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2018/06/13

世界一寒い村オイミャコンの気温や生活、寒い理由、日本からの行き方は?

オイミャコンという村はご存知でしょうか?
ロシア北東部に位置する、世界一寒い村として知られているところです。

今回は、オイミャコンが寒い理由やその気温変化、天気や食事などの日常生活について調べてみました。
また、オイミャコン村は観光地としても注目されています。

日本からの行き方や、観光ツアーの有無についてもまとめてみたので、旅行してみたい方は地図とともに参考にしてみてくださいね。

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目次

オイミャコンは世界一寒い村

まず、オイミャコン村は一体どのあたりに位置しているのか詳しく見てみましょう。
ロシア北東部にあるロシア連邦に属する『サハ共和国』という国の中にあります。

北極圏からはほんの少しだけ南に位置しており、一年のうち6ヶ月以上が『冬』な上に一日のうち21時間は太陽が現れないという厳しい寒さの地域。
年間平均気温はマイナス15℃、過去に観測された最低気温記録はマイナス70℃を超えたこともあるそうで、これは人の定住している地域の中では一番の寒さ。(ただし、当時の測定方法に対しては議論があるそう)

それほど寒い地域にも関わらず、近くには天然の温泉がわいているため、村内を流れている川の水が凍らないそう。
このことから、現地の言葉で『不凍の水』を意味する『オイミャコン』が村の名前になったということです。

村にはおよそ500人の人々が定住・生活しています。
彼等の暮らしは決して豊かなものではありませんが、厳しい寒さに耐えながらオイミャコン村に住み続ける理由があるというのです。

近年では、その寒さゆえにメディアに取り上げられることも増え、観光地としての人気を集め始めたオイミャコン。
定住とまではいかなくても、世界一寒い村を体験してみたい人は沢山居るようです。

<下に続く>

オイミャコンが寒い理由は?

オイミャコン02

オイミャコンはいわゆる「シベリア」に位置しており、その土壌は永久凍土です。
一年のうちの大半は、低温で乾燥した「シベリア気団」の影響を受けるため、冬の気温が下がる理由となっています。

また、内陸に位置した山脈に挟まれた盆地なので風が通り抜けにくく、冷たい空気が運ばれることなくオイミャコンにとどまるため、気温が上がりにくいそう。
さらに冬場は高緯度なのも手伝って日照時間が極端に短くなります。

直接地表を温める存在でもある、日照が満足に得られないのも気温の低さの一因に。
太陽熱を受け取る時間よりも、地表の熱を放散する時間の方が長くなってしまうからです。

まとめると高緯度で盆地、周りに海がなく暖流からのあたたかい空気を受け取ることができない、日照時間が短く、放射冷却の影響を強く受ける。
このように、オイミャコンが寒い理由はいくつかの要因が複雑に関与し合うことによって引き起こされているというわけです。

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オイミャコンの生活、食事は?

次に、オイミャコンでの生活はどのようにおくられているのかをみてみることにしましょう。
まず、オイミャコンではどのような食事を食べて暮らしているのでしょうか。

主食となるのは『魚』や『馬』といったタンパク質、そして馬やトナカイの乳から作られた『乳製品』だそう。
オイミャコンの市場ではずらりと魚が並ぶ光景を見ることが出来ます。

料理で特に有名なのは『ストロガニナ』という冷凍魚の薄切り。
野菜の流通は少なく、野いちごなどのベリー類からビタミンを補給しているそうです。

子どもたちは普段学校へ通いますが、驚くことにマイナス52℃までは登校するとの事。
ただし、安全のためマイナス52℃を下回ると休校になります。

村での主な仕事は漁業、牧畜で、その他日用品店、ガソリンスタンドや学校、病院などが存在し暮らしぶりは他の街と特に異なることはありません。
ただし、その寒さのせいで以下に紹介するような日本では考えにくい出来事があるのです。

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日本じゃ考えられないオイミャコンあるある

オイミャコン03

あるある①洗濯物は外に干す

オイミャコンあるあるの中でも最も意外に感じられるのが“洗濯物は屋外に干す”事です。
マイナス50℃の極寒の屋外に、濡れた洗濯物を干すというのは日本の感覚からすると信じられないことですよね。

しかし、この方法は実に理にかなっているというのです。
オイミャコンで洗濯物を屋外に出すと、1~2分で凍りつきます。

これにより、洗濯物に含まれる水分が目に見える氷にとなり排出されるだけでなく洗濯物につき物のイヤなにおいまでなくなるそう。
その理由は、極度に冷え込むオイミャコンでは、その寒さのお陰で臭いの元になる細菌の活動が低下するからです。

