます。

神足通

「神足通」の読み方は、「じんそくつう」です。「〜智證通」の名前では、「神境智證通」と言います。この読み方は、「じんきょうちしょうつう」とされます。また、「如意通(にょいつう)」という呼び方も存在します。

この「神通力」が「どんな通力」なのかという話ですが、「望む所に自由に行ける」や「姿を思い通りに変える」などの、他の五つの「神通力」には当てはまらない「さまざまな超人間的能力」の総称を「神足通」および「神境智證通」と言います。

「望む所に自由に行ける」のは瞬間移動に似たことであり、「姿を思い通りに変える」は変化(へんげ)に似たことですが、どちらも現実的な能力とは言い難い内容です。

天耳通

「天耳通」の読み方は、「てんにつう」です。「耳」を「に」と読むことはあまり馴染みがありませんが、「耳」の音読みの1つに「に」の読み方があります。

ただし、表外読みなので、一般的に使える基本の読み方(常用読み)とは異なります。「〜智證通」の名前では、「天耳智證通」と呼びます。この読み方は、「てんにちしょうつう」です。

この「神通力」にある力は、「凡ゆる(あらゆる)ことを聞き分ける」能力とされます。通常は聞こえない音をも聞くことが可能な「神通力」を「天耳通」および「天耳智證通」と呼びます。

通常であれば聞こえない音とは、心の声や神の声などのことを指します。これは「智」を積み、感覚的に察する力が強くなることで、得ることができる能力ではないかと考えられます。

他心通

「他心通」の読み方は、「たしんつう」です。「〜智證通」と付く名前では、「他心智證通」と呼ばれます。この読み方は、「たしんちしょうつう」とされます。「他の心」と名前にある通り、この「神通力」の内容は「他者の心を知る」ことが可能になる能力です。

「他者の心を知る」ことは「読心術」のようなものであり、「天耳通」と同じように、「智」を積んで、察する感覚を極めることで得ることができる「神通力」だと考えられています。他者の心を知れる能力は、良くも悪くも使えます。良い方向へ活かせば、人助けにつながるでしょう。

宿命通

「宿命通」の読み方は、「しゅくめいつう」です。「宿命」は「さだめ」とも読めますが、この読み方は当て字なので、ここでは「しゅくめい」と読みます。「〜智證通」と付く名前では、「宿住隨念智證通」と呼ばれます。この読みは、「しゅくじゅうずいねんちしょうつう」です。

長くて覚えにくいかもしれない上に「隨(ずい)」という難しい漢字が含まれていますが、「隨」には「したがう・成り行きに任せる」の意味があり、「宿命」と結び付く意味を持ちます。

この「神通力」は「前世(の生存状態)を知る」能力で、前世どう生きたのかを知ることが可能になる能力です。今で言う「前世の占い」における「霊視」に近いものですが、「智」から得るものとして考えると、今の状態からして推測される前世のことを推測し、考え出しているとも言えます。

天眼通

「天眼通」の読み方は、「てんげんつう」です。「〜智證通」の名前では、「天眼智證通」と呼ばれます。この読み方は、「てんげんちしょうつう」です。「天耳通」は「通常は聞こえない音が聞こえる神通力」でしたが、今回は「天」に「眼」とあるため、何かが見える能力になります。

その見えるものというのは、「未来」です。「天眼通」は、「未来を見通す」ことができる能力を言います。他者だけでなく、自分の未来を見通すことが可能になる「神通力」ですが、これはさまざまな占いにおいて行われていることです。

占いでは暦や天体的なものを利用することが多くなりますが、仏教で言う「神通力」は「智」から得るものなので、今・過去の様子から考えられる未来を推測ながらも導き出していると考えられます。

漏尽通

「漏尽通」の読み方は、「ろうじんつう」です。「〜智證通」の名前では、「漏尽智證通」と呼ばれます。読みは、「ろうじんちしょうつう」と言います。この「神通力」は、これまでの「神通力」とは違った感じの力になります。

その能力内容というのが、「煩悩を全てなくし、再度迷いの世界に生まれないことを悟る」です。仏教では「この世(生)を煩悩」としており、この世における煩悩にさいなまれるままに死すると、輪廻する(煩悩を繰り返す)と言われています。

「漏尽通」では、そういった「煩悩の繰り返し」をしないことを「悟る能力」ということです。つまり、「煩悩を全てなくすことができた」=「再び世に生まれない」であり、仏教が教える「真理」を得た(=心の迷いから解放された)ことを示す「神通力」が「漏尽通」とされています。

<下に続く>

神通力と超能力・霊能力との違いは?

