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2018/03/03

ポーランドが親日国の理由と歴史!日本のアニメや施設が人気

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目次

ポーランドは親日国?その理由と歴史は?

ポーランドはヨーロッパ諸国で親日派の国として知られています。かつて社会主義国だったポーランドはどんな理由で親日国となったのでしょうか?それにはどんな歴史的経緯があったのでしょうか。また親日国ポーランドでは日本のアニメを筆頭に、伝統文化やスポーツが人気を博し、さらに日本人男性がモテるともいわれています。果たしてこれらは事実なのでしょうか?ヨーロッパでも美人が多い国といわれるポーランドを紹介します。

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親日国であるポーランド

日露戦争前から続く親日の歴史

日本人男性がポーランド女性にモテるかどうかはともかく、ポーランド人が日本に対して非常に良いイメージを持っている親日国であることは確かなようです。そしてその理由はポーランドと日本両国の歴史上に刻まれた名もない日本人や日本軍の兵隊たちによるポーランド人に対して行ったさまざまな善行が、当時のポーランド人から現代まで脈々と伝え続けられた結果なのです。

小さな東洋の強国

例えば日露戦争時に日本軍の捕虜となり日本に収容されたポーランドの兵隊、阪神大震災の時に日本の災害孤児たちをポーランドに呼ぼうと声を上げた外交官のスタニスワフ・フィリペックらは、日本人の素晴らしさや優しさを後世に語り続けました。またポーランド人のフィリペックは小さな東洋の島国が大国ロシアを破ったことに感銘し、日本の強さを周りの者たちに熱く語りました。

ポーランド人の命を救った日本

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ポーランドの国民が独立を勝ち取るために蜂起したとき、ポーランド人は軍人であろうと民間人であろうとロシアの赤軍に無差別に命を狙われました。そのとき東へと逃げていた孤児の一人だったバツワフ・ダニレビッチは日本人に助けられて命を守ることができました。彼はその時自分を助けてくれた日本人の印象を最高の賛辞をもって、若い世代に伝えたのです。

名もなき日本人ひとりひとりの行いの積み重ね

こうした名もなきひとりの日本軍の兵隊や民間人が日露戦争当時やポーランド独立の戦いのときにポーランド人に対して施した無数の心遣いや優しさが、幾重にも重なりあってポーランド人に日本の素晴らしさを印象付けていったことが次第にポーランドを親日国に傾倒させたのです。

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ポーランドが親日であるとされる理由

前述したように、ポーランドが親日となった理由は名も知られない日本人たちが危険や困窮にさらされていたポーランド人たちを救い、優しく接していったことの積み重ねが最大の理由です。では具体的にどんなことがポーランド人と日本人の間であったのでしょうか?

理由①:日露戦争時の日本軍のポーランド人捕虜の扱い

日露戦争で日本軍の捕虜となり、日本の捕虜収容所で数カ月を過ごしたグラドコフスキの父親は当時ポーランド軍に従軍していました。父親は戦争が終結しポーランドに帰国すると、日本で自分がいかに日本人に親切にされたかを息子のグラドコフスキに語りました。後にグラドコフスキがポーランドの陸軍将校になると日本外務省の出向者、後のポーランド大使の兵藤長雄と親交を深めます。父親から聞いていた日本人の印象があまりに素晴らしかったために、彼は兵藤とすぐに打ち解けたからでした。

理由②:日露戦争で大国ロシアを負かした東洋の小さな島国

阪神大震災の知らせを聞き、その支援に動いたスタニスワフ・フィリペックは日露戦争で、小さな日本が大国ロシアを破った歴史の事実に感銘を受けていた一人でした。彼は日本が強いのは日本古来の柔術のおかげだと信じ、日本の柔術文化を称え、ポーランドの若者たちに「強くなりたければ日本に学べ」と説いたそうです。

理由③:ロシアの赤軍に無差別に殺されたポーランド人を助けた日本人

ポーランド人は独立機運が高まると武装し、ロシアに蜂起しました。ロシア赤軍はこれに対して民間人や子供を含めたポーランド人無差別殺人という暴挙に出たのです。このとき東のシベリア方面に逃げていったポーランド人孤児の命の多くを救ったのが日本人でした。この話はポーランド国内で広く伝えられるようになったのです。

