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2017/12/28

待機児童問題とは?待機児童問題の現状や原因、問題点、対策、解決策

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待機児童問題に触れる

待機児童問題はニュースでも幾度と叫ばれ、社会問題の一つとされています。しかし、待機児童問題とは具体的にどういうものなのか認知は低いです。

今回は待機児童問題がなぜ起こっているのかの原因もしっかりとお伝えします。それに伴い、待機児童問題は現状どのようになっているのかも見ていきます。

政府は昔から対策をとり、待機児童を減らしたと発表もしていますが現状は減少傾向にあるのかどうかも明かします。

また待機児童問題は最近特に叫ばれていますが、実際いつから待機児童問題が起こっているのかも見ていきましょう。実は待機児童問題は最近起こったことではありません。

更に待機児童問題が浮上する中で、隠れ待機児童についても叫ばれています。一体隠れ待機児童とはどういう存在なのか具体的に解説していきます。また、なぜそのような存在が出て来るのかもご説明します。

待機児童問題に考えられる問題点も見ていきます。政府が現在どのような解決策を考え、対策をとっているのか見ていきましょう。そこから私たちにもできる対策についても説明していきます。

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待機児童問題とは

待機児童とは認可保育園への入園を希望しても、空きがなく入所できない児童のことです。

少子高齢化が起きており、子供は減っています。しかし働き方の多様化、女性の社会進出に伴い年々共働きの夫婦が増えたために入園希望者が増え続けています。

そのため保育園の空きがなく、申請を出しても保育園に入れてもらえない状況になっています。保育園の空きがないことから女性が働けずに仕事を辞めてしまう、求職活動を辞めてしまい経済状況が悪化するのも問題の一つです。

女性が社会に出られないことから、人材不足に陥り会社側も困ります。待機児童が増えることにより女性の社会進出は減少し、経済が回らなくなります。

待機児童問題は児童が保育園に入れないことだけが問題ではなく、待機児童問題から引き起こされる問題も重なり深刻化しています。

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待機児童問題の原因

保育園の数が足りていないために、求める人が溢れています。それは保育士の数が少なくて見られないことが原因です。保育園が足りないのは、何も保育園を取り壊して子供の数が増えたわけではありません。

保育園のサービスが多様化したために、昔以上に保育園の需要が高まり不足自体が起きているのです。幼稚園以上に時間も長く預かってもらえ、0歳時を預ける際は補助金で無料で受けられるサポート体制もあります。

育児を応援し、女性の社会進出に伴い制度が変わっていることが伺えます。しかし、そのために保育園の数が足りなくなり、待機児童を増やしてしまうことは予想していなかったのでしょうか。

認可保育園を立てる場合は保育士の数が最低限必要になります。そのため保育士が足りず保育園を立てても開設を見送り、中々増やせず結果待機させたままになっているのが今の現状です。

保育園を立てるにも様々な問題があります。予算の問題や、近隣住民からのクレームなどにより積極的に建設に踏み出せないことは大きな原因です。

保育士を希望して保育大学に通う人はたくさんいます。しかし現実問題として保育士の給料は安くて働いていられない状態です。

平均的には月収は20万円、手取りにすると16万円ほどです。ギリギリ一人暮らしができるくらいの金額です。

新卒の給料としては平均的ですが、給料の割に保育士は大きな責任を伴います。万が一子供に怪我でもさせたら大変です。大切な子供を預かっているのですから、責任重大です。

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特に最近はどんどん受け入れ年齢を引き下げられています。0歳でも預けられるために、どんな事故が起こるかわかりません。実際保育園で保育士が見ていないうちに死亡事故が起こることもあります。

低年齢化に伴い、保育園の需要が高まり子育てママとしては嬉しいことです。しかしそのために保育士への責任を感じ、保育士になることを辞めてしまう若者を増やしてしまいました。

保育士は常に気を張って子供を見ていなければなりません。たくさんの児童のお世話をして、事務仕事もして、長い時間母親の仕事が終わるまで見ているのは本当に大変です。

このことから保育士の資格をとっても働かない人や、すぐに辞めてしまう人が増えて保育士は常に不足状態となっています。保育士の給料の見直しも訴えられていますが、中々改善できないのが現状です。

そのため保育資格をとっても、3~4割の人しか保育士として働いていません。6割の人たちは一度は保育士を目指して資格を取ったものの、他の企業に就職しています。

一番待機児童問題の原因を作っているのは共働きの現状です。昔は男が外で働き、女は家で家庭を守るのが常でした。

時代の変化に伴い働きながら子育てをする女性が増えてきたことも勿論原因の一つです。昔は結婚をすれば家庭に収まる女性が多数でした。しかし今では働く女性が増え、結婚をしても仕事を続ける人が増えています。

