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2018/05/05

アセスメントとは?業種・業界ごとの意味【人材・医療・教育etc】

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目次

最近、環境アセスメントという言葉をニュースで耳にします。アセスメントという言葉の意味、英語本来の意味について考えます。

医療・看護・介護・福祉・心理・保育・教育と、様々な業種や業界によって、アセスメントの意味にも違いがありますので、分野別に解説します。

アセスメントとは?意味や使い方は?

アセスメント記事

アセスメントとは、アセスと省略されることもありますが、査定や評価というような意味があります。
もちろん、英語のassessmentから来ているもので、最近はもう日本語としても定着しました。

辞書によって、細かく解説があるものもありますが、内容がじゃっかん異なります。
それは、人材アセスメントや環境アセスメントなど、業種や分野によって使われ方が違っていて、意味合いにも少しズレが生じるためです。

この辺りの、業種別に見るアセスメントの意味の違いについては、詳しく後述します。
まずは、英語のassessmentの本来の意味から押さえましょう。

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アセスメントの英語での意味

英語ではassessmentと表記します。
日本では時にアセスとして省略されることがありますが、これでは英語で「査定する」という意味の動詞assessになってしまいます。名詞形はassessmentです。

どちらも古期フランス語の「査定する」という意味の単語から派生したもので、現在でもassessmentには「査定」という意味がありますが、どちらかというと課税のための評価という意味での「査定」として使われます。

他にも査定額や税額という意味で使われますが、日本語ではこのような使い方はされません。

またassessmentは、人や物などの判断や評価という意味でも使われます。

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業種・業界によるアセスメントの意味の違いの例

環境アセスメント

業種・業界①: 環境アセスメント

最近、アセスメントという言葉が最も多く聞かれるのは、この環境アセスメントという使い方としてではないでしょうか。
豊洲移転問題は連日トップニュースとして伝えられていましたので、そこでよく耳にしました。

環境アセスメントとは、環境影響評価というように日本語で訳されます。
主には、大規模な開発が環境に及ぼす影響の程度や範囲について、事前に予測や評価を行う手続きのことを指して言います。

環境省は、そのホームページ上で、環境アセスメント制度について説明をしています。

そこでは、事業者自らが調査や予測を行い、その結果を公表して一般の方々や地方公共団体などから意見を聞き、それを踏まえて環境保全の観点からよりよい事業計画を作り上げていこうという制度であるとの解説があります。

業種・業界②: 人材アセスメント

人材アセスメントとは、アメリカの企業で始まったものです。
今となっては、日本でも昔ながらの人事評価よりも適切な評価ができるとして、急速に導入が進められています。

上司による主観ではなく、外部や第三者によって客観的な立場から公正な評価がなされるというものです。
昇進や人事異動などの際に、人材アセスメントという考え方が非常に注目されています。

その人の行動や言動、態度などが基準を満たしているかどうかといった観点で評価が行われます。

業種・業界③:医療業界

医療分野においてもアセスメントという言葉は使われます。

まず、フィジカルアセスメントという言葉です。日本語では身体診察技法と訳されます。
これは、問診や視診・触診・聴診・打診などを通して、患者の体に実際に触れながら、症状を把握したり異常を早期発見したりすることを指して言います。

つまり、ここでのアセスメントとは、患者の身体の形態機能を評価することを意味しています。

同じく、医療分野では看護アセスメントという言葉も使われます。
これは、看護師が収集した患者の情報をアセスメントし、何が問題として起こっているか把握することを意味します。

ここでのアセスメントも、評価や査定と言い換えることができます。
上に挙げた人材アセスメントと違うのは、看護アセスメントには客観的情報だけでなく主観的情報も含まれるところです。

看護アセスメントにおいては、患者の血圧や体温、脈拍、検査成績などという数値化されたデータや、皮膚の色や排液の状態など目に見える物、それらを看護師が客観的に把握できる情報というものがまずあります。

そして、看護アセスメントにおいて大事なのは、患者の訴えという主観的な情報もあるということです。

この客観的情報と主観的情報を合わせて行うのが、看護アセスメントです。

業種・業界④:教育分野と心理分野

教育や保育の分野においては、発達アセスメントという言葉が使われます。
これも、看護アセスメントと同じく対象者の客観的情報と主観的情報を合わせて行うアセスメントです。

