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信託銀行とは?普通の銀行との違いやメリットをわかりやすく解説

信託銀行とは、普通の銀行に比べ比較的に店舗も少なく何をする銀行からないと思われる方もいるでしょう。

ここでは、信託銀行の業務内容や取引の際のメリット・デメリット、銀行との違い、信託銀行のランキング、利用の際の知恵袋や簡単さなどについて解説いたします。

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目次

信託銀行とは

「信託銀行」とは、預貯金や有価証券、不動産などの資産管理を託したい人と、その資産の運用や管理を行う人によって成立し、任せる委託者と請け負う受託者となります。
よって、受託者は委託者に任された資産を運用、管理し、得られた利益を委託者へ還元することになります。

平成30年6月現在、日本銀行によるマイナス金利政策は継続しており、銀行など金融機関に資金を預けていても利子は無しに等しい利回りです。

安倍政権が謳う「人生100年」とは言うものの、国民は老後の生活資金などを考えていかなくてはならず、そのために有価証券や不動産投資、さらに安倍政権が推奨するNISA(Nippon Individual Savings Account:少額投資非課税制度)や国の年金に頼らないiDeCo(Individual-type Defined Contribution pension plan:個人型確定拠出年金)などを推し進めています。

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信託銀行と銀行の違いは?

信託銀行とは

信託銀行と銀行の違いは、普通の銀行でも有価証券や国債など資産運用を託すことは可能であり、信託銀行ほどよりは幅広くはありませんが資産を運用、管理してもらうことは可能です。

信託銀行と銀行は、本来は法制上で別の組織として区分けされなければなりませんでしたが、規制緩和や銀行でも利ざやだけでは利益が出なくなる状況に資産運用、管理も行うようになってきました。

銀行は、銀行法で定められた銀行だけが行える「預金」や「貸付」、「為替」の3つがあります。また、この他に付帯業務としてクレジットカードの発行や、債務保証、手形引き受けなどがあります。

信託銀行と銀行

銀行は、基本的には不動産や知的財産は取り扱わらず、有価証券の保有も規制があります。

一方、信託銀行は資産の保有者が信頼できる人となる信託銀行に財産を運用してもらい、利益を生み出すことであり、信頼のもとに運用し効率よく運用してもらうのが信託銀行です。

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信託銀行が行っているサービス【個人向け】

  1. 株式、債券サービス
  2. J-REITサービス
  3. ETFサービス
  4. NISAサービス
  5. iDeCoサービス
  6. 相続手続きサービス

信託銀行が行っているサービス【個人向け】①:株式、債券サービス

投資信託は、信託銀行で最もメインとなるサービスで、国内外の株式や債券、投資信託証券などに投資し、集まった投資資金を大きな資金として専門家が株式や債券などで運用する金融商品です。

信託銀行のサービス

集まった資金をどのような対象に投資するかは、投資信託ごとに運用方針がありますので専門家が投資します。

投資信託がうまく運用され利益があげられるものもあれば、投資額を下回り損益となる場合もありますが、この損益は全て投資家に反映されます。

つまり、投資信託は銀行の預貯金とはことなり、元本が保証されない金融商品となります。

信託銀行が行っているサービス【個人向け】②:J-REITサービス

J-REITは、投資家から集めた資金により、商業施設やオフィスビルなど複数の不動産を購入し、賃貸収入や施設の売買益を投資家へ分配するものです。

個人向け信託銀行サービス

J-REITは、証券取引所に上場されており、株式会社では株式に当たる投資証券を発行し購入し、金融機関から融資が受けられたり、株式会社で社債に当たる投資法人債を発行し、資金調達する場合もあります。

運用会社は、投資する不動産の選定を行い、どのような条件で賃貸するかを決めます。さらに財務戦略を考え、必要な資金を調達します。

また、不動産の資産管理をする資産保険会社や、財務に関する事務や納税などは事務受託会社に委託されます。

信託銀行が行っているサービス【個人向け】③:ETFサービス

ETF(Exchange Traded Funds)は、代表的な金融商品として、東証株価指数(TOPIX)に連動したETFがあり、TOPIXの値動きと連動するよう運用されています。

よって、ETFを保有することで、TOPIX全体に投資をしているのとほぼ同じ効果が得られます。

ETFには、現物拠出によるETFと、現物拠出によらないETFの2種があります。

信託銀行が行っているサービス【個人向け】④:NISAサービス

NISAは、年間120万円までの株式など新規での投資から生じた配当金や売買益が非課税となります。

NISAは、長期での分散投資で、安定的な収益を得ながら、利益の下ぶれリスクを抑制し、市場の変化に応じて自動的に資産を入れ替えることも可能です。

毎年120万円までの新規投資が可能で、非課税期間は5年間。2020年以降は最大600万円が非課税枠となります。

また、平成30年1月から始まったばかりのつみたてNISAは、NISA口座に累積投資勘定を設けたものをつみたてNISAといい、非課税期間は20年と長く、非課税枠も800万円となります。