一度洗濯物をわざと凍らせて、氷を軽く落とした後は屋内で干すのがオイミャコン流。
驚きの乾燥方法ですよね。

あるある②釣った魚は屋外で冷凍

続いてのあるあるは、食料に関することです。
オイミャコンでの主要な食料品は、近隣の川で捕れる魚です。

この魚は市場に並ぶのですが、その並び方が壮観。
マイナス20℃を下回る気温は天然の冷凍庫そのものなので、魚も外気にさらしておくだけで冷凍されてしまいます。

まるで丸太のように真っ直ぐな状態で凍りついた魚を使った、オイミャコンの料理が『ストロガニナ』
凍ったままの魚を薄くスライスし、塩・胡椒で味をつけて食べるメニューです。

同様の食べ方を馬肉でも行うそう。
外に出しておくだけで冷凍されるのは、便利ともいえますよね。

オイミャコンへ訪れたときには、そんな魚が並ぶ露地販売の市場をぜひチェックしてみてください。

あるある③車の利用は注意が必要

オイミャコンほどの低気温の中では、車を運転するのも一苦労。
暖かい屋内ガレージに停めていないと、エンジンや様々なパーツが凍結してしまうのだそう。

どうしても屋外に停める場合には、絶対にエンジンを切ってはいけないという、過酷な状況。
さらに、ロシア製の寒さに強いタイプの車でなければ、凍結を免れることは難しいという話もあります。

村の人々は、冬の間は車を使うために24時間エンジンをかけたままにしたり、ガレージをしっかりと温めておくという対策に追われてしまいます。
また、完全に凍結した雪道だというのに、車がスリップすることは少ないという不思議な話も。

凍結した路面で車がスリップするのは、氷の表面が解けて滑るからです。
しかし、オイミャコンではあまりの寒さに路面が溶け出すということがないため、車がスリップしにくいといわれています。

あるある④金属製品に触れられない

極寒の地であるオイミャコンで、最も気をつけなければいけないことというのが『金属製品に素肌で触れない事』が上げられます。
例えば、金属フレームの眼鏡やピアス、ネックレスといった素肌に当たるものは全てつけることが出来ません。

何故かというと、金属が気温により“マイナス温度”まで冷やされてしまい、皮膚に触れた瞬間に皮膚の水分が凍り、貼り付いてしまう可能性があるからです。
身につけるものだけではなく、金属製のドアノブや、カメラなども素手で触れないように気をつけなければならないのです。

また、くっつくことを防げたとしても、凍傷の原因となるためオイミャコンを訪れる際には注意してくださいね。

あるある⑤冬は一日中暗く、夏は一日中明るい

オイミャコンの冬は、一日のうち3時間程度しか太陽が顔をだしません。
しかし、夏は逆で20時間以上、太陽を見ることが出来るというのです。

これはオイミャコンが北極圏にも程近い高緯度地域に属しているから。
太陽の光を浴びることが出来る“日照時間”は、地球の傾きによって生まれる“太陽高度”により変化します。

そのため、季節によって太陽の高さに大きな差が生まれ、極端に日照時間が長くなったり、短くなったりするというわけなんですね。
夏場に訪れると、一日中太陽の沈まない『白夜』にも似た現象を体験することが出来ます。

逆に冬季には、なかなか明るくならず一日中薄暗い様を体験することができますよ。

あるある⑥トイレは屋外、別棟で

オイミャコンの寒さを物語るエピソードとして、トイレの設置場所に苦労するということがあります。
オイミャコンの土壌は、地中の水分がずっと凍結している『永久凍土』です。

そのため、下水管などの配管を地中に通すことが出来ません。
地中でなくても、冬季には中の水が凍り付いてしまうため「水道管」も村には存在していないそう。

日常に必要な水は、給水車が定期的に各家庭へまわり配っているとのこと。
このように、上下水道が整備されていないオイミャコンでは、トイレを家の中に設置することが出来ません。

なので、トイレのみ屋外に設置しているのです。
また、いわゆる「ぼっとん便所」なのですが、気温の低さのお陰か、あまり臭いがしないそうです。

あるある⑦感染症にかかりにくい

オイミャコンはこれほどまでに過酷な土地柄であるにも関わらず、住民の平均寿命は高いといいます。
過去には国内での地区別平均寿命ランキングで2位となったことがあるほど。

どうしてオイミャコンの人々が長寿なのかというと、理由のひとつに“感染症にかかるリスクが低い”ということが上げられるそうです。
どうして感染症リスクが低くなるのかというと、気温の低さのおかげで感染症の原因となる『細菌やウイルス』が死滅、あるいはその活動を停止・弱くさせるからです。

そのため、寒く長い冬の間に風邪などの病気にかかる人は少ないそう。
厳しい寒さに、このような利点があるとは驚きですよね。

もちろん、この他にも食事や生活様式などの要因が折り重なり、オイミャコンは長寿の村と呼ばれることになりました。
感染症リスクの低下は、羨ましいオイミャコンあるあるではないでしょうか。