保育や教育という分野においては、子供の個体能力や特性、子供を取り巻く物的環境や人的環境というものが客観的情報となります。そして、子供達一人一人のニーズに沿った支援を行うことも必要です。これが主観的情報となります。

また、教育の分野においては、心理アセスメントという言葉も使われます。
心理アセスメントとは、子供の知能検査や行動観察という客観的情報と、面談によって得る主観的情報とを合わせて行うアセスメントです。

業種・業界⑤:介護福祉分野

介護や福祉の分野では、介護過程の最初の段階において、その介護福祉施設を利用する人が何を求めているのか正しく知ること、そしてそれが生活全般の中のどんな状況から生じているかを確認することをアセスメントと呼んでいます。

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〇〇アセスメントの例と意味・使い方

アセスメント

例①:環境アセスメント

「開発行為が決まった後に、開発の事業主体が環境アセスメントを実施する。」
環境アセスメントという言葉は、空港建設や豊洲新市場建設など、大規模な開発が行われる際に、このようにニュースになります。

「環境アセスメントに時間がかかっておりましたが、ようやく来年あたりから着工段階に移行できます。」などと事業者が発表することもあります。

このように、環境アセスメントという言葉は非常によく聞かれますので、意味の理解も簡単です。開発が環境に及ぼす影響の程度や範囲を調べるということは、例文のように時間がかかるものですが、非常に大事なことです。

例②:セキュリティアセスメント

「各国を回ってセキュリティアセスメントや教育を行う」
IT社会において、情報漏洩や不正アクセスから守るセキュリティーシステムの構築は非常に重要です。

IT業界においては、セキュリティアセスメントや情報セキュリティリスクアセスメントなどと呼ばれますが、守るべき対象である情報資産に対して発生しうる脅威の発生確率と影響度等を評価する方法のことを言います。

例③:自動車アセスメント

「自動車アセスメント試験で最高成績を収めています」
新車発表会などで、自動車メーカがこのようにアピールすることがあります。
自動車アセスメントとは、自動車の安全性能評価のことです。

日本では、この自動車アセスメントは国土交通省が実施しています。
衝突試験など実際のデータを計測することにより、個々の車種別に安全性を評価する物です。
つまり、第三者による客観的で公正公平な立場からの査定や評価ということになります。

元々は1995年に、当時の運輸省が主導して自動車アセスメントが開始され、自動車事故対策センターという所が評価実施を行っていました。

そののちに、実施機関は自動車事故対策機構という独立行政法人に組み替えられ、車種別に安全性評価が行われています。

例④:ライフサイクルアセスメント

「その車がスクラップになるまでのライフサイクルアセスメントを考える」
ライフサイクルアセスメントという言葉もあります。Life Cyle Assessmentの頭文字を取って、LCAと略されることもあります。

環境アセスメントが、主に大規模開発などによる環境への影響を予測したり評価したりすることを目的としているのに対し、ライフサイクルアセスメントは、主に個別の商品の製造・輸送・販売・使用・廃棄・再利用までの各段階における環境負荷を明らかにし、利害関係者と共に議論し検討します。

そういった観点から、環境負荷の少ない商品の開発や設計については、すでに環境工学の一分野になっています。

例⑤:アセスメントサービス

「サポートメニューの一つとして、アセスメントサービスをご提案します。」
アセスメントサービスなる物を提供する企業も現れています。日本の企業においても、NECフィールディングやNTTマーケティングアウトなどの企業が、アセスメントサービスと銘打って打ち出しています。

将来を見据えた改革の方向性を提案できるサービスということで、客観的な評価や検証により、クライアントが今後取り組むべきプロセスが明らかになるというものです。
主観的には見えなかった改善点を明らかにすることで、新たなビジネスの機会を見出すことができるというところが、サービスの特長となっています。

<下に続く>

アセスメントの分野ごとの正しい意味合いを理解しよう

ここまで見てきましたように、アセスメントという言葉は色々な業界や業種によって、じゃっかん使われ方や意味合いにズレがあります。
そんな中でも、第三者の客観的な視点というものは共通しているものです。

今後も様々なニュースや記事で見かけることになるアセスメントという言葉、その業界ごとにどのような意味合いで使われているか、その都度調べてきちんと理解するようにしましょう。

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