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2018/06/01

ご検討を使う場面や例文・使う際の注意点と類語・言い換え!

「ご検討のほどよろしくお願いいたします 」「ご検討いただければ幸いです」など 「ご検討」と言う言葉、仕事関係でよく耳にしたり、文章で見たりする言葉です。では、この「ご検討」ですが、具体的にはどのような時に、どのような意味を伝えるために使っているのでしょうか。「ご検討」について、よく使う言い回しの意味、類語、言い換えなど、具体的にご案内しましょう。

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目次

ご検討の意味

仕事で検討する人

まず「ご検討」は「検討」に、接頭語の「ご」をつけた名詞です。
「検討」を丁寧に表したものです。

「挨拶」を「ご挨拶」といったり、「連絡」を「ご連絡」といったり
ビジネスなどでは、お客様や、取引先には丁寧な言葉づかいを心掛けるので、名詞に「ご」や「お」を付けることが当たり前です。

この「検討」には

  • 物ごとを、あらゆる面から詳しく調べて善し悪しを判断する
  • 突き詰めて物事をそれでよいのかを考える

などの意味があります。
漢字の「検」には「よく調べる」という意味があり、漢字の「討」「問いただす、探し求める、極める」などの意味があります。

この二つの漢字を合わせると、「よく調べて、間違いがないか問いただす」となり、そこから「よく調べて善し悪しを判断する」とう言う意味で使われるようになりました。

「ご検討」は、日常生活ではあまり使うことのない言葉ですが、実際はどのような場合に使うことが多いのでしょうか。

<下に続く>

ご検討を使う場面

「ご検討」を使う場面は様々ですが、多くはビジネスシーンで使用される言葉です。
日常生活で、友人や家族の間ではあまり使う言葉ではないでしょう。
「今日の夕飯はカレーにして欲しいので、ご検討下さい」なんて冗談ならともかく、普通は家族には言いませんよね。

では実際には、この「ご検討」はどのようなシーンで使うことが多いのでしょうか。
具体的に例を挙げてみます。

場面①:商品の購入を勧める

町の商店などで、商品をお客に勧める場面では「ご検討下さい」と使うことは少ないでしょう。
「ご検討下さい」は、購入するかどうかの答えは、次回に持ち越すことになります。

単価の小さな日常品の購入が主な、町の商店やスーパーでは、いちいち購入するかどうかの「ご検討」はあまりしないでしょう。
八百屋の店主が、買い物に来た主婦に野菜を買ってもらうのに

「今日は大根がお安くなっております。夕食の副菜にふろふき大根などいかがでしょうか。ぜひご購入をご検討いただけませんでしょうか?」などと言っていては、新鮮な大根もしなびてしまいそうです。

「今日は大根がお買い得だよ!今晩ふろふきなんかどうだい?買って損は無いよ!」なんて威勢のよい台詞が普通でしょう。
もし、すぐに購入しないお客に対しても、「また、買って下さいね」とか「考えといてね」くらいの感じではないでしょうか。

「ご検討下さい」は商談と呼べる取り引きの場合に使います。
町の商店でも、メーカーが新商品を商店に卸すことが目的であればそれは商談であり、メーカーの営業マンは商店主に「ご検討下さい」と言い、商店主はその商品を仕入れるか仕入れないか、「検討」することになります。

場面②:新しいシステムの導入を上司に進言する

「ご検討」いただく場面は、物の売買に関係する場合ばかりではありません。
例えば、組織でなにか新しいことを始める、または今まで実施していることを取りやめるなど、変化を求める場合などには組織の上司の判断が必要です。

そのような場面では、部下は上司に自分の提案を「ご検討」してもらう必要があります。
提案書や企画書を提示して、「ご検討」を願い出ることにまります。

場面③:会議などで意見を述べる

会議は、常に「検討」する場です。
例えば国会なども、新しい法案を議員たちが毎回「検討」しています。
「検討」した結果を「決議」し、法案が通る。これを繰り返しているのが国会です。

会社の会議、学級会なども規模は違いますが、同じサイクルを繰り返しています。
何か意見が出され、それを皆で検討し結論を出す。
自分の意見、相手の意見を互いに「検討」する場が会議です。

