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2018/01/05

世界と日本の主な宗教の種類13選

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世界と日本の主な宗教の種類をまとめました

私たちの住む世界にはさまざまな宗教が存在します。日本国内の仏教の宗派だけでも数多くあり、なかなか理解が大変だという方も多いのではないでしょうか?今回は、日本の宗教の種類や世界の宗教の種類について見ていきましょう。

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日本の宗教の種類①浄土宗

浄土宗は鎌倉仏教の1つで、法然によって開かれた宗派です。その基本的な理念は平安時代中期から見られるようになった浄土信仰で、ひたすら念仏(「南無阿弥陀仏」)を唱えれば、死後に極楽浄土で生まれ変わることができるという考え方が原則です。なお、念仏を唱える努力が重視されている特徴もあります。

この考え方は当時の仏教界においては斬新なものでした。というのは、それまでの仏教各宗派の考え方では厳しい修行を行った結果として悟りを開き成仏できるようになるというのが一般的であったためです。

ちなみに、本尊は阿弥陀如来(阿弥陀仏)で、「南無阿弥陀仏」の文言も「阿弥陀仏様、なにとぞお救い下さい」という意味になります。

浄土宗は細かく見ていくと、鎮西派と西山派というグループに分けられ、それぞれ知恩院と永観堂禅林寺(共に京都にある寺院)を本山としています。

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日本の宗教の種類②浄土真宗

お地蔵様

浄土宗の開祖である法然の弟子である親鸞が開いたのが浄土真宗です。親鸞自身が法然の弟子であるため、基本的な理念は浄土宗と同じく、念仏を唱えれば、亡くなった後に極楽浄土で生まれ変わることができるという浄土信仰がベースとなっています。親鸞自身も法然の弟子として独立したわけではないという考えに立っていました。

しかし、浄土宗との違いがないわけではありません。まず、念仏を唱えることによる救いに関する考え方に違いがあります。浄土宗では努力をもって念仏を唱えれば救われると説きますが、浄土真宗の場合はそこに信心が伴うことも大切であると説きます。言い換えれば、いくら念仏を唱えていても阿弥陀如来を信じる気持ちがなければ救われないということです。

浄土真宗といえば「悪人正機」、つまり悪人こそ救いの対象であるという考え方があるのも重要な特徴です。より正確には、救いの対象である人々の側が自らを煩悩のうちに苦しむ「悪人」であると仏の力で気づかされた時に救いの対象となるという考え方を指します。そして、その時に阿弥陀仏の力にすがって念仏を唱えることが大切であると説いています。

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日本の宗教の種類③時宗

時宗もまた浄土信仰をよりどころにした鎌倉仏教の1つに数えられる宗派です。開祖は一遍ですが、実はすぐに宗派形成となったわけではなく、一遍が活動していたころは踊り念仏のグループとしての「時衆」として活動していました。なお、この「時衆」は一遍が亡くなった後は消滅しましたが、室町時代に再び復活し、江戸時代に宗派を形成しています。

時宗の教えそのものも念仏を唱えれば救われるという考え方に立っていますが、信心のあるなしに関係なく念仏を唱えれば救われるとしています。これは阿弥陀仏の力は絶対のもので、信じない者にもその力は及ぶという考え方に立つためです。

ちなみに、「時宗(時衆)」という名前の由来ですが、開祖の一遍が今この時を臨終の時と考えて念仏を唱えるように説いたこと(「臨命終時<りんみょうしゅうじ>」)によります。なお、主要な経典は阿弥陀経です。

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日本の宗教の種類④日蓮宗

日蓮宗は、鎌倉時代中期に日蓮によって開かれた宗派で、法華宗とも呼ばれます。もともと比叡山延暦寺で修行をしていた日蓮ですが、その修行や勉学の日々の中で妙法蓮華経(法華経)こそが最高の経典であり、それに書かれた内容を日々読んで、「南無妙法蓮華経」と題目を唱えれば救われる*という教えに至りました。そして、それこそが日蓮宗の理念の軸となっています。