理由④:1863年の「一月蜂起」でポーランド人部隊を救出

数々の独立のための武装蜂起にはことごとく失敗するポーランドでしたが、1863年には「一月蜂起」と呼ばれる大規模な武装蜂起がおこりました。しかしこれも失敗し、結果的には8万人ものポーランド人がシベリアに送られてしまいます。この戦いで最終的にポーランドの部隊はウラジオストックまで追い詰められます。そしてこの部隊を救い兵士たちをポーランドに帰還させたのが日本軍だったのです。

理由⑤:ポーランド孤児救済委員会に協力し56名の孤児を救った日本

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一月蜂起の後、ボランティア組織である「ポーランド孤児救済委員会」を組織していたアンナ・ビエルケビッチは日本軍と日本外務省にウラジオストックにいるポーランド人孤児救済を依頼します。日本は赤十字を通して救済活動に入り、56名ものポーランド人孤児を無事にウラジオストックから救済し、東京に連れ帰りました。

理由⑥:杉原千畝の存在

ナチスドイツの迫害を受けた6000人ものユダヤ人に日本への渡航ビザを準備したことで有名なリトアニア領事代理の杉原千畝の本当の任務は、第2次世界大戦中にポーランド軍との協力関係を構築することでした。やがて杉原はポーランド軍内部に人脈を作り、日本とポーランドを緊密な関係にしていくのです。

理由⑦:日本文化との交流

20世紀にわたって他国の侵略を許さなかった日本に、ヤシェンスキは強く魅せられ、日本文化の象徴である「浮世絵」を集め始めました。そのコレクションは6,500点にものぼり、ヨーロッパでも有名な日本美術の一大コレクションとなりました。浮世絵の多くは日本からではなく日本から略奪したロシアの博物館などから買い付けたのです。

理由⑧:ヤシェンスキの影響を受けた日本美術・技術センター

ヤシェンスキの日本美術コレクションの影響を受けたのが、同じポーランド人のアンジェイ・ワイダでした。芸術家であった彼は1987年に京都財団から受賞した「京都賞」の賞金をもとに、1994年に日本の協力を得て日本美術・技術センターを建てました。現在でもこのセンターは「マンガ館」の愛称でポーランド人に愛されています。

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ポーランドの親日の歴史

シベリアからポーランド孤児の救出

18世紀の末頃、ポーランドはロシア、プロイセン、オーストリアの3国によって分割されました。ポーランド国民は幾度となく独立運動を続けますが、ことごとく失敗に終わり、運動をした者はロシアによってシベリアに連れていかれます。そして20世紀の初頭に日本とロシアの間で日露戦争が始まります。日露戦争当時ロシア軍に連行され、シベリアで親を殺されて困窮していたポーランド人孤児750名余りの救出劇を大日本帝国軍と日本赤十字が協力して行なったのがポーランドと日本の友好関係の始まりだと言われています。

ポーランド人捕虜の厚遇

ポーランド独立の父として有名なヨゼフ・ピウスツキは日露戦争が始まると、訪日し政府に対ロシアの共同戦線を張ることを申し出ます。結果的にはこの案は採用されることはありませんでしたが、このことを機会に帝国陸軍は松山にポーランド人捕虜専用の捕虜収容所を設け、ポーランド人捕虜を厚遇します。日本もポーランド軍がロシア軍に強要されて、日露戦争に参戦していたことを良く知っていたのです。日本海の海戦で日本帝国海軍が当時世界一とうたわれたバルチック艦隊を撃破したときは、ロシアに従軍させられて日露戦争を戦っていたポーランド人捕虜数千人が喜びに沸いたといいます。

