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2018/01/03

「お参り」と「お詣り」の違いは?それぞれの作法は?

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一見同じような読み方はするけれど?

「お参り」と「お詣り」、両方とも「おまいり」と読みますが違いはあるのでしょうか?ここでは、「お参り」と「お詣り」の違いや、「お参り」と「お詣り」の意味・定義、そして「お参り」と「お詣り」のの仕方や作法を見ていきましょう。

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「お参り」と「お詣り」の違いとは?

人生のライフイベントの節目や、1年の年中行事などで神社やお寺などを訪ねて神様や仏様、ご先祖様にご挨拶したり、いろいろとお願いをしたりすることを「お参り」「お詣り」といいます。この2つの言葉ですが、不思議なことに両方とも「おまいり」と読みます。

両方とも「おまいり」と読むのであれば、どちらを使ってもそれほど大した問題ではないと考える方も多いでしょう。たしかに、二文字の熟語で「参詣」という言葉もあるくらいですから、一見するとどちらを使ってもかまわないようにも見えます。しかし、はたして本当にそうなのでしょうか?

そこでこの記事では、「お参り」と「お詣り」がどのように違ってくるのかについて一緒に見ていきましょう。

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「お参り」の意味・定義

まずは、「お参り」の意味や定義について見ていきましょう。「お参り」とは、尊い対象のものの中でも仏様やご先祖様のもとにやってきて、祈りを捧げたり近況報告やご挨拶をしたりすることを指します。

このため、「お参り」を行う場所については基本的に仏様のいる寺院や仏閣、ご先祖様が眠っているお墓(個人墓や合葬墓など)、そしてお宅にある仏壇などが挙げられます。

さらに、「お参り」をするタイミングは仏教の教えの中での年中行事や、ご先祖様や身内の方が亡くなってからの節目の日が主です。また、お墓についてはご家庭の事情により改葬を行う際にもお参りする場合もあります。

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「お詣り」の意味・定義

次に、「お詣り」の意味や定義を見ていきましょう。こちらの方は神社にまつられている神様のもとにやってきて、そこで願い事をしたり、誓いを立てたりすることを指します。

願い事の種類といってもお詣りする人により多種多様で、家内安全や交通安全、学業成就、商売繁盛とさまざまです。が、いずれにせよ、それらが成就し、ご自身や親しい方の安全が守られるようにと願うのがお詣りの目的といえます。

ちなみに、後で触れますがお詣りの際に賽銭箱にお金を投げ込む行為がありますが、その際のお金の額とご利益の大きさは特に関係ありません。むしろ、誓いや感謝の気持ちを聞いていただくための合図として音を立てるためであるという点は覚えておくとよいでしょう。

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「お参り」と「お詣り」の違い

「お参り」と「お詣り」の意味や定義を見てきたところで、いよいよこの両方の違いについて見ていきましょう。以下の項目で4つの点での違いを取り上げていきます。

違いその①:タイミングの違い

まず最初の違いとして、出かけるタイミングの違いが挙げられます。「お参り」の場合はその宗派にとっての記念日(浄土真宗の報恩講など)や年中行事(お盆や彼岸会)、そして故人の死後の節目(四十九日や一周忌など)が挙げられます。

このため、「お参り」の場合は仏様やご先祖様にとってゆかりのある日に寺院やお墓に出かけるのが通常です。このほかにも身内の方のお墓の移転といった緊急性の伴う場合もごくたまにあります。

一方の「お詣り」の場合は、正月の初詣や七五三、お宮参りといったお詣りする側にとって出かけた方がいいという判断のもとになされることが基本です。これは、お詣りした際にその後のご利益を期待するためであるともいえます。

言い換えれば「お詣り」は神社にやってきた方やその親しい人といった今を生きている方にとっての節目でなされることがほとんどといえるでしょう。

違いその②:場所の違い

次に取り上げる両者の違いは場所の違いです。これは先ほどそれぞれについて簡潔に見ましたが、ここではより踏み込んで見てみましょう。

まず、「お参り」の方は仏様の像が安置されている寺院や仏閣、仏壇、ご先祖様のご遺骨が眠るお墓が挙げられます。仏様の像とは寺院やお宅にある仏壇に安置されているものもあれば、奈良の大仏のような非常に大きいものも含まれます。

また、仏像以外にも宗派によっては掛け軸の形のご本尊があり、その宗派の信仰心の篤い方であれば毎日のようにその掛軸がかけられている部屋にお参りして拝むということを欠かしません。