女性も男性のようにキャリアを積み、重役に収まる人も増えています。女性が社会的に認められてきたことで、育児休暇などの制度をしっかりと整えている会社も増えたために、辞めなくても出産に望める状態になっています。そのため出産を終え、数ヶ月後には社会に復帰しています。

更に共働きが増えた原因としては、旦那一人の稼ぎでは生活がままならないからです。共働きをしなければ生活ができないほどに、収入面で困窮している夫婦が多いのが現状です。

特に若いカップルの多くは経済面を整えないままに女性が妊娠をして結婚をするケースも増えています。晩婚化が叫ばれる一方で若くしてできちゃった結婚をする数も増えています。

そのため結婚や新生活のための貯金もできていないまま結婚、出産に望まなければいけません。20代で子供を生む人たちは、自分達の経済面も安定していません。

女性が育児のために家に留まることができない状況になっています。本来であれば結婚のために貯金をし、育児のために貯金をした上で子供の成長を考えてお金を準備していきます。

しかし若い夫婦は今を暮らすのに精一杯になり、貯金もほとんどできていない家庭ばかりです。若い夫婦の子供が多いために、共働きをしなければ生活ができず、子供を預けざるを得ないのです。そのために待機児童は増え続けています。

更に待機児童は都市部に集中しています。昔は田舎でそのまま暮らす家がほとんどでした。今は田舎から出て都市部でそのまま結婚する家庭が増えていることも原因の一つです。

そのため待機児童は都市部を中心に増え続けており、集中するからこそ保育園の数が追いつかなくなっているのです。都市部はオフィスの入ったビルが集中しており、繁華街の施設も多いために保育園を作れる場所も限られるため思うように増やせないのが現状です。

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待機児童問題の現状

待機児童の数は2010年からは減少傾向にありました。問題に対して政府も対策を取り、待機児童を受け入れる施設がありました。しかし2015年には待機児童の数は23167人と前年よりも2000人以上増えています。

保育サービスが良くなったことで需要が高まっているために保育園に入れたいと考える親が増えたためです。

待機児童は増加傾向にありますが、その対策をするために国は保育施設を増やす活動を行っています。それにより一部の都市では待機児童0人を実現できた場所もあります。

ただやはり都市部は働く女性の数が多いこともあり、613人から154人に現状はさせられているものの、0人にするのは中々難しい状況です。

また待機児童の数が減っているというのは数字上での話です。待機児童の基準が変わったことで、以前までの数字ではカウントされていた児童がカウントされなくなっただけです。

そのために数字上では待機児童問題が少なくなり、国が問題を解決したように見せています。しかし現状は全く改善の兆しを見せていません。

根本的な問題は解決されないまま、数字面では一度は減らしたものの待機児童の数は一向に減っていません。

実際政府は待機児童の問題について2017年4月の厚生労働省の発表では、保育園の受け皿を増やし、女性の就業率も増やしていく方針を発表しています。

同時に保育士不足をなくすために、保育士の給料の引き上げも発表されています。しかし、対策の発表がなされても実現には実行には移されていない点が多く、問題は一向に解決しません。

むしろ待機児童として認識する制度を変えたことから、本当は待機児童がいるにも関わらず待機児童0人として問題解決をしたように見せているところもあります。

待機児童の数は厚生労働省が確認している数よりも多くいます。潜在的待機児童、隠れ待機児童の存在です。

制度の変更により実はこの隠れ待機児童の数の方が、実際に待機児童として数えられている数よりも圧倒的に多いのです。

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待機児童問題の闇:隠れ待機児童とは?

国の制度が変わったことにより、本当は入園を待っているのに待機児童として数えられなくなった子供の数が増えています。

昔は入所を希望したが断られた人が待機児童として数えられていました。しかし制度が変わり、待機児童として数えられなくなった人が増えています。

求職中で保育園の入所を希望していたが、入所が困難なために求職活動を辞めた人。働いていたが子供のために育児休業をした人。

育児のために親が仕方なく休職をしたにも関わらず、育児ができる状態と判断されて数に入れてもらえません。上記二つは一番子供のために行う人が多いのではないでしょうか。

このような人たちを一番に社会復帰させることが必要であるにも関わらず、これらの人たちは待機児童ではないと定められました。

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他にも認可保育園に入所を断られたために、その繋ぎのために認可外の保育園や他の保育施設を利用している人。認可保育園以外の保育園は預かってくれる時間が短いことが多く、結局ほとんど働けません。