ただし、ただ単に題目を唱えれば救われるというわけではなく、その題目に込められたお釈迦様への信心が伴うことが必要であるとも考えられています。なお、題目を唱える者は善人でも悪人でも救われるというスタンスです。

日蓮宗についてよく言われる話として、「すべての宗派を否定する性格がある」というものがあります。たしかに、日蓮自身も他宗派を批判したことはありますが、だからといって排他的な性格だったわけではありません。

むしろ、その根底には「法華経も含め仏教のすべてのお経や宗派には人々を救う力がない」という立場がありました。その点では、仏教の宗派の割にすべての仏教の教えや宗派を否定しているという斬新な態度があります。

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日本の宗教の種類⑤天台宗

天台宗は平安時代初期に最澄が中国から伝えた仏教の宗派で、総本山は京都に近い比叡山延暦寺です。意外に思われるかもしれませんが、根本経典とされているのが日蓮宗と同じく妙法蓮華経、つまり法華経です。このため別名として天台法華宗といった法華経を冠した呼称もあります。

天台宗の教えとして、まずすべての人が仏様の子供であり、各人の心の中に仏になる、つまり救いに至って成仏する種が宿っていると説かれています。そのため、いかにしてその種の存在に気づいて育てていくのかというのが天台宗の教えの中で重要とされています。

そして、天台宗では悟りに至る方法は1つだけではなく非常に多くの方法があることも説いています。具体的には、座禅や念仏、写経、さらに一見仏教とは関係なさそうな方法(絵画や彫刻など)などが挙げられますが、そこに真心を持って真実を探求することに取り組むことが悟りを開くことにつながるというものです。

もちろん、天台宗は寺院での修行も大切にするため、出家によって仏様とともに修行に励むことも重視しています。

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日本の宗教の種類⑥真言宗

真言宗も天台宗と同様に空海が中国からもたらした宗派です。総本山は高野山にある金剛峰寺となっています。ご本尊は仏教の教えの中で宇宙をつかさどるという大日如来です。主な教えは即身成仏、つまり現在生きている時点でそのまま仏様になれるという考え方で、自分自身の中に大日如来の存在を確認し、一体となることを指します。

真言宗と聞くと、多くの方は「密教」とか「曼荼羅」をイメージするのではないでしょうか。密教は、「文字によらない仏の教え」を意味する言葉で、真言宗でも修行の方法として三密修行を重視します。三密修行とは、身と口と心の3つを修行することで、その果てに悟りを開くことを目指します。

また真言宗では教相と事相という考え方も重視します。教相は真言密教の理論を、事相はその教えを実践することを指し、どちらも体得することが悟りの境地に到達するうえで重要であることが説かれています。

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日本の宗教の種類⑦臨済宗

臨済宗は鎌倉時代に栄西が中国から伝えた仏教の宗派で、鎌倉仏教の1つに数えられます。そして、禅宗にも分類されるため修行の方法として座禅が最も重視されています。当時の武士の間に浸透し、鎌倉幕府や室町幕府といった武家政権の手厚い保護も受けました。

臨済宗ではまず人間そのものについて、「誰もが生まれながらにして純粋で尊い人間性を備えている」という認識に立っています。そのため、この人間性に気づき悟りを得ることで、成仏することができるというのが臨済宗の教えです。

臨済宗の中での修行の方法は座禅もありますが、そのほかに「公案」と呼ばれる師匠が出す問題に取り組むというものがあります。問題というからには頭をひねって答えを導けばよいかといえば、そういうわけではなく身体全体を用いて理論を越えた所に答えを導き出すことになります。そして、そこで得られた見解を師匠と対面で検証するというものです。

