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2018/05/22

【東芝の株価】今は買い?今後の予想と上場廃止の可能性、2017年の下落理由

2017年に大きく動いた東芝の株価。
この大きく動いた背景には何があったのでしょうか。

今回は、東芝の株価が大きく下落した理由から、今後の価格予想、今は買いなのかどうかなどを紹介・解説していきます。

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目次

2017年東芝の株価下落理由は巨額損失問題

2017年に発覚した東芝の問題

株価が大きく下落したのは2016年の12月。

アメリカで原子力発電所の建設をしていましたが、福島原発事故が原因で
アメリカの安全規制の強化などで工事に遅れが出始め、その関係で原発建設で損失が出るようになりました。

この事が発覚した直後は、損失は100億円規模と発表し、株価は下落しませんでしたが、12月に損失が数千億円規模になると再発表し、この発表からわずか数日で、半値以上下げる大暴落を引き起こしました。

そして翌年2月にこの時期に巨額損失の話が出てきましたが、これと同時に2016年度第三四半期決算と年度業績見通しの発表を延期し、さらなる株価下落を引き起こしました。

本来はこの時期に必ず正式な発表があるのですが、そのかわりとして巨額損失に対しての発表をし、米国原子力事業子会社関連の、のれん減損が7100億円に落ち込み、営業損益が4100億円に下落する見通しを発表しました。

発表したものの暫定的な見通しであるため、完全な見通し発表ではありませんでした。

東芝が巨額損失したのれん減損損失とは?

この驚くほど大きな損失であるのれん減損損失とは何だったのでしょうか?

簡単にのれんを説明すると、M&Aなどの買収額と純資産額の差額であり、これが高いほど含み益が多い形になっています。
買収した企業の価値が上昇すると、のれん増益となり、大きな利益を得ることができます。

逆に買収した企業の価値が大きく低下するとのれんの利益がマイナスになってしまい、損失になります。
この企業の価値が大きく下がってしまい、企業価値を再評価する際にのれん代の減損が行われます。

東芝は買収していた企業の価値が大きく下がってしまい、企業を再評価した結果7100億円もののれん代の減損をすることになりました。

ほか企業を買収することは普通によくあることであり、東芝に限った話ではありません。
NTTやソフトバンク、日本たばこ産業も1兆円規模ののれん代を保有しており、万が一保有のれんが大きく減損すると東芝のような巨額損失を抱えるリスクも持っています。

東芝の決算発表の延期と東芝株の降格

2017年2月の東芝の決算発表延期の影響で、一気に10%も株価が下がり、東芝に対しての懸念が非常に強くなりました。
さらに、翌月の3月にも決算再延期をしさらに大きく株価を下げ、一日で6%も下げる結果となりました。

これは発表予定日に突然発表したものであり、俗にいうドタキャンを行ったため、さらに東芝に対する信用が低下しました。

何かしらの発表で株価が大きく下がってしまうことは珍しくありませんが、この決算延期などが影響したことで、一部上場から二部上場に降格させられました。

基本的に二部降格する条件として、決算期日に債務超過となった場合ですが、東芝は6月に、3月末時点で債務超過額が5816億円あるということを発表したため、二部降格が決定していました。

<下に続く>

巨額損失問題発覚からの東芝株価の値動き

東芝が巨額損失問題を発表したのは2016年12月。このタイミングから大量に東芝の株が売られ、460円台まで上がった株価がわずか数週間で40%以上も暴落し、高値から最大で60%も下落する大規模な暴落が発生しました。

その後は、決算発表延期のタイミングで暴落が起きていましたが、株価は回復傾向にあり、2017年後半には300円以上にまで回復しました。

今は巨額損失から1年以上も過ぎ、株価は安定しつつありますが、半導体事業を売却しているため、これから株価を伸ばすための要素が減っているため、ここから株価が大きく上がるには、なにかとても大きな成功が必要な状況となっています。

<下に続く>

東芝株価の今後は?上場廃止の可能性は?