あるある⑧夏は暑い

冬にはマイナス50℃を超えるほどの冷え込みを記録するオイミャコン。
しかし、夏は意外にも気温が高くなるというのです。

”オイミャコンが寒い理由”でも紹介したとおり、内陸で山脈に挟まれた盆地のため冬には寒い空気が溜まり、夏には逆に暑い空気が溜まりやすくなっています。
さらに高緯度の影響で、夏場は日照時間も長くなっているため熱をためやすいという特徴が。

これらの理由から、オイミャコンの夏には気温が30℃まであがる事もしばしばあるそうです。
冬と夏の気温差は、最大100℃にもなるというのだから衝撃的ですよね。

気温はぐっと上昇しますが、そんな『夏』の期間は短く2~3ヶ月ほど。
雪が溶け、一気に気温が上昇しても、またすぐに極寒の冬がやってくるのです。

<下に続く>

オイミャコンの夏は?

前述したとおり、オイミャコンの夏は短いものの気温はぐっと上昇します。
この短い『夏』の間に、オイミャコンの人々の暮らしはとても忙しくなるんだそう。

何故なら、長い冬の間に行うことが難しい『狩猟』や『畑作』が出来るのは夏の間だけだからなんです。
永久凍土に覆われた土地でも、気温の上昇によって溶け出す部分があるとのこと。

その土地には草が生え、まるで別の国のように緑が現れます。
オイミャコンの人々は、そういった土地を活用し、貴重な“野菜”を育て、収穫しておきます。

また、真冬になると行うのが難しくなる狩りにも出掛け、すぐに来る長い冬のために出来るだけの食料を備蓄するのだそう。
食料品の流通のままならないオイミャコンでは、このように夏はとても忙しくなる季節。

生きていくうえで必要な栄養素を摂取するために、しっかりと野菜を蓄える必要があります。
そのため、オイミャコンの人々にとって夏とは恵みに溢れる季節でもあるのです。

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オイミャコンになぜ人が住み続けているの?

オイミャコン04

では、どうしてこのように過酷な土地であるオイミャコンで生活を続けている人々がいるのでしょうか。
それは豊富な地下資源があるから、と言われています。

元々はシベリアを転々と遊牧していた先住民族が住んでいたそうで、凍らない川のあるオイミャコンのあたりは砂漠でいうオアシスのような土地。
気温こそ低いものの、生活をおくるには意外にも便利な土地柄だったのかも知れませんね。

1930年ごろになると、オイミャコンを金の採掘の拠点とするため沢山の人々が移り住むようになりました。
これをきっかけとして、オイミャコン村は現代のように発展することとなったそう。

また、1993年には10トンを超える大量の金が採掘されたという記録もあります。
このことからも、オイミャコンの地下には豊富な資源が眠っているということが想像できますよね。

このように、厳しい寒さに耐えるのに値するほどの資源があるため、オイミャコンに人は住み続けているというわけです。

<下に続く>

オイミャコンへの日本からの行き方、観光ツアー

最後に、オイミャコンへはどのようなルートで行くことが出来るのか、また観光向けのツアーなどはあるのかについて調べてみました。
まずはルートですが、日本からオイミャコンへ行くにはまず「ヤクーツク」を目指す必要があります。

ヤクーツクとは、オイミャコン村のある“サハ共和国”の首都。
ヤクーツクへは直行便がないので、近隣の空港へ行き、列車などの陸路で移動するのが一般的だそうです。

また、ヤクーツクからオイミャコンへも陸路、車での移動となります。
距離がおよそ1000kmもあり、ほぼ一日をかけて移動します。

オイミャコンでの宿泊は、郷土研究家の方が自宅を改装したホテルを利用するのがメインだそう。
個人での旅行は、手配する事柄がとても多いため旅行慣れしていないと難しいかもしれません。

では、ツアーならどうでしょうか。
世界一の寒さを体験するために、8日間の日程でオイミャコンを訪れるツアーがあるとのこと。

ツアーではサハ共和国内をあちこち巡り、オイミャコンのみを観光するわけではないので注意が必要です。
しかし、移動手段などの手配が出来ているため比較的手軽にオイミャコンを訪れることが出来ます。

オイミャコンへ行くには、個人旅行、ツアーともに利用できるルートがあるため希望にあわせて検討してみてくださいね。

<下に続く>

世界一寒い村オイミャコンの気温や生活、寒い理由、日本からの行き方は?のまとめ

世界一の寒さを体験できるオイミャコンについて、興味を持っていただけましたでしょうか?
想像を絶する寒さの村、そこで生活する人々の暮らしと、気になることがたくさんありますよね。

極寒の地で暮らすための知恵は、とても驚くことばかりです。
人間の知識と工夫がいかに素晴らしいものか、考えさせられます。

とても時間がかかりますが、日本からも訪れることが可能なオイミャコン。
もし、行く機会がありましたらこの記事を参考にしてみてくださいね。

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