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日本の宗教の種類⑧曹洞宗

座禅

曹洞宗もまた鎌倉時代に道元が中国から伝えた宗派で、臨済宗と同じように禅宗に分類されます。やはり、禅宗であるということで、最も重視される修行法は座禅ですが、臨済宗に比べると座禅を重視する態度がより徹底しています。

曹洞宗においても臨済宗と同じように、人間に対する認識として「生まれながらに仏心(仏様の持つ心)を持っている」という解釈に立っています。この仏心に気づいてひたすら座禅に励むこと(「只管打坐」)で、心身の安らぎの境地に達し仏になることができると説きます。なお、臨済宗と異なり公案による修行法は重視されません。

また、生活そのものを座禅の精神による修行の場と考え、そこに安らぎを見出すことでこの世の価値を認めようという態度も持っています。テレビなどで映される総本山の永平寺(福井県)での雲水体験の中で食事の作法などが修行の一環とされているのもこの考え方に基づくためです。

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世界の宗教の種類①キリスト教

キリスト教は紀元前後のパレスチナ(イスラエル)でイエス(イエス・キリスト)によって開かれた宗教で、現在世界で最大規模の信徒数を誇っています。内部の宗派は大きく分けてローマ・カトリック、プロテスタント、東方正教会が挙げられますが、そのほかにも宗派は多く存在します。

日本には1549年にイエズス会宣教師のフランシスコ・ザビエルによって伝えられ、江戸時代においては禁教とされましたが、明治以後に解禁されて今日に至っています。

キリスト教の教えの細かい部分は宗派によって異なるため、ここではどの宗派にも共通する基本的な教えを見ていきます。まずは聖典は聖書で、特にキリスト教独自の部分が新約聖書と呼ばれています。

キリスト教において軸となる教えが、「唯一神の子であるイエス・キリストが人類のもとから背負っている罪(原罪)の救済のために十字架にかかり、3日後に復活を遂げた」という福音(ふくいん:すばらしい知らせ)がベースとなっています。そのため、神の子キリストが救い主であることと、神の愛と赦しを信じる者はだれでも救われるという考え方が大前提です。

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世界の宗教の種類②イスラム教

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イスラム教は7世紀に預言者(神の言葉を預かり人々に伝える人のこと)であるムハンマドが開いた宗教です。聖典はクルアーン(コーラン)で、信徒たちはこの聖典に基づいて信仰生活や日常生活を行っています。ちなみに唯一神アッラーを信じる宗教とされていますが、「アッラー」とはアラビア語で「神」を意味する語であり、固有名詞ではありません。

イスラム教において信徒の義務とされているものに「六信五行」と呼ばれるものがあります。「六信」は6つの信じなければいけないもの(唯一神、預言者、天使、啓典、来世、天命)を指し、「五行」は5つのやらなければならないこと(信仰告白、礼拝、断食、喜捨、巡礼)を意味します。ちなみに五行のうちの巡礼は正確には聖地メッカへの巡礼を指します。

イスラム教の信徒は1日5回聖地メッカに向けて礼拝を捧げますが、生活している地域によっては朝晩の礼拝のみでもよいなど柔軟に行われるところもあります。また、1年に1度ラマダーンという断食月があり、この間は日の出から日没までは食を断ちます。

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世界の宗教の種類③ヒンドゥー教

ヒンドゥー教はインドで生まれた宗教で、インド人の祖先であるアーリア人がインドに定住してから徐々に形成されていった宗教です。信仰の対象となる神様ですが、キリスト教やイスラム教のように唯一神というものがおらず、むしろ非常に多いため、多神教に数えられます。多くいる神様の中でも有名なのがヴィシュヌやシヴァ、ガネーシャといった神様です。

もともとはアーリア人が信仰していたバラモン教でしたが、仏教の台頭や政治的事情によって民間信仰を取り入れる形でヒンドゥー教が成立しました。ヒンドゥー教では、神様のほかにも河川や牛を崇拝します。このため、川辺で沐浴を行ったり、牛を神聖なものとみなしたりしています。