場面④:相手の薦めを断りたい場面

この使い方は、「ご検討」を願う方ではなく、「ご検討」を依頼された方の使い方になります。
営業マンがセールスにきて、アレコレ商品を勧めてきたとします。

その商品が魅力的で、購入することを考えたい場合も「検討する」ですが、そうではなく、断りたい場合にも「検討する」を使います

その場で、断りずらい場合は「検討しておきます」と、とりあえず相手に伝えます。
「検討しておきます」と言って、一旦その場は相手に引いてもらうことが目的です。
「検討します」のその場しのぎの使い方です。

「検討しておきます」の言葉を真に受けたセールスマンが、しばらくして連絡してきたら「検討の結果、やめておきます」と言う返事がかえってくるでしょう。

このように「ご検討」には、前向きの「検討」と、このお断りの意味で使われる「検討」があります。

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ご検討の使い方の例文

例文

では、「ご検討」を使う場面で、実際にはどの様に使っているのでしょうか。例文にしてみましょう。

例文①:商品の購入を勧める例文

「来月、新商品を発売いたします。この商品には当社の特許が使用されており、今までにない商品となっております。カタログをお渡ししておきますので、是非ご検討下さい

「昨日ご相談いただきました女子社員向けの制服のサンプルをお持ちいたしました。ご検討、よろしくお願いいたします」

例文②:新しいシステムの導入を上司に進言する例文

「課長、今の顧客名簿の管理システムでは、情報が漏えいする危険も否めません。新しい管理システムの導入をご検討いただけないでしょうか」

「配達車の台数が不足しています。何台か増やすことをご検討いただけないでしょうか」

例文③:会議などで意見を述べる場合の例文

「今年の社員旅行プランを立てました。各部門ごとに、内容をご検討いただき、次回の会議までにご意見をまとめていただきたいと思います」

「このたびの、○○さんのプロジェクトの発案について、ご検討いただきたいと存じます」

<下に続く>

「ご検討よろしくお願いいたします」は正しい?使う場面は?

「ご検討よろしくお願いいたします」この言い方はどうでしょうか。
「ご検討」は「検討」に接頭語の「お」をつけて「検討」を丁寧にした言葉です。

そして、「よろしくお願いいたします」の「いたします」は「する」の謙譲語で、「お願いします」を丁寧にした言葉です。
丁寧な言葉が重なっているので、使う場面としては、敬語表現の必要なビジネスシーンなどでしょう。

ただ、「ご検討」と「よろしくお願いいたします」の間に、助詞、副助詞、格助詞など言葉と言葉を繋ぐものがありません。
ですから、会話としては丁寧な言い方で差し支えはないかも知れませんが、手紙やメールなど文章にするときは、少し言葉を足した方がよいでしょう。

<下に続く>

「ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます」は正しい?使う場面は?

仕事よろしく

では、「ご検討よろしくお願いいたします」を手紙やメールなどの文章で使っても大丈夫な敬語表現にするとどのような言葉になるのでしょうか。
「ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます」ならば、手紙、メールなどで使用してもよい敬語表現です。

「ご検討」と「よろしくお願いいたします」の間に「ほど」が入れられています。
この「ほど」ですが、他にもよく使っています。例えば
ご確認のほど、よろしくお願いいたします。
ご査収のほど、よろしくお願いいたします。

などです。
「ほど」は、物事の度合いや程度などを意味する言葉ですが、この使い方の場合は前後の言葉に曖昧さを加えて、ソフトな印象にすることに役立っています。
ただ、多くの場合はそれほど意味を細かく考えて使っているわけではなく、「ご査収」や「ご検討」などのあとには「ほど」をつけることが、ビジネスレターなどの定型句のようになっています。

「ご検討」をメールや手紙で依頼する時には、「ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます」と使うことは、ビジネスのやり取りにおいてはごく普通の言い回しになっています。

<下に続く>

「ご検討くださいますよう、お願いいたします」は正しい?使う場面は?