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この世には、さまざまな力が存在すると考えられています。特に人間という生物の中では、さまざまな能力の存在が信じられています。

人間の能力には、学力・技術・身体的な能力など、誰が見てもその能力の存在が分かるものもたくさんありますが、存在について「ある・ない」が分かれる賛否両論の能力も少なくありません。

その能力の1つに「神通力」が挙げられるわけですが、他にも存在の確証性が問われる能力が存在します。それは、「超能力」と「霊能力」です。他にもいろいろとありますが、「超能力」と「霊能力」は「神通力」と似たようなものだと思われることが多いのでピックアップしました。

では、「神通力」と「霊能力」の違い、「神通力」と「超能力」の違いは何でしょうか。似て非なるものとも言える能力たちの違いを、ご紹介していきます。

超能力との違い

「超能力」はいろんなものが知られていますが、その力が「超能力」と呼ばれる要素は基本として決まっています。その要素というのは、「脳」です。「超能力」では「人間の脳」を上手く使うことで、通常とは違った能力を引き出すことが可能だと、考えられています。

表情から読み取る心理学的な知識を利用したもの、読心術、環境の様子から災害の前兆を読み取るなど、これらは人の知識・経験から得ることが可能な能力です。

「神通力」も「智」から得られるものなので、その点に関しては似てますが、その力が「神通力」とされる基本要素は「神の力を使う」ことです。したがって、「神通力」は「神の力を使う」・「超能力」は「脳の力を使う」といった違いがあると言えます。

要素からすると「超能力」は誰でも得られるものということになりますが、力の程度に関して個人差が激しいために、人智では真相に至れないとも考えられており、科学的にも明かされていない点が多いようです。

霊能力との違い

「霊能力」は、その名の通り「霊の力」を使います。悪い霊と接する機会もあるため、本人の力が及ばないと、取り憑かれてしまうことがそうです。物質的に存在が証明できないものなので、「超能力」よりも解明が難しく、偽りの霊能力も少なくありません。

「神」と「霊」は似てると思われがちですが、「神」は「神仏」として、名前があったり銅像があったりで「存在が特定」されています。「霊」は特定されず、生体を失くした魂(亡くなった者)のことを指します。

「神通力」は「智」などによって「神の力を貸してもらう・神から力を授けてもらう」能力とされていますが、「霊能力」は「霊を扱う」能力です。2つには、こういった「力のもと」となる存在および内容の違いがあるのです。

<下に続く>

経典における神通力の記述

「神通力」についての記述がされている経典として、よく知られているものは「沙門果経」です。「沙門果経」の読み方は「しゃもんかきょう」で、出家修行者の果報についてが記述されています。

出家修行者には段階があるため、その段階ごとに得られるものがあるようです。パーリ語経典の長部による「沙門果経」によれば、戒律順守により得る果報・止行により得る果報・観行により得る果報があります。

まず、四禅を経て、この身は元素で成り立ち、父母から生まれた食物の集積に過ぎず、常にあるものではない消耗・衰退・分解・崩壊が起きるもので、意識も身に依存していることが悟れるとされます。これを「身念住(身念処)」と言います。

次に「意生身(思考で成す身)」を生み出すことができ、その次に「さまざまな神通を体験する」ことができるそうです。はじめは「神通力」から始まり、続く文の中で「天耳通・他心通・宿住通・天眼通・漏尽通」の順で能力が獲得されていくと記述されています。

そして最後に「欲望・生存・無知の苦しみ(=汚れ)から解放され解脱が成され、再生の遮断、修行の完遂を知ることができる」とあります。つまり、全ての「神通力」を獲得すれば、「煩悩からの解放(この世に生まれないこと)」を成せると考えられています。

<下に続く>

神通力とは?意味は?神通力の種類や超能力・霊能力との違い!のまとめ

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「神通力」は仏教の教えであり、基本的には6つの種類があると考えられていることが分かりました。霊能力と混同視されたり、スピリチュアル的なことで取り入れられてしまうこともありますが、本来はスピリチュアルではなく、仏の教えに基づき「智」によって得られる人間的な力です。

現実的に考えにくい能力もありましたが、今で言う心理学的な要素が含まれる能力もあります。人としての智を集積し、その結果を正しい方向に活かすことが大切と言えます。

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