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2018/02/08

イギリスはなぜEU離脱した?理由やメリット、影響、今後の動き!

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イギリスのEU離脱問題の原因とは?

現在イギリスのEU離脱問題で揺れていますが、なぜイギリスは国民投票を実施しEUを離脱することになってしまったか理由は何でしょう?さらにイギリスのEU離脱が与える影響やメリットとデメリット、さらにEU離脱がいつになるのかと今後のイギリスについても見ていきましょう。

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イギリスEU離脱問題とは

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イギリスでは移民や難民の受け入れを拒否するべきだという主張を持つ人達が、治安の悪化や労働力が増えすぎて失業率の上昇そして社会保障による税金の圧迫などを理由にEUを離脱するべきだと主張しました。

EUでは難民を拒否できない法律が定められており、EU圏内にいる限りは今後も移民や難民が増え続けてしまう可能性があるためEUを離脱するべきだという意見が日に日に強くなっていきました。

そうした声が高まる中ついに2016年に国民投票を実施しその結果離脱票が残留票を上回り正式にEU離脱をすることが決定しました。

その後イギリスのキャメロン首相が辞任しポンド安・ユーロ安や株安も誘発したため世界中に大きな影響をあたえました。

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なぜ?イギリスがEUを離脱する理由

イギリスがEUを離脱する発端となったのはアメリカでリーマンショックが発生し、その結果世界各国が経済的に大きく打撃を受けてしまいました。

その影響でEU各国も経済状況が悪化し経済的に発展の遅れている東ヨーロッパなどとの経済格差はさらに広がり、イギリスは巨額のEU分担金を支払っているのにさらに多くの分担金を求められる可能性が出てきました。

さらにギリシャの債務問題が深刻化したために国民感情的にこれ以上EUのために税金を使うことに対し嫌悪感が出始め、さらにはEUに対して懐疑的な意見が噴出し始めました。

その後イラク戦争を引き金に中東での安全保障面での不安が拡大するとシリアで内戦が勃発し、イスラム国が中東で勢力を広げたため行き場を失った人々が難民を受け入れているEU各国を目指して流れ込んできました。

そしてその難民がEU各国に割り当てられるとそのためにさらに国民の負担が増大し、EUに対しての不満の声が大きくなっていきました。

そのためイギリスではナショナリズムが台頭し始め政治面でも右翼政党が勢力を伸ばすなど反移民や反EUを支持する人が増え、当時の与党である保守政党は支持を失い始めてしまったためイギリス国内を落ち着かせるためにも国民投票を実施することになりました。

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イギリスのEU離脱に関する国民投票の結果

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イギリスは国民投票を実施する前にEU側と交渉しイギリスがEU側にしている負担を減らすことに合意、EU側もイギリスがEUから離脱してしまうことに懸念を持っていたためイギリス側に譲歩した結果になりました。

当時の与党としてもイギリスがEU離脱することを避けたかったため、出来るだけ残留に有利な状況を作ってから国民投票を実施することに成功しました。

しかし残留に有利な状況を作ったにも関わらずEU離脱派の優位は変わらず途中で残留派の議員が殺害されるなどの混乱も発生しましたが、得票率約72%となり残留票が約48%で離脱票が約52%と国民投票の結果EUを離脱することになってしまいました。

国民投票でEU離脱派が勝利したため当時のキャメロン首相はその責任を取る形で辞任を表明、さらにイギリスやEU国内での先行きの不安が要因でEU圏内の国々だけでなく世界中の国々で経済的な打撃をうける結果となってしまいました。

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イギリスがEUを離脱するメリット

メリット①:移民や難民の流入を制限できる

イギリスがEUに加盟している限り移民や難民を拒否することができず決められた数の移民・難民を受け入れなくてはならないのですが、EUを離脱すればイギリス自身で受け入れる数を決めることができそして受け入れ拒否もできるようになります。

移民や難民の受け入れを制限することにより今まで移民・難民を保護するのために負担していた税金を使用しなくてよくなるため、その予算を他のことに使うことができるというメリットがあります。

そして移民や難民を制限することにより治安が向上する効果も期待でき、さらには移民や難民がイギリス国籍を取得し就職するとイギリス人の仕事が奪われ失業率が上昇するということも無くなります。

メリット②:EUのルールから解放される

EUに加盟している限りはEUで決められているルールに従わなくてはいけなくなり、イギリスの法律だけでなく決まりがたくさんあるEUのルールにも従うという国民にとっては決まりがたくさんあり自由が少ない息苦しい生活を余儀なくされていました。

EUを離脱することによりイギリスの法律のみが適用されEUのルールに従う必要がなくなるため、国民としても従わなくてはいけないルールが減りより拘束感の少ない生活することができます。

さらにはEUのルールがある限りイギリス自身の主権が失われているのではないかといった声もなくなり、イギリスで定められている法律のみ適用されるため主権回復につながるとったような意見もあるようです。

