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2018/06/13

末筆ながらの意味は?読み方・使い方・例文!英語では何と言う?

「末筆ながら」という表現があります。これは、通常手紙の中で使われる慣用的な表現です。
「末筆ながら」はどのように使うのが正しいのでしょうか。また、どのような意味を持っているのでしょうか。
今回は、「末筆ながら」の使い方を例文を交えて紹介します。また、英語で「末筆ながら」はどう表せるのかも紹介します。

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目次

末筆ながらの意味は?

「末筆ながら」には「手紙の最後になりますが」、「手紙の最後に書くことになって申し訳ありませんが」という意味を持っています。

「筆」には「文章や手紙を書くこと」という意味もあり、「末筆ながら」は手紙でしか使わない表現です。
手紙以外では、メールの文章で使われることもあります。

「末筆ながら」は手紙とメール以外の文章では基本的に使わない、手紙特有の表現だと言っていいでしょう。
たとえば、仕事の報告書や始末書などでは、「末筆ながら」を使うことは基本的にありません。

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末筆ながらの読み方

「末筆ながら」は「まっぴつながら」と読みます。
「すえひつ」や「まつひつ」などと誤った読み方をしている人もいるので、注意が必要です。

ですが、「末筆ながら」は基本的には口頭表現として使う表現ではありません。
手紙やメールの中で誤らずに書けていれば特に問題はありません。

「末」を誤って「未」と書かないようには十分に注意して下さい。

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末筆ながらの使い方

末筆ながらの使い方を練習する

「末筆ながら」は、結びの挨拶を書く書き出しとして通常使われます。

手紙は基本的に以下のような構成で書かれます。

前文→主文→末文→後付け

この中の末文は、さらに「結びの挨拶」→「結語」→「日付」→「宛名」→「署名」に分けられます。
ですから、主文(主要な用件に関する記述)が終わり、もう手紙が終わることを示すために「末筆ながら」は使われるのです。

「結びの挨拶」として書かれる内容としては、通常、
①用件をまとめる
②相手の健康や繁栄を祈る
③返事を要求する
④伝言を要求する
⑤乱筆乱文を詫びる
⑥手紙を書くことが遅れたことを詫びる、が挙げられます。
ですが、「末筆ながら」に「最後に書くことになって申し訳ありませんが」という意味があることを考えると、①や③を書く際には適した表現ではないことが分かります。

「末筆ながら」は、「最後に書くことになって申し訳ない」と詫びていることから分かるように、本来は優先して書くべきことを後回しにした時に使う表現です。
もちろん、これは形式的なもので、後回しにしたことを本気で詫びるものでもなく、本当に後回しにしてはいけないような重要な用件を後回しにした言い訳として使えるものでもありません。

形式上、相手に関することや自分の非礼を詫びる際に使う表現なので、詫びる気持ちを強く表した表現ではない点に注意しなければなりません。

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末筆ながらの例文

「末筆ながら」を使った例文には、以下の5つがあります。

  1. 末筆ながら、ご自愛専一にお過ごし下さいませ
  2. 末筆ながら、貴社のますますのご繁昌をお祈り申し上げます
  3. 末筆ながら、ご家族の皆さまにどうぞよろしくお伝え下さいませ
  4. 末筆ながら、乱筆乱文お許しください
  5. 末筆ながら、お返事が遅れましたことお詫び申し上げます

では、それぞれの例文について詳しく見ていきましょう。

例文①: 末筆ながら、ご自愛専一にお過ごし下さいませ

これは、結びの挨拶として相手の健康を気遣っている例です。
「ご自愛」には「自分の体を大切にすること」という意味があります。

したがって、「ご自愛専一にお過ごし下さいませ」には「何よりも自分の体を大切にして下さいね」といった意味があります。

この他に相手の健康を気遣う表現としては、「ご自愛のほどお祈り申し上げます」や「健やかにお過ごし下さいませ」、「何卒お身体おいといくださいませ」などが挙げられます。

例文②:末筆ながら、貴社のますますのご繁昌をお祈り申し上げます

ビジネスにおける手紙やメールで、相手の会社の発展や繁栄を祈る表現です。

「ご繁昌」の代わりに「ご盛栄」「ご繁栄」「ご隆盛」「ご発展」「ご隆昌」などを使っても構いません。

相手が企業や会社といった団体ではなく、個人である場合には、「ご清栄」「ご清祥」「ご健勝」「ご多幸」などを使って、「末筆ながら、皆さまのご清栄をお祈り申し上げます」などといったように書いて下さい。

例文③:末筆ながら、ご家族の皆さまにどうぞよろしくお伝え下さいませ

個人宛の手紙に書いて、相手の家族への伝言を要求する表現です。
もちろんこれは慣用的な表現なので、本当に伝言を要求しているものではありません。

相手の家族に対しても気づかいを表す表現として使われており、もし相手の家族とも面識などがあるのであれば使っていい表現です。

例文④:末筆ながら、乱筆乱文お許しください

結びの挨拶として、文章が下手なこと、字が下手なことを詫びる例文です。

ですが、そもそも手紙を書く際に下手な文章で書くこと、下手な字で書くこと自体が失礼に当たります。
「乱筆乱文お許しください」と書いたからといって、下手な文章や下手な字が許容されるわけではなく、こちらもそもそも慣用的な表現である点を忘れてはいけません。

