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2018/03/13

ご参考くださいは日本語や敬語として正しい?ビジネスで使う時は?

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目次

「ご参考ください」は正しい日本語?

会社勤めの方であれば「ご参考ください」という言葉を何度か耳にしたり、目にしたことがあるかと思います。

主に、会議資料や、提案資料などを提示する際に使う敬語だと言われています。
ビジネスにおいてよく用いられる言葉ですが、このような使い方で本当の正しいのでしょうか。
また、言葉の文法的には正しいのでしょうか。

<下に続く>

ご参考くださいの意味

「ご参考ください」は「参考にしてください」の丁寧にした言葉だと言われています。
そもそも「参考」とは、情報の受け手側がその情報を有効活用できるか検討するという意味です。

つまり、こちら側から何か提示したとしても、相手側に有益な情報でない限り、こちら側の意見は通らないという意味です。
その為、「参考ください」というのは、自身の考え方や情報を相手に摂り入れてもらい、その上で、有益な情報なのかを判断してもらうという意味なのです。

それを敢えて伝えるにも、ストレートに「参考にしてください」と伝えたのでは角が立ち、相手を不快な思いにさせてしまいます。
相手に不快感を与えずに伝わる言葉として「ご参考ください」が用いられているのです。

<下に続く>

ご参考くださいは日本語として正しい?

相手を思うあまり丁寧な言葉で伝えた「ご参考ください」ですが、文法的には間違っていると言われています。

それは「参考にする」という動詞はあっても「参考する」という動詞は存在しないからです。

しかし、名詞の「参考」をいくつかの辞書で調べると、「名」と「スル」と小さな文字があります。
つまり、「参考」+「する」でサ行変格活用動詞で形成されているのです。
「報告する」「確認する」と同じ類です。

この動詞に丁寧語の接頭詞「ご」に尊敬語の「参考ください」を合わせることで、「ご参考ください」という言葉が成り立ちます。

このことから「ご参考ください」は文法として間違いではないことが分かります。

多くの方は、「ご参考ください」という表現に違和感を感じるかと思います。
文法として正しい正しくないという問題よりも、相手がどう感じるかがとても大切なのかもしれません。

<下に続く>

ご参考くださいが使われる場面

仕事

「ご参考ください」が使われる主な場面はどのような場面なのでしょうか。
ビジネスにおいてどのような場面でどのような特徴があげられるのか、例として3つご紹介致します。

場面①:資料を配布・添付する際

相手との情報交換の際に必要な資料や書類を配布・送付する際に「ご参考ください」が用いられます。

例えば、「○○の資料を添付させていただきます。○月○日の会議にこの事についてお話させていただきますので、ご参考ください」などです。
こちら側の意見を相手に伝え、相手もそれに添って意見交換したいという言葉の表現として用いられます。

場面②:仕事の依頼やサンプル提案する際

仕事の依頼やサンプルを提案する際にも「ご参考ください」が用いられます。
これは、依頼する側と依頼される側の双方で使えます。

例えば、「○○の内容は▲▲のように作りたいと思っています。サンプルをご参考ください」などです。
何をどうしたいのかがより具体的に相手に伝わるので、分かりやすい連絡方法になります。

場面③:新しい物を作り上げる際

ビジネスにおいて、新ブランドや新商品を作り上げる際にも「ご参考ください」が用いられます。

例えば、「○○社の▲▲のような素材を使い作り上げたいので▲▲をご参考ください」などです。
新しい物を作り上げる際は、何かしらのヒントが必要になります。
そのヒントにきっかけになる材料として紹介する言葉として用いられるのです。

「ご参考ください」を使う場面の特徴

このように、様々な場面で「ご参考ください」が用いられますが、それぞれを見ていただくと特徴があるのがお分かりいただけるかと思います。

その特徴とは「相手へより具体的に自分の意見を表現するという意味合いで用いられている」ということです。

同じような言葉もありますが、「ご参考ください」は自分の考えを相手に伝え、「使えるところを使ってくださいね」と考えを差し出しているという意味なのです。
つまり、相手にとって不利益な案であれば、使われることはありません。
それも踏まえて提示するという意味で使われています。

このような特徴をとらえて相手に伝えると、より相手に伝わりやすくなるかのではないでしょうか。

<下に続く>

ご参考くださいは敬語ではない?