同じく、「ご検討」をお願いするときに「ご検討くださいますよう、お願いいたします」と使うことがあります。
意味は、「ご検討よろしくお願いいたします」や「ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます」と同じで「ご検討下さい」を丁寧に表現したものです。

使用する場面は、やはりビジネスなど、取り引きの場が主になるでしょう。
会話に使う「ご検討よろしくお願いいたします」、メールや手紙など文章に向いている「ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます」に比べ、この「ご検討くださいますよう、お願いいたします」は、会話、文章のどちらにも違和感なく、使えます。

「ほど」を使い慣れていない若い人なら、素直に「ご検討くださいますよう、お願いいたします」と使った方が相手に気持ちが伝わるかも知れません。

<下に続く>

「ご検討いただけましたら幸いです」は正しい?使う場面は?

同じ「検討」を使う場合でも、先ほどの「ほど」を使うとと少し柔らかな印象になるとお伝えしましたが、この「ご検討いただけましたら幸いです」はもっと控えめな印象を与える言い方になります。

「いただけましたら」は、相手に「してほしい」ことを「して下さい」とストレートに訴えるのではなく、「してくれますか?」と、実に遠慮してお願いしている言葉です。

「幸いです」は「嬉しいです」とか「ありがたいです」の意味で、「ご検討いただけましたら幸いです」は平たく言えば「考えてもらえたらありがたいです」ということです。

目上の人や、ちょっと無理なお願いをする時などにはこのように「ご検討いただけましたら幸いです」と控えめな表現を使うことがあります。

「~いただけましたら幸いです」の使い方は、他にも
「御面会の機会をいただけましたら幸いです」
「展示会にお越しいただけましたら幸いです」
 
など、相手に何かを依頼するときに、ビジネスレターやメールなどでよく使います。
覚えて使い方をマスターしておくといいですね。

<下に続く>

ご検討を使う際の注意点

ビジネスシーンで、「ご検討下さい」は、相手への依頼に使うのに便利は言い回しです。
しかし、やたらに使えばよいと言うものでもありません。
場合によっては、違う言い方を使った方が効果的な場合もあります。

「ご検討」を使う場合の注意点をいくつか挙げて見ましょう。

注意点①:申請書類や、報告書などを提出・報告する場合

仕事で、何らかの申請書類や、研修や事業報告を役所や会社に提出することがあります。

それらの書類に、添える挨拶文や依頼文に「ご検討をお願いします」とは書きません。
申請書類は、形式や内容が予め決まっています。申請用紙の書式が指定されていることがほとんどです。

ですから、記入した内容「検討」してもらう必要のない場合は
「ご検討をお願いします」とは書きません。
報告書も同じ理由です。
終了したことのプロセスや結果を、書面にまとめるのが報告書です。既に、済んだことを今さら、検討してもらう余地はありません。

「〇〇〇補助金の申請書を提出いたします。ご査収のほどよろしくお願いいたします」

このように、「ご検討」ではなく「ご査収」を使います。
「査収」は「調べて収める」の意味で、確認して受け取って下さいねという内容を「ご」と「お願いいたします」をつけて丁寧に言っています。

ですから、「ご確認をお願いいたします」でも構いません。
言葉で伝える時は、「ご査収のほどよろしくお願いいたします」より「ご確認をお願いいたします」の方が自然な感じです。

注意点②:決定事項を提出・報告する場合

既に決定した内容について書面を提出する場合などには、たとえ上司に提出するときでも「ご検討をお願いします」は使いません。
例えば、社内旅行の案内を上司に見せる時には

「今年の社員旅行の日程表です。お目通しをお願いいたします」

このように「ご検討」ではなく、「お目通し」を使います。
「目通し」は、「全体的にチェックするために一通り見る」ことです。
敬語表現にするために、「お」を付けています。

決定した内容ですから、その内容を確認してもらうことが目的で、今さら検討してもらう必要はありません。
既に、決定した事柄をもし「ご検討をお願いします」と言って渡して、「検討の結果不可だ」となったら困りものです。

その意味からいえば「確認」を使ってもよいでしょう。
「確認」は確かめて認めることです。(決定した)「内容に間違いがないか確かめて下さいね」とお願いしています。

丁寧な敬語表現にするために「ご」をつけて、「お願いいたします」と続けます。
「今回の会議録です。ご確認をお願いいたします」などと使います。

注意点③:差し迫っている事項を提出・報告する場合

「検討」は、あらゆる角度から物事を見て、じっくり考えて結果を出すことです。そのためには、ある程度の時間が必要です。
今、ここで、すぐに結果が欲しい事項について、「ご検討下さい」と言ってしまうと、相手は「検討の時間がある」と思って、すぐには答えをくれません。

