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2018/04/13

入用とは?正しい意味や使い方は?

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目次

『入用』の読み方や意味は分かりますか?
『入用』という言葉は間違った使い方をされているところも見受けられますので、正しい例文などを場面別にいくつかご紹介します。

『用命』等を類語として判断されている方もいらっしゃるようなので、その違いについても触れていきます。

入用とは?意味と読み方は?

『いりよう』と湯桶読みでも構いませんし、『にゅうよう』と音読みでも、どちらでも構いません。

『入り用』と送り仮名の使用も可です。

『何か用のために必要なこと、或いは必要なもの』という意味です。

お金にも物にも使えますので、お金の面の話をする場合でしたら経費や費用といった意味を表します。

敬語でもっぱら『ご入用』として用いられます。
そういった際には『ごいりよう』としか読めません。『ごにゅうよう』とは言いませんので注意が必要です。

多くは『いりよう』と読まれる機会ばかりになるはずですから、こちらで覚えておいた方が良いかもしれません。

敬語の形で使われる場合が多い表現なので、誤用を避けるため『にゅうよう』はあえて覚えず、間違っているわけではなくそういった読みもあるのだという程度の認識で良いと思います。

送り仮名込みで覚えておくのも一つの手です。

<下に続く>

『入用』の類語

まず簡単な物から挙げますと、先述の『必要経費』などお金にまつわる言葉の方が意味のずれもほとんどなく、同義語として扱っても良いほどです。

費用や要脚・失費・掛かり・掛りなど、これらも類語です。

『入用』は、先程も触れましたが、『何か用のために必要なことや必要なもの』ですから、こちらの類語には必要・需要などが挙げられます。

最近は日本語として定着したデマンドという横文字も類語の一つと言えるでしょう。

<下に続く>

『入用』、『用命』、『利用』、『物入り』などの違い

用命

上に類語を挙げましたが、『用命』や『利用』も同じ意味だと勘違いなさっている方がいらっしゃいます。

同じ『用』の漢字を含んでいるために起こる誤解なのかもしれませんが、その違いを述べたいと思います。

『用命』

『用命』とは、読んで字のごとく用を命じることです。或いはその命じられた用事の事自体も指します。

なぜか『入用』の意味を聞くと『用命』と同義という答えが返ってくることがあるのですが、これは『入用』と『用命』がセットで使われがちな言葉であるからこそ、こんがらがってしまっているのだと考えられます。

『ご入用の際にはご用命ください』は頻出の表現です。
『必要な時には用事を言いつけ下さい』の意味です。

実は『いみじくも』とはどういった意味か尋ねると、『おっしゃいましたように』という意味だと間違った答えが返ってきたりしますが、この例に非常によく類似していると思います。

『いみじくも』と『おっしゃいましたように』は必ずと言っていいほどセットで用いられるものなんです。
そして、この二語は決して意味の重複はなく、同義語でもなんでもありません。

『入用』と『用命』は、セットで使われやすい言葉であって、決して類語でないと覚えておいていただければと思います。

『利用』

物や人、事柄などを『役に立つように上手く使うこと』や『上手く使って役に立たせるようにすること』を『利用』と言うのです。
意味するところが全く違います。

単に読み方が近いがために意味も同じようなものだと勘違いされている方がいるだけのことだと思います。

『物入り』

同義語と勘違いしがちです。
やはり同じ漢字を使用していることから、イメージ先行で同義語のように思われがちなのでしょう。

『物入り』は『物要り』とも書きますが、費用のかかることや出費がかさむことを表しますので、『入用』のように単純に必要なのとは少し意味にズレが生じます。

『村入用』

日本史で出て来たと思うのですが、覚えていらっしゃる方は少ないでしょうか。
江戸時代に村の運営に必要な経費のことを『村入用』と呼んでいました。

歴史で習うだけで、今は使用しないものです。

<下に続く>

『入用』のよくある間違った使い方

間違った使い方が散見される言葉です。
『入用』を使う場面ではないのに『入用』を使っていたり、或いは逆に『入用』を使うべき場面であるのに、間違えて他の言葉を使っていたりするのを見聞きします。