お墓の場合は家族墓が基本ですが、近年ではお墓に対する価値観の多様化や少子高齢化の影響もあって、寺院墓地や霊園の中に永代供養墓と呼ばれる合葬墓が設けられるケースも増えてきていることに伴って、そこにお参りする方も増加しています。

違いその③:崇拝の対象の違い

3番目の違いとして崇拝の対象の違いが挙げられます。この点についても最初に簡潔に触れましたが、ここではより踏み込んで見ていきます。

まず、「お参り」の場合は仏様が崇拝の対象です。とはいっても、まず仏教には数多くの仏様がいるうえ、日本の仏教にはいくつもの宗派があり、その宗派によっては特にご本尊(最も大切な信仰の対象のこと)の点で異なるということも少なくありません。例えば、浄土宗や浄土真宗であれば阿弥陀如来、真言宗であれば大日如来、禅宗であればお釈迦様といった具合です。

一方で、「お詣り」の場合はその神社に祭られている神様が崇拝の対象となります。天満宮であれば天神様(菅原道真公)、鹿島神宮であれば武甕槌大神(たけみかづちのおおみかみ)、伊勢神宮であれば天照大神(あまてらすおおみかみ)というように、もともと人間だった神様も中にはいます。

違いその④:作法の違い

4番目の違いとして、それぞれ作法が異なってくるという点です。詳しいことは次の項で触れますが、簡単に言い切ってしまいますと「お参り」の場合は手を合わせて合掌し、「お詣り」の場合は手をたたいてから礼をするというのが基本です。

なお、「お参り」についてはお墓参りなどのようにお数珠を用意する場合もありますので、必要なときは持参するようにしましょう。「お詣り」の場合は賽銭箱に願いや誓いを聞いていただく合図として投げ入れる硬貨があるとよいです。

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「お参り」の仕方・作法

それでは、「お参り」での作法とは具体的にどのようなものなのでしょうか。

山門での一礼

まず、お寺にある山門の前に着きましたら、そこに入る前に一礼をします。山門の内側は仏様がおられる区域ですので、いわば挨拶の意味を込めて礼をします。

参道の歩き方

次に、本堂など参拝する場所に向かう際は、参道の真ん中ではなく端を歩くようにします。真ん中の道は仏様の歩く道とされていますので歩かないようにします。

お清め

本堂の前に着きましたら、脇にある手水舎(ちょうずや:身を清めるための水のあるところ)で身を清めます。具体的には、ひしゃくで水をすくい右手と左手を清めた後で、左手に水をためて口をすすぎます。

なお、最初にひしゃくで水は一度だけくむことと、口をすすぐ際に直接ひしゃくに口をつけないようにするという点は注意しましょう。

お参りの作法

まず、お賽銭を賽銭箱に投げ入れ、一礼の後でその上にある鐘を突きます。そして、ろうそくやお線香をお供えして、お賽銭を投げ入れた後に合掌して拝み(礼拝)、一礼して退出します。

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「お詣り」の仕方・作法

次に「お詣り」の仕方や作法について見ていきましょう。こちらも基本的には「お参り」の仕方や作法とあまり変わりはありません。

鳥居の前と参道の歩き方

神社の入り口にある鳥居の前に着きましたら、まずはそこで衣服を軽く整え、軽く一礼してから中に入ります。参道の歩き方は寺院への「お参り」の場合と同じく真ん中ではなく端を通ります。

お清め

脇にある手水舎でお清めをします。お清めの作法も「お参り」の場合と同じで、ひしゃくに1杯の水を取った後、右手・左手にかけ、そのあと左手に水をためてから口をすすぐというものです。

お詣りの作法

まず、賽銭箱の前で軽くお辞儀をし、鈴を鳴らします。そしてお賽銭を投げ入れた後で2回お辞儀をし、2回手をたたいて、その後もう1度お辞儀をします(二礼二拍手一礼)。なお、祈願は手を2回たたいているときに行います。

最後は、軽くお辞儀を済ませてから退出しましょう。

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「お参り」と「お詣り」の違いは?それぞれの作法は?のまとめ

「お参り」と「お詣り」の違いについて見てきました。「お参り」は寺院やお墓に仏様やご先祖様に会って感謝や挨拶をし、「お詣り」は神社に神様に会って感謝や願い事をすることを指します。そして、その際の作法も「お参り」の場合は手を合わせるのに対し、「お詣り」は手をたたくという違いがあります。

寺院も神社も1年のうちに何度か行く機会がありますので、お出かけの際には前もってこのような違いを理解しておくと気持ちよく参詣できるでしょう。

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