「ご参考ください」という言葉は敬語ではありません。
正しくは「参考ください」の丁寧語です。

そもそも「ご参考ください」は、参考にするしないは相手次第になります。
中立な立場としての表現になりますので、敬語表現ではありません。

敬語表現にする場合は、「ご参考にしていただけますか?」という言葉になります。
「~してください」ではなく「~していただけますか?」という疑問形です。
疑問形にすることで、自分が相手にお伺いを立てるという立場に変換されます。
つまり、自分が相手よりも下の立場であるということを相手に伝えることが出来るのです。

「~してください」ですと、自分と対等の立場もしくは自分よりも下の立場の相手に伝える言葉になる為、敬語としては使えません。

<下に続く>

ご参考くださいの類語

転職

「ご参考ください」と似たような言葉はいくつかあります。
しかし、それぞれが違った場面で違う意味で使われています。
代表的な「ご参考ください」の類語を3つご紹介します。

類語①:ご参照ください

「参照」は「他のものと照らし合わせる」という意味です。
既に知っている情報や理解できている情報を確認するという意味合いで使います。

例えば、決定事項で相手も知っている情報ではあるが、確認の為に書類を作成して提出した時などに「こちらの資料をご参照ください」と言います。

「ご参照ください」は尊敬語の「ご」と丁寧語の「ください」を合わせた言葉なので、正しい敬語です。
もう少し砕けた言い方ですと「資料を照らし合わせて見てください」となります。

一般的には、メールでのやり取りで「ご参照ください」を使います。

類語②:ご覧ください

「ご覧ください」は「見る」の尊敬語「ご覧になる」を丁寧語補助動詞の「ください」を合わせた言葉で、正しい敬語です。

主に、目上の方に「見てください」と伝える時に「ご覧ください」を使います。

ビジネスシーンでも、上司や取引先やお客様などに対して「ご覧ください」を使うことがあります。

例えば、プレゼンなどでモニターと資料を交互に見てもらう際に「それではこちらのモニターをご覧ください」と言います。
意味合いは、「ご参照ください」と似ている部分もあります。
メールで見て欲しい場合は「ご参照ください」、言葉で表すときは「ご覧ください」を使うことが多いです。

「見る」の謙譲語で「拝見する」とありますが、これは謙譲表現なので主体は自分です。
相手に対して使う言葉ではないので、気をつけましょう。

類語③:ご一読ください

「ご一読ください」は「軽く読んでください」という意味です。

「ご覧ください」と同じようなニュアンスで使われることが多いですが、こちらの方が少し軽い言葉です。
相手への壁を作らず、フラットな状態で話が出来る相手柄であれば、「ご一読ください」を使っても問題ないかと思います。

例えば、メールのやり取りで「○月○日に会議を行いますので、添付資料をご一読ください。」などにも使います。

しかし、取引先の方やお客様などには、時と場合によって「ご一読ください」は控えた方が良いでしょう。

<下に続く>

ご参考にしてくださいのビジネスで使う例文

ネガティブ

「ご参考にしてください」は主にメールでのやり取りで使うことが多い言葉です。
メールでのやり取りも、取引先・お客様・上司・同僚・後輩と相手は様々です。

様々な相手に合わせた「ご参考にしてください」のメール内容例文をご紹介します。

例文①:取引先の相手に資料を送る際

株式会社◎◎
○○様、

お世話になっております。
▲▲▲株式会社の△△です。
先日はお忙しいところお時間をいただき誠にありがとうございました。

先日お話致しました内容の補足資料を送付させていただきます。
契約の際のご参考にしていただければ幸いです。

今後とも何卒よろしくお願い致します。

▲▲▲株式会社
営業2課1係 △△(直通連絡先 03-××××-××××)
〒3××-××××
東京都□□□□□□□ ×-×-× ○ビル5F
TEL:03-××××-××××
FAX:03-××××-××××
E-mail:info△△△△@△△
(会社で決まっている定型文があれば、そちらを入れてください)