東芝の株価が相談されてそうな会議室
まずは、東芝の株価が大きく下落した理由から確認していきましょう。

東芝は巨額損失発表から数ヶ月間は、損失の影響で上場廃止になるのではと噂になっていましたが、結果は二部上場止まりで上場廃止にはなりませんでした。

本来なら上場廃止になってもおかしくないほどの大損失でしたが、東芝の主軸でもある半導体メモリー事業を売却して、なんとか債務超過を脱却し、上場廃止になる条件を回避しました。

東証では二期連続で債務超過になった場合、上場基準を満たさなくなるため、上場廃止になる可能性が非常に高まります。
ですが、主軸の半導体メモリー事業を売却しているため、今後の成長に大きく影響が出ていることは間違いありません。

見方を変えると、もう後がないと言っても過言ではないため、再度今回の巨額損失のような事が起きると、上場廃止どころか倒産する可能性まで秘めています。

株価が安定している間は経営も著しく悪化しているわけではないということですが、急に大損失を発表して債務超過になった場合、回復できずに債務超過になる可能性も控えています。

<下に続く>

今後の東芝の株価は「落ちてくるナイフはつかむな」状態?

右肩上がりのチャート

当時の株価はひたすらに下落し続けるという落ちるナイフ状態でしたが、今では思った以上に株価が安定しています。
少なくとも今年は300円前後で値動きを繰り返しており、何かしらの発表で上にもしたにも大きく株価が動く可能性があります。

当時の株価は、巨額損失発表から数週間は一切上がらないと言っていいほど下落が続き、底値かと思った株価はまだ全然そこではなかったということが東芝の株で起きていました。

そのため、ナンピンして平均取得価格を下げても下げても株価が下がる一方で、損失しか膨らまない負のスパイラルが続いていました。

発表から4ヶ月程度で株価は少しずつ回復していったため、比較的立ち直りが早かったですが、最悪の場合はもっと下落が進み、今も株価は回復していない可能性も十分あったでしょう。

株価が回復し始めたきっかけは、債務超過を解決するために行った半導体メモリー事業の売却であり、この売却の目処が立たなかったとすると、株価下落どころか上場廃止になっていたかもしれません。

現在は特別目立った動きがなく株価も安定しているため、少なくとも「落ちてくるナイフはつかむな」状態ではありません。
後述しますが、東芝の株は今が買いという考えている方もいます。

<下に続く>

東芝の株価は下落の一途でも、今が買いという意見も!

投資家である村上世彰氏が東芝の株について2017年7月に意見し、今の東芝破壊だと話していました。
彼は10年以上前に別の株でインサイダー取引の疑いで逮捕されていましたが、今回の東芝の県でメディアに露出していました。

実際に軽アセット代表かつ株式アナリストをしている平野憲一氏も同様の考えをしており、東芝株は買いに対して肯定的な意見を述べています。
もともと東芝は国内だと超がつくほどの大企業で、世界に展開している東芝関連企業を買収するとなると2兆円規模になると言われてます。
もし、よそから買収の話が東芝に入ってきて、それに応じるのであれば、一気に巨額のキャッシュを得ることができますが、今の株価はその買収ネタによる価格変動が織り込まれていないと考えているようです。

あくまで今の東芝であり、東芝の元主軸であり非常に価値のあった半導体メモリー事業を売却しているため、それ以外の要素での株価上昇はあまり見込めないと踏んでいるようです。

ですので、あくまで期待しているのは、東芝企業が買収されることであり、東芝がこれから回復することにはほとんど期待していないということになります。

<下に続く>

東芝の株価が下落し、損失が発生した場合の対処法とは?

チャート資料

もし今回の東芝の株価下落に巻き込まれ、損失を出した投資家はどのように立ち回るのがベストだったのでしょうか。
本当のベストな立ち回りは、結果論で言うと11月に発表された100億円程度の損失の件で手放すべきだったでしょう。
ですが、それは東芝からの正式発表であり、その損失に対して違和感を持った人はまずいなかったと思われます。

その後巨額損失が発表された12月。
手放す最後のタイミングはこのときだったのでしょう。
発表された直後には暴落が始まり、ストップ安にまで下がり売りたくても売れない状況が続きましたが、売れるタイミングを見つけたらスグに売るべきだった状況でした。

巨額損失から債務超過を連想し、さらに上場廃止を連想した人は、意地でも売りに行ったかもしれませんが、ここで絶対にしてはいけないことが、根拠のない希望を持つことです。
応援することではなく、株式投資による売買益を得るために東芝の株を買っていたのであれば、感情論は全て無視するべきです。

感情が絡むと冷静な判断ができなくなるため、必ず感情を一度整理してから対処するようにしましょう。

<下に続く>

東芝の株価は上に動く可能性もあるが、突然の悪材料に注意

いかがでしたか?東芝の株価は巨額損失の影響で大きく下落しましたが、先ほど紹介した買い予想をしている方たちのように、今は東芝の株を買うべきだと考えている方もいます。
ですが、最終的には自分自身の判断で購入を検討し、後悔のない投資をするようにしてください。

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