表向きは敵対国

日露戦争後もポーランドの度重なる独立運動を潰そうと、ロシア赤軍は独立を叫ぶ民間人を無差別に殺していきました。そして何百人単位の孤児がウラジオストックまで逃げたのです。このとき50名を超える孤児たちをウラジオストックから救い出し東京に連れ帰ったのも大日本帝国陸軍の部隊でした。こうしてポーランド国民にとって日本は、ロシアの手前、敵国のふりをしていましたが内心では日本に最大の賛辞を送っていたのです。

ポーランドのレジスタンスを幾度も救った日本大使館

1939年にはナチスドイツのポーランド侵攻を皮切りに第2次世界大戦が勃発します。ソ連軍はすかさずポーランドに触手を伸ばし、ポーランドはドイツとロシアに分割されてしまいます。しかしポーランド国民のレジスタンスの火は消えることなく、シベリア孤児たちを中心としたイエジキ部隊が中心となってさまざまな抵抗を試みます。このときナチスドイツの手から何度もレジスタンスのアジトを救ったのが日本大使館でした。

第2次世界大戦中は杉原千畝などが、日本とポーランドは表向き敵国でありながらも水面下での協力を続けました。これはやはり日露戦争以前からの友好関係があったポーランドと日本だからできたことなのでしょう。

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親日国ポーランドで放送された日本アニメの例

ポーランドでは日本の文化が浸透しています。なかでも現在では日本のアニメーションが人気で、いくつもの作品がポーランドのテレビで放送されました。どんなアニメがポーランドで放送され人気があるのでしょうか?

例①:キャプテン翼

日本でも人気のサッカー漫画です。キャプテン翼がポーランドで有名になるのと同時に腐女子が増加したという話もあります。腐女子は男性同士の恋愛(ボーイズラブ)を好んで、妄想に吹ける女子のことです。

例②:セーラームーン

超ミニスカートの主人公と月野ウサギ、タキシード仮面が出てくるアニメです。セーラームーンをネタにした男性向けの同人誌がポーランドでも出回っています。セーラームーンのセクシーな容姿がたまらないのだそうです。

例③:アクティヴレイド -機動強襲室第八係- 2nd

アニメの舞台は日本の首都、東京です。サミットを控えロゴスによるテロ攻撃から日本を救うダイハチは、強化装甲車「ウィルウェア」を駆使してロゴスに立ち向かうというストーリーです。現在ポーランドで人気ナンバーワンのアニメです。

例④:ヘタリア World Series

世界会議でアメリカの若きリーダーが、あまりにも個性的、独創的な提案をします。それを受けて陽気なイタリア、生真面目なドイツや日本などが繰り広げるコミカルなストーリーです。

例⑤:ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日

無公害、完全リサイクルの夢のエネルギー「シズマドライブ」はシズマ博士により開発され、人類はかつてない繁栄をします。そんななか世界征服を目論む秘密結社BF団との戦いが始まるというストーリーのアニメです。

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親日国ポーランドにある日本関連の施設の例

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親日と呼ばれるポーランドにはさまざまな日本関連の施設や団体があり、日本とのつながりが密接だなと感じさせます。ポーランドにはジャパン・デーと呼ばれる日が設定されているほどなのです。日本関連の施設や団体をいくつか挙げて紹介します。

例①:日本文化広報財団さくら

日本の伝統文化から現代文化まで幅広く紹介している財団です。

例②:日本美術・技術センター

ポーランドの映画界の巨匠と言われるワイダ氏が、1987年に京都財団から受賞した賞金をもとにポーランドと日本が協力して建てたセンター、別名「マンガ館」とも呼ばれ、ポーランド国民に親しまれている施設です。

例③:プシェミシル日本文化センター

非営利団体が運営するプシェミシル日本文化センターは、ポーランドにおける日本文化を通して、日本に対するポーランド国民のより一層の理解と友好を促進することを目的として事業を行っています。書道を始めとした日本の伝統文化を紹介するだけでなく、ワークショップのような教室を開いて日本文化を実践している施設です。

例④:ワルシャワ生花会

ワルシャワをベースに日本の生け花を指導する教室があり、ポーランド人による作品の展示会などが、定期的に開催されます。

例⑤:ポーランド盆栽協会

ポーランドの各都市では、ポーランド盆栽協会主催のインターナショナル盆栽展が定期的に開催されます。盆栽の展示の他にも、盆栽造りのデモンストレーションや盆栽教室が開かれます。

