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ソフトバンク社債は危険?リスクや評判、価格、格付けを徹底解説!

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ソフトバンク社債とは

個人投資家の間で根強い人気の国内社債と言われているソフトバンク社債ですが、ネット上では「7年リスク」や「危険」であるという評判も出回っています。そこで
現状のソフトバンク社債についての格付けや時価を見て行きながら今後の売れ行きや見通しについて見て行きます。

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ソフトバンク社債の格付けや時価は?

ソフトバンク

2018年3月現在の日本の普通預金金利は「0.001%」となっており、1年間1000万円を預けても「100円」しか利息はつきません。

低金利の世の中で比較的安全で高い金利を受け取れるということで人気な商品が「社債」であり、中でも人気な商品が「ソフトバンク社債」です。

ソフトバンク社債の魅力は低金利化では珍しく、円建てで「年率1%以上の金利」が受け取れる点です。仮に1000万円の社債を買い付けすると、税金等を考慮しなければ「年10万円」の金利を受け取ることができます。

非常に魅力的ですが、高い金利の裏には「格付け」が影響しています。

2018年3月27日現在のソフトバンクの格付けは米S&P社が「BB+」米ムーディーズ社が「Ba1」日本の日本格付研究所(JCR)が「A-」の計3つから付与されています。

各社AAAが最上級であり、ソフトバンクの格付は中盤となっています。そのため金利が他に比べても多少高くなっています。

また現在の時価は、日本証券業協会HPの「個人向け社債等の店頭気配値情報」日本証券業協会 個人向け社債等の店頭気配情報

を参考に2018年3月27日現在の時価を見てみると、「101円から104円の間」で推移しています。

個人向け社債は通常単価が100円で発行しますので、新規発行に比べて価値が上がっている状態です。

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ソフトバンク社債の現在と過去の利率は?

ソフトバンク社債はこれまでもいくつか発行されてきましたが、既存で発行されている社債は機関投資家向けの分も含めて「27本」が発行されています。

中でも個人投資家向けの社債は「12本」となっており、内訳は「普通社債が10本、劣後特約付き社債が2本」となっています。

それでは既発行のソフトバンク社債の条件をチェックして行きます。まず普通社債を見て行きます。2013年発行分は「第43回・5年満期・1.74%」でした。

2014年発行分は「第45回・5年満期・1.45%」、「第46回・5年満期・1.26%」でした。

2015年発行分は「第47回・5年満期・1.26%」、「第48回・7年満期・2.13%」でした。2016年発行分は機関投資家向けのみの起債でした。

2017年発行分は「第51回・7年満期・2.03%」となっています。

次に劣後特約付き社債を見て行きます。発行は2本で、2014年に発行された「第1回・7年満期・2.5%」と、2015年に発行された「第2回・7年満期・2.5%」となっています。

普通社債は当初5年満期が多かったものの、徐々に7年債が増えています。それに伴い金利が2%を超えるようになりました。

2018年3月現在新たに社債の発行予定はありません。

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ソフトバンク社債の評判は?

ソフトバンク社債の評判は賛否両論に分かれます。その理由は個人投資家における「リスク」についての考え方が異なるからです。

肯定的な考え方にはいくつか挙げられますが、「金利が高い」という点と「ソフトバンクの成長性に期待できる」という点があります。

低金利下の日本では、大手企業が発行する社債の金利は、ほぼ「日本国債に近い金利」です。三菱UFJフィナンシャルグループやみずほフィナンシャルグループ等の大手銀行が発行する「10年劣後特約付き社債」の金利は平均で「0.5%前後」となっています。

その点からもソフトバンクの金利メリットが感じられます。

もう一点は世界的にM&Aを展開し、アリババといった企業を創業当初より投資をしてきた実績のあるソフトバンクの将来性に魅力を感じている方が多くいる点です。投資は「その会社を応援する目的」が本来であるため、理にかなった投資対象となります。

一方批判的な意見を挙げるとすれば、「有利子負債が多すぎる」点です。2017年12月現在のソフトバンクグループの有利子負債は「15兆8050億円」と、実に約10兆円の時価総額よりも大きい負債を抱えています。

ソフトバンク社債も有利子負債に該当するため、ソフトバンクが資金繰りに行き詰まった場合には社債が償還されない等の大規模ショックが起きる可能性があります。

このリスクが多少としてあるため、個人投資家の中には避ける方もいるのが現実です。

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ソフトバンク社債は危険?リスクは?

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普通社債は発行会社の破綻がない限り満期で全額返ってくるという仕組みであるため、株式等に比べても安全性が高くなっています。

一方劣後特約付き社債は、発行会社の財務状況が悪化した際に普通社債よりも劣後して返済される特約であるため、万が一の際に「紙くず」になってしまうリスクがあります。

約16兆円の有利子負債を抱えているソフトバンクは個人及び機関投資家向けに多く社債を発行しており、満期を迎えると償還対応として再度起債されることがあります。

その為、投資家の資金を使って大きくビジネスをしようとしているのがソフトバンクの戦略であり、仮に戦略に失敗した場合には存続も危ぶまれる可能性はあります。

一方でソフトバンクの孫正義社長の強いリーダーシップの下、ソフトバンクは毎年のように業績を伸ばしてきました。その為本業で現金を生み出しているかの指標である「営業キャッシュフロー」は年々増加させており、資金繰での心配が無いのが現実です。

しかしながら無借金経営の企業に比べてはレバレッジが掛かった経営をしている為、孫社長の退任や事業上での重大リスクが突発的に起きてしまうことにおける心配はゼロではありませんので、リスクは多少なりとあります。

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ソフトバンク社債の売れ行きは?

