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アービトラージとは何か?リスクや利益を出す3つの取引方法を解説

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アービトラージとは

「アービトラージ」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。

アービトラージを日本語訳すると「裁定取引」と言い、価格の差や金利の差をうまく利用して売買することによって、将来的に価格差を稼ぐ投資手法のことです。

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アービトラージはノーリスク?

アービトラージは理論的にはリスクがありませんが、実際には様々な要因により必ずしもノーリスクで稼げる手法ではありません。リスクに関しては後ほど詳しく説明します。

FXトレーダー:ミスターブレインの手法

名古屋の2人組FXトレーダー、ミスターブレインさんはアービトラージを利用して一週間で億単位の荒稼ぎをしたそうです。ミスターブレインさんの手法を解説します。

2億円も稼いだ業者間アービトラージ

ミスターブレインさんはFXでアービトラージを使って荒稼ぎをしました。基本は複数の業者を使った両建て取引です。FXは相対取引といって、業者によって為替レートは少しずつ違うものです。

同じ通貨ペアで2社のレート差が開いたときに『A社では売り注文、B社では買い注文』を同時に行い、レート差がなくなった時に同時に決済します。これにより、2社のレート差の分だけ稼げることになります。

FX会社4社から出入り禁止

業者間アービトラージは長く使えるやり方ではありません。

レート差が解消されるのは一瞬のことなので、スキャルピング手法(エントリーから決済までの時間が極端に短い取引手法)に分類されるためFX会社から取引できなくされてしまうからです。そのせいで4社から出禁となったそうです。

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アービトラージで利益を出す3つのやり方・秘訣

アービトラージの主な種類はFXアービトラージ、ブックメーカーアービトラージ、株のサヤ取りなどがあります。それぞれ解説します。

①FX アービトラージ

FXアービトラージはミスターブレインさんが使っていた手法です。10年ほど前には非常に流行っていました。現在のFXアービトラージは業者間のレート差がほぼゼロになってしまったため、現在では実質不可能になっています。

②ブックメーカー アービトラージ

ブックメーカーというのは「ヨーロッパのギャンブル屋」のことです。例えばサッカーの国際試合など多くのギャンブラーが集まる場面で、ブックメーカー①とブックメーカー②がそれぞれ以下のようなオッズを提供していたとします。

ブックメーカー①:イングランドの勝利1.5倍/スウェーデンの勝利3.0倍
ブックメーカー②:イングランドの勝利1.2倍/スウェーデンの勝利3.75倍

このようにブックメーカー間でオッズに開きがある場合に

ブックメーカー①でイングランドに1000ドル
ブックメーカー②でスウェーデンに400ドル

を同時に賭けるとイングランドが勝った場合1000ドル×1.5=1500ドル・・・500ドルの儲け、スウェーデンに賭けた400ドルを差し引き合計100ドルを手にします。

スウェーデンが勝った場合400ドル×3.75=1500ドル・・・1100ドルの儲け、イングランドに賭けた1000ドルを差し引き合計100ドルを手にします。

よって、どちらが勝っても100ドル稼げるという手法です。

③株 アービトラージ(株でのサヤ取り)

日本の株式市場でもアービトラージは行われています。例えば“日経225”と“日経225先物”はほぼ同じ動きをしますが、この2つの価格が離れた時(例えば日経225の方が価格が上回った時)に“日経225”で売り“日経225先物”で買いを行い、価格差が無くなれば両方を決済することにより差額分が儲けになるという手法です。

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アービトラージのリスクとは

アービトラージはノーリスクと言えるが、すべてのリスクが無いと考えるのは非常に危険です。様々なリスクについて紹介します。

①信用リスク(デフォルトリスク)

取引には業者を介する必要があるため、その業者がお金を返してくれないというリスクがあります。FXではよく出金拒否が問題になるため、その業者が信用できるかどうかは重要な要素になります。また、そもそもアービトラージを禁止している業者も多いため、アービトラージを行うこと自体がリスクになることもあります。

②流動性リスク

流動性も大きなリスクになります。2社同時に注文したとしても、流動性の少ない通貨ペアであればすぐに注文が通らず、1社だけ先に注文してしまい、もう1社が遅れてしまうこともあります。その間にレート差が無くなってしまえば逆に損失を被ることもあります。

③その他のリスク

他にも、表示しているレート値と実際の取引値が異なるということもあります。常にレートは動いているため、業者が提示しているレート値情報がトレーダーに届くまでのわずかな時間差で価格が変動していることもありますし、注文してから実際に受付されるまでにレートが動いていること(スリップと言います)もあります。

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現代でアービトラージ実践するのは困難?

現代では通信技術の発達により情報の格差は世界中でほとんどなくなってきています。そのため金融商品の価格差の解消にもつながっているため、個人トレーダーがアービトラージで稼ぎ続けることはかなり難しいと言えます。

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アービトラージとは何か?リスクや利益を出す3つの方法を解説のまとめ

現在ではアービトラージで稼ぐことは難しいですが、ひとつの投資手法として知っておくことは損にはならないため、参考程度に頭に入れておくと良いでしょう。

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