信託銀行が行っているサービス【個人向け】⑤:iDeCoサービス

iDeCoとは、個人型確定拠出年金で国民年金や厚生年金に上乗せされ、老後の生活資金作りのための年金制度です。

iDeCo加入者は、自分で掛け金を決め、金融商品を選び運用を行い、資産は60歳以降に分割または一括で受け取ることが可能です。

運用の成績によって、将来受け取る金額が変わることが特徴です。

iDeCoは、平成29年1月から加入対象者を拡大し、自営業者や会社員、公務員など20歳以上であれば加入可能となり、特に若年層にとって、将来の社会保障費を不安に、加入者が急増しています。

信託銀行が行っているサービス【個人向け】⑥:相続手続きサービス

超高齢化が進む日本で、相続などの問題が起きてきますが、信託銀行では被相続人の預貯金や不動産、株式・債券などを相族人に円滑にし分配し、進めるサービスがあります。

信託銀行の相続

相続人が複数ともなれば、資産の分配は「争続」とも呼ばれるようにトラブルがつきものです。

遺産整理は、手続きが頻繁で、自分が手続きする時間がないときや相続人が遠方、遺産が多岐にわたるなど場合によっては親族間同士でも「争続」に発展することは少なくありません。

第三者に任せることで円滑に分配できるのもサービスと言えます。

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信託銀行が行っているサービス【法人向け】

  1. ファイナンスサービス
  2. 証券信託サービス
  3. 企業年金サービス
  4. コンサルティングサービス
  5. 不動産サービス
  6. 電子記録債権(でんさい)サービス

信託銀行が行っているサービス【法人向け】①:ファイナンスサービス

信託銀行が行う法人向けサービスとして、ファイナンス業務があり、資金調達ではシンジケートローンという、複数の銀行の融資団を組成し契約書に基づき資金を調達したり、担保が対象事業の資産に限定されるプロジェクトファイナンスでの資金調達も可能です。

また、企業が保有する資産から生まれる収益を返済の原資とするアセットファイナンスや、売掛け金などの資産を企業から分離し、資産が生み出す収益を原資とする金融商品を組成、資金調達をする資産流動化業務など法人向けのサービスとなっています。

信託銀行が行っているサービス【法人向け】②:証券信託サービス

証券投資信託は、多くの投資家から集めた資金で投資信託委託会社が国内外の有価証券や金融市場で運用し、その得られた利益を投資家に分配します。

信託銀行の投資信託

信託銀行は投資信託委託会社と信託契約を結び、信託銀行は投資家から集められた資金の保管や管理を行っています。

信託銀行では、資産運用や資産管理に業務アウトソーシングとして投資家へノウハウや知識などを提供してくれるサービスもあります。

信託銀行が行っているサービス【法人向け】③:企業年金サービス

企業年金制度は、国民年金をベースに厚生年金という企業が加入する年金があり、さらに厚生年金基金や確定拠出年金、確定給付型年金があります。

信託銀行が法人向けに行うサービスとして、年金制度や年金運用のコンサルティングを行っており、運用に関してのアドバイスや、加入者、受給者の管理、給付業務なども行っています。

年金制度のプロとして、確定給付型年金や確定拠出年金双方の制度から最適なプランを受けることができ、財務に与える影響も計算し、シミュレーションしてもらえます。

信託銀行が行っているサービス【法人向け】④:コンサルティングサービス

銀行や信託、不動産の機能を持つ信託銀行は、企業の財務や事業再編、事業承継など様々なコンサルティングサービスを行っており、M&A(企業の合併・買収)や事業の買収、被採算部門事業の買収なども、企業の価値向上にコンサルタントが受けられます。

また、従業員の自社株取得において企業が拠出金の給与控除や奨励金支給など自社株取得を容易にする、従業員持株会の活性化や、従業員の資産形成をサポートし、企業の運営負担を軽減できる積立貯蓄や、財形貯蓄などのサービスを提供してもらえます。

信託銀行が行っているサービス【法人向け】⑤:不動産サービス

不動産サービスでは、不動産仲介や不動産の受託・管理があり、不動産業務を行えるのは金融機関では信託銀行のみで、企業の不動産に関してのサービスが受けられます。

信託銀行の不動産サービス

不動産の売買や、賃貸借、有効活用といった不動産ノウハウを持つ信託銀行に任せることで金融機関ならではの財務的な観点を組み合わせた提案やコンサルタントが受けられます。

信託銀行が行っているサービス【法人向け】⑥:電子記録債権(でんさい)サービス

でんさいサービスとは、手形振り出しに変えて、電子記録債権による支払いへ変更することで、支払い企業や納入企業、双方の支払い事務の合理化が計れます。

でんさいサービスは、企業の資金調達の円滑化を図るために創設され、支払い企業や納入企業が電子記録再建を発生させ、決済法を電子記録債権に変更することにより、納入企業は支払い期日前に譲渡や割引を行うことができるなど、信託銀行では法人向けにサービスを提供しています。