丁寧に書くことを心掛け、それでもまだ少し足りないかもしれない、そのレベルまでもっていって初めて、「乱筆乱文お許しください」と書くことが許されるのです。
好き放題書いて「乱筆乱文お許しください」と書けば何でも許されると思ってはいけません。

例文⑤:末筆ながら、お返事が遅れましたことお詫び申し上げます

相手から手紙をもらっていたのに、その返事が遅れてしまったことを詫びる、結びの挨拶の例です。

ただし、返事が少し遅れた程度であれば結びの挨拶で詫びる程度で構いませんが、かなりの時間が経ってしまった場合には、結びの挨拶を書くまで詫びないというのは失礼に当たります。
返事が遅れた以外にも、すぐにでも詫びなければならないような状況にある場合には、まず冒頭で時候の挨拶を述べた後に詫びる文も入れておきましょう。

例えば、以下のように書きます。
「時下、○○様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。この度、すぐにお返事を差し上げるべきところ、当方の不手際により遅くなってしまったこと、まことに申し訳なく存じております。」

そして、結びの挨拶で改めて詫びましょう。
「末筆ながら、お返事が遅くなりましたこと、重ねて深くお詫び申し上げます」などと書いて下さい。

<下に続く>

末筆ながらは目上に使っても良い?

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「末筆ながら」は目上に使ってももちろん構いません。
「末筆ながら」はマナーを守った手紙やメールで使われる表現なので、むしろ目上の人にこそ使う表現だと言えます。

ただし、本当に最後に書いては失礼な内容を「末筆ながら」でごまかして書いてはいけません。
優先して書くべきことはきちんと優先して先に書きましょう。

あくまでも、結びの挨拶は形式的な付け足しです。
結びの挨拶は本文には含まれていないという点を忘れてはいけません。

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末筆ながらの類語

結びの挨拶の書き出しとして使われる表現は、「末筆ながら」以外には「末筆ではございますが」「最後になりましたが」などの他に、「まずは」「略儀ながら」「右取り急ぎ」「取り急ぎ」などがあります。

「まずはご用件まで。」
「略儀ながら、書面をもちましてお悔やみ申し上げます」
「右取り急ぎ御礼まで。」
「取り急ぎご報告まで。」

といった例が挙げられます。

「略儀ながら」は、「正式な形ではなく簡略化した形ではありますが」という意味です。
本来、御礼やお悔やみ、報告などは直接会って為すべき事柄です。

それを手紙を通して行っているので「略儀ながら」と書いているのです。
ですが、遠方であったり、多忙であったりと、なかなか直接会えないのは当然とも言えます。

ですから、実際はそれほど失礼ではなかったとしても、慣例的に「略儀ながら」と書いているのです。

<下に続く>

末筆ながらの英語の例文

「末筆ながら」を使った英語の例文には、以下の2つがあります。

  1. I wish you many more successes.
  2. With best wishes to you and your family.

では、それぞれの例文について詳しくみていきましょう。

例文①:I wish you many more successes.

英語には厳密には「末筆ながら」に該当する表現はありません。
「最後になりますが」という意味合いであれば、finallyやat lastといった表現がありますが、手紙の中で結びの挨拶として使うわけではありません。

そこで、ここでは英語の結びの挨拶を紹介します。

I wish you many more successes.
英語で手紙やメールを書く際によく使われる結びの挨拶です。

意味は、「あなたがたくさん成功するように祈っています」なので、日本語の手紙で使われる「ますますのご健勝とご多幸をお祈り申し上げます」に似ています。

例文②:With best wishes to you and your family

こちらも、英語の手紙やメールの最後によく使われる文です。
意味は、「あなたとあなたの家族が幸せでありますように」なので、日本語でいえば、「皆さまのご多幸をお祈り申し上げます」といった意味になります。

例文①や②のような結びの挨拶を書いたら、それに続けて「Sincerely」や「Sincerely yours」、「Regards」、「Best Regards」、「Best wishes」といった表現を記し、それに続けて自分の名前を記すのが一般的なルールになっています。

「Sincerely」には「真心を込めて」、「Regards」には「敬意を込めて」、「Best wishes」には「幸運を祈る」といった意味があります。
「Sincerely」が最もフォーマルな表現で、目上の人や顧客などにも使えます。

「Regards」はややカジュアル、「Best wishes」は親しい友人に対して使うカジュアルな表現です。
「Sincerely, Hanako Yamada」、「Best Regars, Hanako Yamada」といったように使い、日本語の手紙でいうと、結語と署名に当たります。

<下に続く>

「末筆ながら」を正しく使って失礼のない手紙を書こう

このように「末筆ながら」を使いこなすことは、マナーを守った手紙を書く上で非常に大切です。
かしこまった手紙は、まずきちんとフォーマットに則って書くことが求められるので、構成や適切な表現などを覚えてしまうとよいでしょう。

「末筆ながら」みなさまのご多幸をお祈り申し上げます。

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