例⑥:ソスノヴィエツ極真空手クラブ道場

ポーランド極真空手選手権大会を開催するほどの規模の空手道場です。ポーランド人選手が体重別に9階級に分かれて戦います。空手はもはやオリンピック競技種目にも名を連ねる国際的なスポーツになっています。ポーランドでも空手人気は高く多くのアスリートが国際大会を目指しています。

例⑦:ポーランド相撲協会

ポーランドの相撲人口は3000人となかなか相撲ファンも多いのです。特に女性の相撲人口は900人と日本の女性相撲人口を上回っています。

例⑧:ポーランド柔道連盟

ポーランドにおける柔道は人気があるだけでなく、1982年の世界学生選手権で準優勝したヴィエスワフ・ブワフ選手をはじめ、過去のオリンピックでもメダルを獲得したほどレベルが高いのです。

例⑨:ポーランド折り紙協会

ポーランドでは日本の折り紙文化が、Origami Art として市民の間に浸透しています。市民スポーツセンターでは最近第5回目のポーランド折り紙祭が開かれました。ポーランドの幼稚園や小学校の図工の時間には「折り紙」がカリキュラムに組み込まれています。1991年にはPolskie Centrum Origami という名の折り紙団体も設立され、ポーランドの折り紙人気に拍車をかけています。ポーランド生まれの新しい折り紙の折り方などもあり、これはもうポーランド折り紙の文化と言っていいのかもしれません。

例⑩:ポーランド囲碁協会

ヨーロッパ囲碁協会があるように囲碁はポーランドでもかなりメジャーなゲームのようです。ただ囲碁は中国が春秋時代にはすでにあったようで、7世紀に日本に伝えられたといわれていますので、正確には中国の文化です。

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親日国ポーランドで日本人はモテる?

東京でロシア人バーやクラブに行くと日本人男性は自分が日本人だからモテると勘違いする男性が多いようです。ポーランドは親日だから自分がモテると思い込むのは短絡的過ぎます。日本で営業している外国人パブやバーでモテない日本人は、当たり前ですが数えるほどしかいないのです。

親日と日本人男性がモテるは別問題

ポーランドは美人が多いと世界でも評判の国です。しかもポーランドは親日国で、日本のスポーツや文化、アニメを愛するように日本人が大好きな側面も勿論あります。でもだからといって日本人男性がポーランドでポーランド女性にモテるかといえば、それは全く別問題というしかありません。

日本人がポーランドでモテるのは妄想

確かにポーランドの大学には日本語学科なども設置され、多くの女子学生が日本に興味を持ち日本語を学んでいます。そして過去の歴史から日本人男性は優しいという概念は多少は持っているでしょう。しかしポーランド美人は、やはり白人ですからヨーロッパ諸国の白人男性とお付き合いした方が、精神的にも楽に決まっていますから白人よりも日本人がモテるというのは妄想に過ぎません。

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親日国ポーランドのまとめ

ポーランドと日本は日露戦争の前から親密な関係に合った国です。表向きは敵対国でも水面下ではさまざまな協力をし合ってきました。ただそれはロシアという共通の敵がいたからだという側面を見逃してはいけません。ロシア人に虐待されたポーランド人やその孤児たちを大日本帝国軍が命がけで救ったのも、何かしらの打算が働いていたことは歴史が証明しています。

おそらくポーランドの多くの人は親日派と考えても良いと思いますが、かつてはポーランド人のキリスト教宣教師を日本人が磔にして殺したという事実を忘れないポーランド人もいることも確かです。ですから日本人だから自分はポーランド女性にモテるかもしれないなどという妄想は捨ててください。

しかし文化的にはポーランドは間違いなく親日国です。日本の芸術やアニメ、スポーツに興味を示す若者も多く、なかでも日本発のアニメは日本のブームに比べ若干の時間差はありましたが、ポーランドでは空前の人気を博しているようです。

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