その両方の例を挙げて指摘します。

①『ご入用ください』

先程述べたところです。『用命』とは違います。
『ご用命ください』とは言いますが、『ご入用ください』とは言いません。

『用命』は他人に用を命じることですので、『ご用命ください』とすれば、なんなりと用を命じて下さい、とちゃんと意図は伝わります。
『用命』は動詞となりえるのです。

しかしながら、『入用』は動詞としては使えません。
あくまでもただの名詞です。

②『何かと入用』

入学シーズンになると親御さんは制服や鞄など、準備のために色々と出費もかさんで大変でしょう。

『何かと入用』、惜しいです。この場合は『物入り』を使った方がベターです。
『入学前ともなると、何かと物入りで。』

『物入り』は先述しましたが、『出品がかさむ』ということです。
『入用』は『△△な品物が入用』などと主語をともなって用いられればしっくりきます。

上に挙げた例文もそうです。
『入学前ともなると、何かと物入りで、お金が入用です。』
これでしたら全く問題なし、パーフェクトです。

お金などの主語が来るとしっくりきますね。

③『領収書はご利用ですか?』

レジで会計の際に『領収書はご利用ですか?』と尋ねられたことはありませんか?
あれは間違いですね。

正しくは『領収書はご入用ですか?』です。こちらが正解です。
恐らくは、正しく使っていた人を見て、なんとなく聞き違えたのか勘違いして覚えたかが原因でこうなってしまったのでしょう。

他にもコンビニのレジで『袋はご利用ですか?』という言い方もどうも気になります。
同じく間違いです。

どうしても『利用』を使いたいようでしたら、『袋はご利用になりますか?』が正解です。

<下に続く>

『入用』ってどんな場面で使う?

どんな場面で使うのがふさわしいのか、例をいくつか挙げてご紹介します。

営業

場面①接客

まずは上述したばかりの接客のシチュエーションです。
領収書やレジ袋が必要であるかどうかをお客様に尋ねる時、『利用』ではなく『入用』を用いるのが正解だとご説明しました。

他にも接客のシーンで、例えばやり手のできる販売員の方だと関連販売といって、一つの商品を目当てに来店されたお客様に対して、その用途などに関連付けて他にも商品を上手く勧めるテクニックを持っています。

その際に使われるのが『入用』です。
『他にご入用の物はございませんか?』
というのが、まさにそのテクニックです。

例えばスーツだけを買う目的で入店したお客様に対して、それに靴を勧める際に『他にご入用の物はございませんか?』と尋ねながら、フィッティングルームのカーテンを開けたところには既に靴を用意しておき、『こういった靴が色目的にも合うと思います。』と続けるわけです。

場面②上司に対して

例えば、上司が手伝ってほしそうであったり、或いは何かを必要としているようだったりした時に、部下としてそっと一言声をかける時にも『入用』は使えます。

『何かご入用ですか?』

敬語としても素晴らしいですし、気遣いの言葉でもあるので、『何か手伝いましょうか?』や『何か必要ですか?取ってあげましょうか?』などの直接的な表現ではなく、日本人らしい優しさが感じられる表現です。

場面③営業メール

いつもご利用いただいているお客様に営業メールを送る際にも『入用』は大変よく使います。

『またご入用の際には何なりとお申し付けください。』
と付け足すことで、営業の仕方としては相手に柔らかい印象を与えます。

営業メールを送るということは、しばらく来店なさっていないというお客様に対して、忘れないで下さいねという気持ちと、少し間隔があいていますから近々来てほしいですよという催促を入れたいわけですよね。

