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2017/06/12

自動車損害賠償責任保険とは。自動車保険の強制と任意の2つの保険の仕組みやそれぞれの違い

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目次

自動車を購入すると自動車保険に加入しなければなりませんが、自動車保険には強制保険と任意保険の二種類が存在します。初めて自動車を購入する方は、どちらか一方だけ加入すれば良いと思ってしまうこともあるでしょう。しかし実際には両方とも加入する必要があり、特に自動車損害賠償責任保険はその名の通り強制保険ですから加入する義務があるのです。自動車損害賠償責任保険の特徴について確認しておきましょう。

自動車損害賠償責任保険とは何?

道路

自動車損害賠償責任保険とは、自動車や原動機付自転車を所有している方が必ず加入する保険のことです。損害保険会社が独自に販売している任意保険と違って、補償内容が全て統一されています。そのため、どの損保会社で加入手続きを行っても保険料に違いが生じることはありません。万が一事故が起こったときは保険金が支払われますが、任意保険で支払われる保険金は自動車損害賠償責任保険の保険金を超える部分となります。

強制加入か任意加入か

自動車損害賠償責任保険は強制加入となるため、新規で自動車を購入した場合は諸費用に保険料が含まれていて、車検を受けるときには車検の法定費用に保険料が含まれています。任意加入の自動車保険は加入しないという選択肢もありますが、自動車損害賠償責任保険の方は強制加入ですから加入しないというわけにはいきません。

未加入時の罰則

自動車損害賠償責任保険は車検のタイミングで更新することが一般的ですから、未加入になることはほとんどないでしょう。ただし車検を受けない原動機付自転車をお持ちの方や車検が切れていることに気付かなかった場合など、未加入の状態になってしまうことも想定できるでしょう。自動車損害賠償責任保険への加入は義務付けられているため、未加入の時は罰則を受けることになります。自動車を走行させた場合は1年以下の懲役または50万円以下の罰金となり、違反点数は一気に6点付いてしまうので気を付けましょう。

運転対象の範囲

自転車や電動アシスト付き自転車は対象外となり、水上バイクに関しても加入する義務はありません。

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自動車損害賠償責任保険の補償内容と支払の限度とは!

バイク

任意保険には対人賠償の他に対物賠償や車両保険などの種類があり幅広く補償することができます。しかし自動車損害賠償責任保険の場合は補償の範囲が限られていて、人に対する補償のみが支払われます。つまり物損事故を起こしても対物賠償は付いていないので、補償されることはありません。

実際に支払われる保険金には死亡、傷害、後遺障害があります。相手方を死亡させてしまったときは被害者1名につき3000万円が限度額となり、葬儀費や逸失利益、慰謝料が支払われます。傷害の場合は被害者1名につき120万円が限度額となり、治療関係費をはじめ文書料、休業損害、慰謝料が支払われます。文書料とは交通事故証明書や印鑑証明書などの発行にかかった手数料のことです。後遺障害では常時介護を要する場合は4000万円、臨時介護を要する場合は3000万円が限度となります。

これ以外の後遺障害では第1級で3000万円、第14級で75万円を限度に支払われることになります。逸失利益とは身体の残した障害によって労働能力が減少し、将来発生するであろう収入減を補償します。

重過失減額とは

損害保険会社が販売している任意保険では被害者に過失があったときに重過失減額が適用されますが、自動車損害賠償責任保険では重過失減額の適用はありません。

自動車損害賠償責任保険の保険料について

保険料は自動車やバイクの種類によって異なりますが、契約期間でも変わってきます。自動車だけでも自家用乗用自動車、自家用小型貨物自動車、軽自動車など複数の種類に分かれており、契約期間は12カ月から13カ月、24カ月と数パターンが用意されています。最も契約期間が長いのは60カ月で、原動機付自転車と250cc以下の二輪車が加入できます。保険料は一律ですが、沖縄県と離島については異なる保険料が設定されています。

事故後、自動車損害賠償責任保険が降りるまでの流れについて
交通事故が起こったら初めに保険金の請求を行います。事故と損害の調査が行われ、実際の支払額が決まったら保険金の支払いという流れで進みます。

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補足!自動車任意保険と自賠責保険との関係について

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自動車任意保険と自賠責保険は任意と強制という違いはありますが、自動車を運転する方はどちらも加入しておく必要があるでしょう。任意保険の方は自賠責保険にはない対物賠償や人身傷害、搭乗者傷害、車両保険など手厚い補償を付けることができるため安心につながります。また自賠責保険は対人賠償の保険金に上限が設定されており、限度を超えた分については任意保険の保険金を充てることができます。

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自動車損害賠償責任保険についてまとめ

自動車損害賠償責任保険は任意保険と違い、加入が義務付けられた強制保険です。販売店や車検工場などが手続きを行うため、意識しなくても必ず加入しているのです。しかし車検が切れたときや車検を受けない原動機付自転車をお持ちの方は、自賠責保険の期間も切れて未加入の状態になり罰則を受けることもあるので注意が必要です。自動車損害賠償責任保険の補償範囲は必ずしも十分ではなく、最低限の補償しか受けられません。事故というものは運転をする人ならば、誰しもが起こしてしまうかもしれないものであり、加害者となってしまう可能性は必ずあります。補償の不足を起こさないためにも、任意保険に加入して万一に備えましょう。

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