また他に利用可能の保育園があるにも関わらず、特定の保育園を希望している人も数えられません。入れるところがあるのだから、選ぶのは贅沢だと考えられているようです。

これらの待機児童の定義を変えたことで、数字上の待機児童は減りました。しかし、本当は入園したいのに入園を諦めて、育児のために仕事を辞めざるを得なくなった女性が増えています。それにより隠れ待機児童が増えています。

入園を諦めて泣く泣く子供のための処置を取っているのに、待機児童として数えられず何も対策を取ってくれない現状がでてきてしまいました。むしろ隠れ待機児童の方が待機児童より数字は上回っています。

隠れ待機児童を増やしてしまった現状は、女性の育児への不安感を膨らませてしまいました。これにより少子高齢化は悪化していくのではないでしょうか?

子供を産んでも保育園に入れないことを最初から諦め、そのためにお金が整ってから結婚をしよう。お金が整ってから出産に臨もうと考え、子供を持たない夫婦が増えることにも繋がります。

国は待機児童問題について対策をとっていますが、隠れ待機児童の数を知れば、国は本当の解決ができていないということがわかります。

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待機児童問題はいつから起こっていた?

待機児童問題は増加減少を繰り返しています。2010年より国の待機児童制度を変え、一つの保育園の児童の受け入れを増やし始めました。それにより待機児童は年々減少傾向にありましたが、2015年に再び増加しました。

そのため待機児童問題が大きく叫ばれ始めたのは2010年を過ぎた辺りからのため、待機児童は2010年より出てきたように考えられています。

しかし、実は待機児童の問題は1960年頃には既に起こっていた自体です。これは第二次ベビーブーム、いわゆる団塊の世代の子供に当たる時代で、問題はすぐに収束を見せました。

その後1990年より再び待機児童が増えています。バブルの崩壊により、経済状況が変化したことが一番の原因です。それによりこれまで専業主が当たり前だった時代が変化しました。

女性が働く時代に変わっていったことで、保育園の入所を希望する親が増え、結果待機児童が増え始めたのです。

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待機児童問題の問題点

待機児童問題を解消するために保育園を増やし、定員を増やしています。それにも関わらず待機児童の数は一向に減る兆しを見せません。それは対策をしても、それ以上に需要が高いためです。

待機児童の問題は児童を入れる場所を増やすだけでは解決できないということです。そもそも待機児童が増えた原因は社会に進出する女性が多いことが一番の原因です。その次に都市部に集中していることです。

この二つの原因を根本から解決していかなければ、いくら受け皿ばかりを増やしても需要は高まり続け追いつくことはありません。

待機児童問題が解決しないことで、本来社会に進出していた女性が社会に出ることを諦めて自宅におらざるをえないことは大きな問題です。正社員として高い地位を上げていた女性が辞めてしまえば家計は傾きます。

子供のためにお金をかけることができなくなります。大学に行かずに高校で止まる子供が増え、社会に出ても給料に差が生まれる自体を発生させてしまいます。

学歴社会が崩れているとはいえ、やはり大企業に入るにはそれなりの大学に入る必要があります。学歴があっても社会に認められずに非正規雇用として働く人が増えています。

待機児童により女性の社会進出を阻まれてしまえば、子供に教育費をかけられない現実を生み出してしまいます。それでは非正規雇用者を増やすことにもなってしまいます。子供の未来を奪ってしまうことにもなりかねません。

また女性が社会に出られないことで、雇用数は減少していき会社の人材不足も招いてしまいます。

何より待機児童問題が一向に解決しないのは、そもそも入れないからと諦めて仕事を辞めて育児に励んだ女性がたくさんいるからです。

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仕事を辞めて育児に勤しめる人は待機児童には数えられないため、潜在的な児童に気づかないために見逃してしまっています。

そのため待機児童問題を0にしたと公言していても、すぐに潜在的な待機児童が表面化して現れていきます。そのためいつまで経っても待機児童は減らないままです。

待機児童問題の一番の問題点としては、政府が本当の問題点には触れずに数字面にのみ意識を向けていることです。そのため潜在的な待機児童を増やし、育児のために自分を犠牲にする女性を増やしています。

待機児童問題にのみ焦点を当てているために、根本的な問題を排除していることが一番の問題です。

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待機児童問題の解決策

政府の解決策としては保育園の数を増やし、受け皿を増やすことです。それに伴い保育士の待遇を良くし、保育士の数を増やす対策を行っています。

実際保育資格をとっても保育士として働いているのはたったの3~4割です。残り6割の潜在保育士に働いてもらうことで、保育士の数を増やし保育園を増やす政策をとっています。