ヒンドゥー教の修行法としては日本でも有名なヨガが挙げられます。これは心身を鍛えて制御し、さらに精神統一をすることで悟りの境地に至るための修行法です。ただし、ヒンドゥー教以外のインドの宗教でもヨガは取り入れられているため、厳密にはヒンドゥー教独自の修行法とはいえません。

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世界の宗教の種類④シーク教

シーク教は16世紀のインドでグル・ナーナクが開いた宗教で、主にインド北西部のパンジャーブ州を中心に信仰されている宗教です。総本山はパンジャーブ州にあるゴールデン・テンプルとされています。なかなか聞き慣れませんが、実は世界で5番目に大きい規模を誇っています。

シーク教の教えは、開祖であるグル・ナーナクが残した詩によって伝えられており、信徒は毎日のように口ずさんでいます。その教えの中で諸宗教は本質的に1つであると考え、このため他宗教を否定したり排除したりするということは基本しません

また、信仰の対象は唯一神ですが、いろいろな呼び名があるうえ、信仰生活では神の存在を日常生活の中に結びつけることが求められており、特に世俗の職業での仕事を全うすることが重視されています。

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世界の宗教の種類⑤ユダヤ教

ユダヤ教は古代よりユダヤ民族によって信仰されてきた民族宗教で、その信仰の対象は唯一神であるヤハウェです。聖典はキリスト教と同じく聖書ではありますが、ユダヤ教の場合は旧約聖書のみを聖書として扱います。

ユダヤ教の教えで軸となるのは、指導者であったモーセが出エジプト(ユダヤ人などヘブライ人によるエジプトからの大量脱出)の途中でシナイ山で神から受け取った十戒(10個の戒め)ですが、このほかにものちの時代につくられたさまざまな戒律を守ることが求められます。

ユダヤ教の中で重要な考え方が「メシア信仰」です。これは、ユダヤ民族を政治的に解放してくれるメシア(救世主)を神様が遣わしてくれるという考え方です。ちなみに、キリスト教の開祖であるイエスはユダヤ教から見るとメシアではなく、むしろ異端者という扱いになっています。

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世界の宗教の種類⑥儒教

儒教は紀元前6世紀の中国で孔子(孔丘:こうきゅう)によって開かれました。正確には宗教というよりも思想体系であるといえます。儒教が開かれたころの中国は春秋戦国時代という動乱の時代のさなかで、その時代情勢のためか武力で天下を治めることよりも、徳で天下を治めることを重視しています。

より具体的には、仁義や礼儀、上下関係(君臣関係や親子兄弟関係など)を守ることを重んじ、自分自身の五常(仁、義、礼、智、信)を磨くことを大切にしています。これらを通じて家庭や天下が収まるという考え方が軸となっています。

儒教はその後2000年たった現在でも東アジア諸国の人々の生活に深く浸透しており、韓国のように国によっては生活規範として非常に重視されているケースもあります。また、聖典である四書五経はその後の中国でも学問の重要なよりどころとされました。

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世界と日本の主な宗教の種類13選のまとめ

日本や世界の宗教の種類についていろいろと見てきました。

日本国内の仏教の宗派には、浄土信仰が元となっている浄土宗や浄土真宗、時宗、法華経をよりどころとした日蓮宗、平安時代に伝えられた真言宗や天台宗、座禅を重んじる臨済宗や曹洞宗など多様な宗派があります。

国外でも世界的に信仰されているキリスト教やイスラム教、民族宗教であるヒンドゥー教やユダヤ教、シーク教、そして古代よりの思想体系である儒教とさまざまな信仰対象や教義を持った宗教が存在します。

宗教と聞くと、戦争や紛争と結び付けがちなイメージがありますが、実はそれ以前にそれを信じる人々の生活様式であるといえます。同時にそれは私たちの住む世界の多様さの一面を表していることでもあります。

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