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信託銀行のメリット

  1. 不動産を運用できる
  2. 遺言・遺産相続がスムーズ
  3. 資産全体を管理
  4. 高い金利の定期預金

信託銀行のメリット①:不動産を運用できる

信託銀行であれば、住居や投資用不動産を売買したい時など、不動産取引のみでなく、ローンや税金、売却した場合には売却代金の運用方法などを様々アドバイスしてもらえます。

将来の資産形成を考え、アパート・マンション投資など着工数や金融機関からの融資も増加しており、収益用不動産の取得・運営ニーズが高まっています。

不動産媒介や不動産信託受益権媒介の事務代行など投資物件価値を向上し、利益が出るかをシミュレーションしてもらえます。

信託銀行のメリット②:遺言・遺産相続がスムーズ

遺言・遺産相続では、遺言を作成、執行、遺産調査、相続まで全て信託銀行が請け負ってもらえ、関係する弁護士や税理士などの紹介もあります。

信託銀行と依頼者、必要時には弁護士や税理士などと遺言書を作成し、公正証書遺言書を作成、正本と謄本を信託銀行に預けます。

その際、不動産の権利書や有価証券なども預けられ、事前に届け出た通知人が相続開始の事実を伝えることで遺言書が届き、相続開始とともに信託銀行が遺言書に基づき、遺産分割を行なってくれます。

信託銀行のメリット③:資産全体を管理

信託銀行では、金融資産や不動産を持つ人が、資産全体を信託銀行経由で全て管理し、運営してもらえることがメリットといえます。

特に不動産は築年数、構造などのほか、利用状況にも大きく変わってきますので安心かと考えられます。

信託銀行の不動産サービス

また、住居を買い換え、より快適な住居へ移る人も多く、ライフサイクルを提案し、新たな不動産の紹介もしてもらえます。

資産運用に関しては、一人で考えるのは不安な方も多いかと思いますが、様々な金融資産については信託銀行が自分の代わりに最適な運用を任せることができます。

信託銀行のメリット④:高い金利の定期預金

信託銀行では、銀行にはない高い金利の定期預金を取り扱っており、途中で解約はできませんが、その代わりに大きなリターンが期待されます。

信託銀行によって定期預金の種類も数種あり、いづれも満期まで解約なく預け入れることで元金保証で銀行の定期預金より高利回り、優遇金利が適用されます。

預金額1千万円以上の大口定期預金を扱う信託銀行もあり、元本保証で預金保険制度の対象のため安心して預けられ、満期時には優遇金利が適用されます。

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おすすめの信託銀行

おすすめの信託銀行①:三井住友信託銀行

三井住友信託銀行は、三井住友銀行の業務だけでなく投資や資産運用を総合的に相談できる信託銀行で、顧客の要望にゆっくりブースで相談、アドバイスがもらえます。

三井住友信託ダイレクトに入会することで、近辺に店舗がなくてもインターネットや電話ですぐに連絡が可能で、ライフスタイルに合わせたアドバイスが受けられます。

おすすめの信託銀行②:三菱UFJ信託

三菱UFJ信託銀行は、信託銀行初の試みである、専用口座での保護預りに投資運用を蒸した資産運用管理のサービスを売りとしています。

オススメの信託銀行

専門性の高い運用手法は、国内最大級の運用機関の1社とし知識、ノウハウがあることであり、これらを活用することで顧客の投資スタイルにあった最適のプランを提供してくれます。

通常の投資信託の購入時にかかる申し込み手数料は不要で、投資顧問量と残高手数料がかかります。

おすすめの信託銀行③:みずほ信託銀行

みずほ信託銀行は、国内では圧倒的な数のATM(Automated Teller Machine:現金自動預け払い機)ネットワークを誇り、生活に密接したサポートが売りの信託銀行です。

みずほマイレージクラブカードの毎月の利用によってATM利用手数料、時間外手数料が月4回まで無料。手数料も店頭より安いため無駄な手数料がかかりません。

投資信託や不動産運用、財産承継信託など他の信託銀行同様のサービスは同様です。

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信託銀行とは?普通の銀行との違いやメリットなどのまとめ

信託銀行は、銀行の業務にプラスして、様々な投資信託や資産管理、運用などを行う銀行にはできない業務を行う銀行です。

信託銀行は、その専門性の高さから個人や企業に安心感を与え、急速に変わる社会・経済環境にも対応できる資産管理・運営・投資案件のコンサルタントいえるでしょう。

よって、信託銀行は、幅広い業務の領域を持った資産全般のコンサルティングが可能な金融機関と言えます。

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