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2017/05/28

改正保険業法とは。改正保険業法が施行された背景や要点をわかりやすく解説

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目次

改正保険業法が行われた背景

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保険業法というのは保険会社が保険を販売するにあたって「公正な保険募集をすることを確保し、真の目的は「契約者を保護する」ことにあります。簡単に言ってしまいますと、「正しくない説明を受けて契約者が損を被らないようにする」ために法律です。

ですので、時代が変わるにしたがって内容は変わるのが本来の姿ということになります。これまでで一番大きな改正は1995年に橋本内閣のときに行われた「金融ビッグバン」と言われたときでした。

このときに行われた改正の焦点は行政保護から消費者保護へと舵を切ったことです。これまでは護送船団方式と揶揄されるほど業界を守ることが使命でしたが、金融ビッグバンによりその方式が崩壊したのでした。

そして、一番新しい保険業法の改正が行われたのが平成28年に施行された改正です。この改正が行われたのは保険を販売するチャンネルが多様化したことが大きな要因です。

それまでは保険会社に専属している募集人が保険を販売するのが主流でしたが、複数の保険会社と販売契約を結んだ、いわゆる「乗合代理店」が増えてきました。
保険業法が改正された背景にはこのような保険販売を取り巻く環境の変化があります。

<下に続く>

乗合代理店による問題点

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乗合代理店は複数の保険会社と販売契約をしていますので、どこかの保険会社と専属契約をしている募集人よりも販売できる保険の種類が多くなっています。このこと自体は消費者にとって悪いことではありません。一社の保険の種類の中から選べるよりも複数の保険会社の種類の中から選べるほうが「選択の幅」が広がるからです。

しかし、デメリットも指摘されるようになりました。それは、現実問題として「消費者が本当に自分に適した保険を選んでいるか?」ということです。根本的な理由は、保険という商品が専門的な知識が必要なことにあります。専門的な知識がない消費者は専門家である募集人から説明を聞き、その中から保険を選ぶことになります。

このときに問題がおきます。それは、募集人が説明をする段階である程度保険を絞り込んでいることです。

具体的に説明しますと、募集人がお客様に保険の説明をするときは、それ以前にお客様から「求めている保険」について要望を聞くことになります。

その要望に合わせて幾つかの保険を紹介、説明することになるわけですが、その際に「お客様の要望に沿う」よりも「手数料が高い」保険を紹介する傾向があることです。

こうした事例の報告が数多くなされたことが改正保険業法が行われたきっかけになっています。

<下に続く>

改正保険業法の主な要点

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保険という商品は専門的な知識が必要な商品です。販売するには一定の資格が必要です。それほど「理解が簡単ではない」商品ですので一般の消費者が短時間の説明で理解できるものではありません。専門家であっても、すべてを理解していることは少なく疑問があるごとに調べているのが実状です。

それほど難解な商品ですので契約する際は募集する人に頼るしか方法がないのが実際のところです。そのときにお客様の立場に立つのではなく、自分の収入を基準にして保険を勧められるのは問題です。
そこで改正保険業法では「意向把握義務」「情報提供義務」という2つの項目を柱としました。

まず「意向把握義務」ですが、堅苦しい言葉が連なっていますが、簡単に言いますと、「お客様が求めている保険についてきちんと話を聞き、要望に適した保険を提供する」義務を定めています。この義務で重要なことは「意向を把握する方法」が「意向把握型(基本型)」、「意向推定型」、「損保型」という具体的な3つの方法が決められていることです。募集人はこれらを守って販売することになります。

<下に続く>

改正保険業法とは。改正保険業法が施行された背景や要点をわかりやすく解説のまとめ

保険業界で一番の転換期と言いますと、先に説明しました1995年の金融ビッグバンです。それまでの護送船団方式からの決別により業界保護から消費者保護への変換しました。そして、消費者保護の視点から法律を変えてきたのが現在の保険業界を取り巻く状況です。

冒頭でも書きましたが、法律が時代にそぐわなくなった理由は保険という商品の専門性または特殊性にあります。保険という商品は家電などのように目に見えるものではありません。

約款という文章に定められたことがすべてです。ですが、一般の消費者が契約の際に約款をすべて読むことはあり得ません。そのような実態の中でも消費者が損失を被らないようにするために保険業法は改正されました。

細かい改正点はいくつもありますが、最終的な目標は「消費者が納得できる選択をできるような状況を作ること」です。かつては一つの保険会社の中でしか説明を受けられませんでしたが、乗合代理店が増えたことで複数の保険会社の保険を比べるようになりました。

しかし、そのメリットをないがしろにするようなことがあっては「納得できる選択」ができないことになってしまいます。保険業の改正は消費者が「納得できる選択」をするために行われています。

このように法律は改正されましたが、消費者の側も法律も含めて保険について知識を身につけることは大切です。

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