『何か最近欲しいものはありませんか?』と無粋に直接聞くわけにもいきませんから、こういった時に『入用』という言葉は大変便利なのです。

<下に続く>

『入用』の正しい使い方と例文

間違いやすい例は既にご紹介しましたので、それではここからは詳しく例文を見ていきながら正しい使い方について理解を深めることにしましょう。

入用

①『入用の際には』

『またご入用の際には何なりとお申し付けください。』
先程、営業メールで取り上げたばかりの『入用の際には』という表現方法です。

これは本当によく使います。
営業メールだけに限らず、お見送りの際にかける言葉としても最適です。

『次回ご入用の際には、是非一度お電話にてご確認の上お越しくださいませ。』
例えば今回お求めいただいた物が大変な人気商品であった場合には、次回来ていただいて品物がないなどといったことがないように、在庫確認の電話をお勧めする際の一言です。

『またご入用の際には、なるべく早めにご用命くださいませ。』

こちらも人気商品で既に在庫薄の商品をお求めのお客様に対して、今回お求めいただいた例えば化粧品や健康食品など自分に合っているなと思った場合には、品切れになる前になるべく早くというように軽く急かす表現を実に柔らかく伝えることができます。

②『入用でしょうか』

必要かどうかを聞く際によく使われます。

『お箸はご入用でしょうか?』
おにぎりやお総菜など、小さいもので箸が付いていないものもコンビニやスーパーでは販売されていますよね。

その際には、このように尋ねるのが正解です。『お箸はご利用でしょうか?』は正しくありません。誰だってお箸は利用します。

また、接客中に関連販売を伸ばすためにも『入用でしょうか』は使われます。

『他にはどういったものがご入用でしょうか?』
続けて『ネクタイはいかがですか?』や『ワイシャツはいかがですか?』など、スーツを販売した店員さんであれば、このように色々な物を勧めるわけです。

③『入用のもの』

同じく、こちらも接客などで使うことができる表現、『入用のもの』です。

『他にもご入用のものがございましたら、お申し付けください。』
という表現です。先程は疑問形で『入用でしょうか?』という尋ね方でした。

先程と同じように、できる販売員は、
『他にもご入用のものがございましたら、お申し付けください。例えば、化粧水などはいかがですか?』と続けるわけです。

そうすると、お客様側としても、たしかに残り少なくなっていたから買っておこうかしらということにもなります。

こういった接客をうっとうしいと感じるお客様ももちろんいますが、よくぞ気付かせてくれたと感謝するお客様もいるわけですから、そちらにかけてみてどんどん売り込みをすることで販売成績を伸ばすためにも、使ってみて良い言い回しではないかと思います。

④『入用でしたら』

例えばネット通販でのお買い物の際に、注文を進めていくと備考欄や店舗側への連絡欄などがあり、以下のような案内が記載されていたりします。
『領収書がご入用でしたら、お申し付けください。』

『必要』という表現では何かお客様に対して失礼だなと感じた場合に、『ご入用でしたら』とすることで美しい敬語になります。

⑤『入用と思われる』

『入用と思われる物を送っておきました。』
田舎の両親からの仕送りでしょうか。
或いは、先輩思いの後輩から出張先への差し入れでしょうか。

相手のことを気遣って、おそらく必要になるだろうなと予測する際に『入用と思われる』は使われます。

⑥『入用になる』

これは自分自身の状況を語る時です。

『この時期は色々と物入りで、お金が入用になる。』
という表現は春先や年末によく聞かれる言葉ですね。

3月末になると、お子さんのご入学用に学生服やワイシャツ、ベルトや鞄、体操服に体操シューズなど、学校生活に必要な物を一通り揃えなければいけません。
そういった時、『入用になる』は使われます。

<下に続く>

『入用』は間違いやすいので正しい使い方を心がけましょう

ここまで『入用』について、例文などを用いてご紹介してきました。
『入用』は間違った使い方がけっこう多くみられる言葉です。

『入用』を使う場面ではないのに『入用』を使っていたり、或いは逆に『入用』を使うべき場面であるのに、間違えて他の言葉を使っていたりするのを見聞きします。

上手く使えばビジネスシーンにおいて営業にも使える言葉です。
『入用』を正しく使って、営業成績や販売実績を伸ばすことができたら最高ですね。

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