ソフトバンク社債の売れ行きですが、これまでの起債の際には「ほぼ瞬間蒸発」レベルで完売しています。個人投資家が少しでも高い金利を求めている証拠です。

その上ソフトバンクは米ドル建とユーロ建で同様に社債を発行していますが、富裕層や優良法人の資金運用で購入希望が殺到しています。元々は機関投資家向けに発行されているものですが、証券会社経由で1億円単位で売買されており、最低単位でも2000万円以上の投資金額となっています。

ただしこれらの債券では「5%」の金利がついていることが多く、債券を購入していた方が売りに出ると、すぐに富裕層ビジネスを行っている金融機関が顧客に提案しています。すると大抵1日も掛からずに完売するのが現実です。

リスクは高いものの、ソフトバンクの成長性に期待している投資家が多いと言えます。その為ソフトバンク側でも人気の高さを認識している為必要なタイミングで起債し、資金調達を考えています。

ソフトバンクは2006年に英国携帯キャリア・ボーダフォンの日本法人、2013年に米国携帯キャリア・スプリント、2016年に英国半導体設計会社ARMホールディングスといった巨大買収を行いながら業容を拡大させてきました。

巨額に必要な資金をソフトバンクは社債等で賄い現在までの地位まで上り詰めていますので、引き続き巨大M&Aの際に社債が起債される可能性はあります。

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ソフトバンクの2018年の社債情報

携帯会社

2018年3月現在でソフトバンクが起債するというニュースは出ていません。しかし2018年6月に第43回普通社債が約4000億円満期を迎えます。その為借り換え目的の起債の可能性は残っています。

ただし2018年は子会社の携帯事業会社を独立上場を検討しているとニュースになっており、起債の情報は不透明です。

しかしながらサウジアラビアの政府系ファンドと共同で運営しているプライベートエクイティファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」における投資加速や、更なる巨大M&Aを模索している点から、円のみならず米ドル・ユーロ等での記載の可能性は大いにあります。

孫社長は突発的に対象を見つけては迅速な判断でM&Aをしてきている経験則から、2018年に個人投資家が望んでいる起債の可能性は大いにあります。

起債分を購入したい方は日々発表されるニュースには耳を傾け、情報を仕入れられる体制を作ることが必要です。

その他証券会社に問い合わせることで既発のソフトバンク社債の出物が出ている可能性があります。新発債で購入するよりも単価の変動がある為、最終利回りが悪くなる可能性はありますが、他の社債を買うよりも条件がいい可能性が高い為問い合わせてみる価値があります。

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【番外編】社債を持つメリットとリスク

一般的に社債を持つメリットとリスクについて解説して行きます。社債は簡単に言えば「発行する会社にお金を貸して、特定の期間まで貸してあげ、その期間分金利をもらう」という仕組みで成り立っています。

その為社債を保有するメリットは「預金に比べて金利が高い」という点が挙げられます。金利が高い理由は「社債の金利の決まり方」にあります。社債の金利は「**同年限の国債利回り+企業のクレジット(信用度)」で決まります。

通常国債はその国の企業も含めて一番格付けが高くなります。そのため「当該通貨の中で一番安全な資産」として扱われるため、社債は基準となる国債金利に企業の信用度を上乗せした分から社債金利が決められます。

一般的には格付けを参考にしており、財務状況も信用度も高い企業の社債は国債金利に近い金利となります。一方でソフトバンクのように格付けが日本国債の格付けよりも大きく下回っている場合は、クレジットの上乗せ分があるため金利が高くなります。

債券は投資商品の中では一番リスクが低いものですが、一方で金利が高くなればなるほどリスクが大きくなるため、高金利を求める方は「なぜ金利が高いのか」について調べていく必要があります。

社債投資はメリットとリスクは「表裏一体」ですので、自身の大事な資金を運用する際には安易に判断せず、企業の成長性と財務状況を判断してから投資をするか決めていくことが求められます。

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ソフトバンク社債は決して危険ではないがリスクを正しく判断すべき

ソフトバンク社債について解説してきましたが、正しく理解すれば決して危険な投資商品ありません。

安定的に収入を獲得することができる携帯事業と成長分野に先行投資できている点からも社債のリスクが高くなっているとは言い切れません。

ただし「金利が高い」というだけで投資を考えているのであれば安易な投資判断をしていると言わざるを得ませんので、現状のソフトバンクの財務状況や経営状況、そして日々のニュースに耳を傾け、正しい判断の下に判断して行くことが必要です。

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