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イギリスがEUを離脱するデメリット

デメリット①:経済的に打撃をうけてしまう

イギリスがEUを離脱したことにより大幅なポンド安を引き起こしてしまうなど経済的に大きな影響がありましたが、イギリスがEUを離脱することによりさらに多くの経済的なデメリットがあります。

EU加盟国は関税が撤廃されておりイギリスからEU圏内の国々に輸出する際には関税がかからなかったのですが、EUを離脱してしまうと関税がかかってしまうため輸出が減少してしまう恐れがありそれによりイギリス国内の企業の業績が悪化し経済の停滞に繋がる可能性があります。

さらにイギリス国内の企業の業績が悪くなることにより株価が下落してしまうなど、イギリスのEU離脱により経済的に悪影響をあたえてしまう可能性があるようです。

デメリット②:独立機運が高まってしまう

イギリスが現在イングランド、スコットランド、ウェールズ等様々な地域と連合を作ってイギリスという国を形成しているのですが、EU離脱をすることによりこれらの地域の独立機運が高まってしまう可能性があります。

近年スコットランドでは独立のための国民投票が実施されるなど、元々独立意識が高かったのですが今回のイギリスのEU離脱を契機に再びスコットランドの独立を訴え国民投票の実施を求める可能性も出てきました。

そしてそれまではスコットランドよりも独立意識の低かったウェールズでも独立機運が高まっており、最悪のケースではスコットランドとウェールズが独立してしまいイギリスが解体してしまうといった可能性もゼロではなくなっています。

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イギリスのEU離脱が日本に及ぼす影響

イギリスのEU離脱が決まったことにより日本にも多くの影響がありました。その中でも日本にあたえた経済的な影響はとても大きく日本経済も打撃を受けてしまいました。

イギリスのEU離脱が決定したことによりポンド安・ユーロ安になり、その結果リスク回避時に好んで買われる円に資金が流入し円高が進んでしまいました。

円高が進んでしまうと日本企業の輸出が減少してしまう恐れがあり、輸出が減少してしまうと企業の業績が悪化してしまうため過度な円高は日本に悪影響をあたえてしまいます。

さらにEU各国への進出を目論んでいたイギリスに本社や工場を設立した企業は、イギリスがEUを離脱してしまうとイギリス国内からの輸出に関税がかかってしまうため本社や工場の移転を余儀なくされてしまうケースも発生しました。

このようにイギリスのEU離脱は遠く離れた日本にも経済的な影響をはじめ多大な影響があり、今後EU離脱をイギリスが継続的に進行するにあたりさらに多くの影響がある可能性も否定できません。

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2019年3月にイギリスEU離脱が決定?

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2016年に国民投票の結果EU離脱が決定したのですが、国民投票の結果を受けすぐにEU離脱という訳にもいかずEU各国との交渉をしてより影響の少ない形での離脱を話し合っています。

EU離脱の交渉はEUで定められている条約により2年間でEUを離脱しなければならないという条項があり、正式にEU離脱を通告した2017年3月から2年後の2019年3月にイギリスのEU離脱が決定するという見方があります。

イギリスのEU離脱交渉は順調にいっているという発表はあるのですが、これまでイギリスがEUにあたえてきた影響からも2年間でより影響の少ない形でのEU離脱いう結論は出ないのではないかという意見もあります。

EUの条約では全理事会メンバーの賛成で2年という期間が設けられている交渉の期間を延長することができるという条項もあるため、イギリス離脱の交渉が2019年3月までにまとまらなければ交渉期間の延長ということもありえるようです。

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イギリスEU離脱問題の今後の動き

今後のイギリスEU離脱問題はEU側との交渉がさらに続き影響の少ない形での離脱を目指すことには変わらないのですが、交渉が順調にいかないと再びユーロ安・ポンド安を誘発してしまう可能性があります。

さらにイギリスのEU離脱交渉がうまくいかないと世界的に経済的に大きな影響をあたえてしまうため慎重な交渉をしていくものだと考えられます。

一方でイギリス国内では離脱交渉が進む過程でイギリスが受けてしまう悪影響を懸念して、再びEU残留派の主張が強まっておりイギリス国内ではEU残留の意見が多くなってきています。

こうした意見が多くなっていることにより一度はEU離脱を決めたのですが、もう一回EU離脱の国民投票が行われるといった可能性も浮上してきました。

イギリス国民もEU離脱でここまでの影響が出るとは思ってなくEU離脱に投票してしまった人も多く、イギリス国内では有権者の過半数がEU離脱の再投票を支持しているといったような調査結果も出ているようです。

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イギリスはなぜEU離脱した?理由やメリット、影響、今後の動き!のまとめ

イギリスのEU離脱問題はイギリスやEU圏内の国々だけでなく世界的にも大きな影響をあたえ、そして今後どのようになっていくかによって世界情勢が大きく変わってしまうかもしれません。

今後はイギリス国内でEU離脱の再投票が実施される可能性もあるなど、まだイギリスがEUに残留するかもしれないのでこれからのイギリス国内の動きや交渉によっては様々な結果が考えられるため今後の動きに注意が必要となってきます。

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