例文②:お客様へ資料を送る際

○○様、いつも大変お世話になっております。
▲▲▲株式会社の△△です。

先日お渡ししましたお見積書の資料を送付させていただきます。
ご検討いただく際に、ご参考いただければ幸いです。

ご不明な点等ございましたら、△△までご連絡ください。

今後とも何卒よろしくお願い致します。

▲▲▲株式会社
営業2課1係 △△(直通連絡先 03-××××-××××)
〒3××-××××
東京都□□□□□□□ ×-×-× ○ビル5F
TEL:03-××××-××××
FAX:03-××××-××××
E-mail:info△△△△@△△
(会社で決まっている定型文があれば、そちらを入れてください)

例文③:上司へ資料を送る際

○○さん、お疲れ様です。
営業部の△△です。

○月○日の会議資料として、営業成績データを送付致します。
ご参考にしていただければ幸いです。

よろしくお願い致します。

営業2課1係 △△

例文④:同僚へ資料を送る際

○○さん、お疲れ様です。
営業部の△△です。

○月○日の会議データを送付します。
会議資料作成にご参考ください。

よろしくお願い致します。

営業2課1係 △△

例文⑤:後輩へ資料を送る際

○○さん、お疲れ様です。
営業部の△△です。

○月○日の会議資料は出来ましたか?
もし出来ていないようでしたら、添付したデータを参考にしてみてください。
分からない点がありましたら、△△までお願いします。

よろしくお願い致します。

営業2課1係 △△

例文まとめ

このように、様々な場面や相手に応じて伝え方は多少変わってきます。
取引先やお客様、目上の方に対しては「ご参考ください」と伝えてしまうと、命令口調に聞こえてしまい、強制しているように感じ取れます。
しかし、「参考にしていただけると幸いです」と伝えると、より相手の選択肢が増えます。
「使っても使わなくても良いですよ」という言葉のニュアンスが、丁寧に伝わる言い方です。

それとは逆に、同僚と後輩に対しては、「自分の意見も取り入れて作ってね」というニュアンスに変わります。
ですので、「ご参考ください」や「参考にしてください」と伝える方が、相手へストレートに伝わります。

「これを使ってね」というニュアンスよりも「これも使ってみたらどうかな」というニュアンスで伝えることで、同僚や後輩に押し付ける言い方ではなくなります。

声に出して伝えるのと、メールの文章で伝えるのとでは、相手の感情が伝わりにくいです。
その為、言葉を選んで文章を送ることが多いかと思います。

しかし、同僚や後輩に対しては、言葉を選ぶよりも、ストレートに伝えた方が、伝わりやすくなります。
遠慮や配慮の気持ちを忘れずに、ストレートに伝えたら、相手は受け入れてくれるのではないでしょうか。

<下に続く>

ご参考くださいは日本語や敬語として正しい?ビジネスで使う時は?のまとめ

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「ご参考ください」の言葉は、相手に決定権があり、自分はあくまでもアイデアを提示・アドバイスをするという立場であるという意味合いがあります。

「私の意見を聞いてください!」という主張を間違ってでもしてしまうと、「ご参考ください」の意味とは異なります。

取引先の相手に、そのような態度を取ったら「あなたの意見は聞いていません」と怒られてしまいます。

こちら側は、提示をする側であり、契約するしない・購入するしない・作業するしない・見る見ないは、全て相手次第です。

自分の考えを押し付けるのではなく、「このような案もありますよ」というイメージで伝えることで、相手に聞き入れてもらえるようになるのではないでしょうか。

「ご参考ください」の資料があまりにも強引な案であれば、それは強制されていると感じる方も多くなります。

「さりげなく自分の意見を出す」これが「ご参考ください」の本当の意味なのではないでしょうか。

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「お金のコトをもっと身近に」というミッションで、みんなのお金ドットコム(みんかね)を運営しています。 投資・節税・保険・ローン・クレカ・節約などのテーマの情報を各領域の専門家や編集部を通して記事配信していきます。
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