その他には認可保育園だけではなく、自治体より保育施設を増やすことを考えています。保育施設を多様化させることで、認可保育園以外の保育施設に預けられる人を増やすためです。

政府の解決策としては上記にあげたものですが、それでも中々問題は解決しないのが現状です。

政府だけではなく私たちができる解決策もあります。保育園に入れなければならないのは外に出て働く必要があるからです。今や働き方も多様化しています。

働きに行かなくても自宅でパソコンがあれば仕事をすることは可能です。パソコンが苦手な人はすぐには始められないかもしれませんが、待機児童になる前に一つの案として考えておくのも一つです。

業務委託としてどこにいても仕事をもらえることもあるので、どのような働き方があるのか見ておくのもいいです。

他には都市部にどうしても待機児童は集中してしまうため、いっそのこと子供が小学校に上がるまでは都市部から離れた場所で暮らすのもありです。待機児童は驚くほどに一つの場所に集中しています。

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待機児童問題が解決されない理由

保育園を増やしても保育士が不足し続けているからです。待遇を変える対策をとっても、新卒の給料は現状上がっていないために保育資格をとっても働かない人がほとんどだからです。

実際保育士の待遇を良くするのはリーダー格のみです。全ての保育士の給料を上げるのは現状難しいためです。保育士はサービス業であり、福祉制度があるために賃金を簡単に上げられないのです。

保育園に補助金は回されるのですが、それは給料として受け取れません。保育園の施設維持のために使われてしまいます。

そのため実際保育資格をとっても働いているのは3~4割しかいません。6割の人は給料の割に責任が重く大変なことから、働く前に諦めてしまうのです。保育士は30代になっても給料がほとんど上がらないことも懸念される原因です。

次に、待機児童は都市部に集中しており、その数は中々減少しません。それは保育園を増やしても、都市部に住む人が増え続けるからです。都市部は便利なためにどうしても都市部の保育園に入れたい人が多いのです。

都市部の保育園への需要は高まり続けるため、保育園の数を増やしても追いつかずいつまでも解決に届かないのです。

少子高齢化なのに対し、女性の社会進出は増加傾向にあります。働き方の多様化により、結婚しても自分の仕事を続ける女性が増えています。そのため保育園入所を希望する数も増加していきます。

また、子供が産まれたことで仕事を辞めた女性も、育児をしていく中で働かざるをえない経済状況であることが一番の原因です。

そのため非正規雇用でも働く女性が増え、共働きの家庭が増えているためです。税金の引き上げにより物の価格はどんどん上がっています。特に都市部の賃金は高く、生活をするためにかけるお金が上がっています。

ほとんどが核家族であることも原因の一つです。昔は働いても祖父母に預けられたのが、今や離れて暮らす人が増えているからです。

そのため保育園の入所を希望する子供の数はどんどん増え続け、予想を常に上回り続けるために解決ができないのです。

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解決するためには働き方や、経済面の問題も解決しなければなりません。しかし根本的な原因に対してはアプローチをかけられていません。

待機児童の問題は長年嘆かれ続けながらも、政府が本格的に力を入れていない懸念もされています。その理由として保育士の給与を引き上げると公言しながらも金額には一度も触れていません。

実際保育園で子供の事故が起きても、具体的な解決策を見せていないことも見受けられます。政府の問題は待機児童以外に向けられているのが一番解決しない理由とも言えるでしょう。

<下に続く>

待機児童問題とは?待機児童問題の現状や原因、問題点、対策、解決策のまとめ

待機児童問題、一度はニュースなどで耳にしたことがあるでしょう。しかし政府がそこまで大きく取り上げないために、問題の深刻化が理解されていません。

しかし待機児童の問題は一向に解決しないどころか、どんどん深刻化しています。待機児童の原因は勿論政府の対策不足も上げられますが、私たちの子育てへの意思も問われています。

子供を育てる準備をしないままに出産をしてしまう人が増えていることです。そのため旦那の収入もままならず、三人の家計を支えるほどに収入がありません。

そのことから女性が育児中も働かざるを得なくなり、結果保育園に頼らなくてはいけない子供が増えています。待機児童の問題は政府だけの問題ではありません。

昔は幼稚園までは子供は手元で育てるのが常でした。勿論女性の社会進出が進んでいることも一要因ではあります。育児休暇がなく、子供のために時間を避けない人もいます。

あなたの子供が待機児童にならないため、そして待機児童を増やさないためにも、一人一人が育児に対して真剣に向き合うことが大切です。

一人一人が心がけることで、少しずつでも待機児童の問題を解決に持っていくことができます。待機児童問題、私達が一人一人自分事と考えて深刻に捉えましょう。

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