時間がない事柄については「ご検討下さい」は使わない方が賢明でしょう。
また、商談などで、相手に検討の余地を与えないことが大切な場合なども注意した方がよいかも知れません。

セールストークに盛り上がって心が決まりかけていても、「検討」することでクールダウンしてしまうこともよくあります。
逆に、セールスを受けている側は「検討しておきます」と時間稼ぎをすることで、再考することができるので、あえて「検討しておきます」と使うことがあります。

時間の余地のある・なし、立場の違いで使い方に注意が必要になる言葉です。
一分一秒早く答えが欲しい場合は、「ご検討」などと悠長なことは言ってられません。

「恐縮ではございますが、早急にお返事をいただけますでしょうか」
「お忙しいところ、誠に申し訳ありませんが、金額をご確認の上、至急ご返送下さい」

など、「早急」や「至急」を使いますが、「恐縮ではございますが」とか「誠に申し訳ありませんが」などのクッション言葉を使って、表現を和らげます。

<下に続く>

ご検討の言い換え・類語

言い換えを考える

「ご検討」には、多くの敬語表現の類語がありますが、前後の文章でそれぞれ使い分けます。
ここでは、使用頻度の多いものをいくつかご紹介しましょう。

  1. ご一考(ごいっこう)
  2. ご高察(ごこうさつ)
  3. ご吟味(ごぎんみ)

これらは「検討」と同じように「深く考える」の意味ですが、それぞれニュアンスが違い、ご検討より、こちらの意図が伝わりやすくなります。
それぞれの例文をご紹介しましょう。

類語①:ご一考

「当社の製品を、御社の次回の仕入れに加えていただけますよう、何卒ご一考下さい」

「ご一考」「よく考える」とか「ちょっと考えてみること」などの意味があります。
この場合も、「御社には既に決まった仕入れ先があるのは承知しておりますが、我が社の商品のこともちょっと考えてみて下さいよ」とうニュアンスがあります。

ご検討より、一歩引いた言い回しビジネスの駆け引きに使うこともあるようです。
これを受けて、商談の相手は
「一考の余地がある」と思ってもらえれば商談の成功に近づきます。

類語②:ご高察

「今回の事故について、結論をまとめました。再発の防止についてご高察をお願いします」

「ご高察」は、「考察」「推察」敬語で、「賢察」と使うこともあります。
相手の考えや意見を聞きたい場合など、このように使います。
「検討」は、Yes・Noを出すことが目的ですが、「高察」には内容について考えることを意味します。

この場合であれば、「再発の防止についてご検討願います」と言うより
「ご高察をお願いします」の方が意図が伝わります。

類語③:ご吟味

「当社の新商品です。ご吟味いただいた上、ご意見を頂戴できれば幸いです」

「吟味」「念入りに物事を調べる」の意味があります。
その昔は、罪人の取り調べを「吟味」と言っていました。

「検討」はその結果が「有・無」で返されますが、「吟味」調べることに重点が置かれています。
ビジネスシーンでは「ご検討」と同じ意味で使われますが、「吟味」を使う方が「じっくり」の意味合いが強調された印象が伝わります。

<下に続く>

ご検討を使う場面や例文・使う際の注意点と類語・言い換え!のまとめ

ご検討を使う場面や例文・使う際の注意点と類語・言い換えをまとめてお伝えしました。
「ご検討」はビジネスシーンでよく使う言葉です。
ビジネスは、もの事のやり取り、つまり取引の場です。

何かを提案し、相手がその提案を受け入れれば報酬が発生する。
その過程で、必ずその提案を「検討」することになります。

お互いの「検討」を繰り返しながらビジネスが進んでいくことになります。
何気なく使うのではなく、その意味を理解した上で使えば、その場に相応しい言い換えも使え、より取引にいい影響を与えることでしょう。

「ご検討」を使いこなして、ビジネスを上手くすすめて下さいね。

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「お金のコトをもっと身近に」というミッションで、みんなのお金ドットコム(みんかね)を運営しています。 投資・節税・保険・ローン・クレカ・節約などのテーマの情報を各領域の専門家や編集部を通して記事配信していきます。
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