お金のコトをもっと身近に|みんかね

社会保障とは?社会保障を理解した上で生命保険の持つ役割を考えてみよう!

Large 03
目次

社会保障とは何かをわかりやすく簡単に解説します

みなさん、生命保険の必要性についてしっかりと理解できていますか?
「生命保険はみんなが入るものだから……」と考えなしに加入したり、「必要ない」などと思っていませんか?

null

本記事では、社会保障を理解した上で生命保険の持つ役割について、FPの吉武さんにお話を伺ってきました!

<下に続く>

「社会保障」でカバーできない部分を補うのが「保険」

「保険」は、不測の事態が置きた際の「社会保障」が足りないときのために作られたものです。
そもそも、「社会保障」について理解できていますか?

社会保障が持つ役割

社会保障と呼ばれるものは

・健康保険
・雇用保険
・年金

の3つです。それぞれがどのような機能を持っているのか、確認してみましょう。

高額療養費制度

「入院・手術が必要になったとき」「亡くなってしまったとき」「高度障害のような形で働けなくなってしまったとき」に必要なお金を保障する役割りを持っています。

「保険に入っていないとこういったリスクについて保障できないのでは」と考える方も多いかと思いますが、そうではありません。
民間の保険に加入していなかったとしても、私たちはすでに「健康保険」に入っています。
自営業の方などは国民健康保険ですね。これらがいわゆる「社会保険」です。

入院・手術・病気・怪我と聞くと、「治療費」への不安をイメージする方が多いのではないでしょうか。
大きな病気にかかってしまったときなどは多くのお金が必要となりますが、
高額療養費制度とは、この「治療費」に対して上限を設けてくれる制度のことを指します。

上限は所得によってかわりますが、一般的な所得の方に関しては、「8万100円+(かかった総治療費-26万7000円)×1%」です。

1ヶ月9万円の負担でしたら、数十万円の貯金があればなんとかしのげますよね。

遺族年金

万が一自分が死亡してしまった際、遺された家族だけでは生活できない可能性がありますよね。
そのリスクを補ってくれる社会保障が「年金」です。
年金は生命保険の代わりになるのです。

どういうことかというと
万が一死亡してしまった場合、これまで支払っていた年金は「遺族年金」と呼ばれるものに変化します。
これが遺された遺族に対して支払われることになります。

こちらも所得や子どもの数によって多少異なるのですが、
サラリーマンで子どもが2人いる場合、年間で約180万円の遺族年金を受け取ることができます。

障害年金

怪我や病気などで障がいを負った場合、仕事ができなくなってしまうので収入がなくなりますよね。
しかし、支出はこれまで同様に発生してしまいます。
こうした状況に対して、生活の財源を守ってくれる社会保障が「障害年金」です。
こちらも、年金を払っている場合、万が一障害状態になった際、その等級に応じて国が「障害年金」を支払ってくれます。

遺族年金同様、所得によって支給額が変わるのですが、
障害等級3級の場合は月約8万円、2級の場合は約12万、1級の場合は約15万円ほどとなっています。

傷病手当金

会社に勤めている人は「雇用保険」に加入していますが、この雇用保険も生命保険の代わりになります。
さきほどお伝えした障害年金は、働けなくなって1年経ってからもらえる保障です。
その1年という間をカバーしてくれるのが「傷病手当金」です。

傷病手当金は、働けなくなって4日目以降から給料の約2/3が雇用保険から支払われるという保障になります。

この雇用保険は1年経つと切れてしまうのですが、そこからは先程紹介した「障害年金」がカバーしてくれるようになります。

社会保障に関する基礎知識のまとめ

これまで説明した「高額療養費制度」「遺族年金」「障害年金」「傷病手当金」が
社会保障の範囲であり、私たちが理解しておかなければならない知識であるといえます。

事業主などは一部例外はありますが、一般的な働き方をしている方は基本的に加入することになるので、自分の働き方において保障される社会保険の範囲をしっかり確認しておくといいでしょう。

雇用保険に入っていない人は傷病手当金が支払われないので、高度障害になった場合は1年間の繋ぎが必要!!!

<下に続く>

社会保障以外で生命保険で補うべきケース

社会保障が持つ役割りはこれまでの説明で理解いただけたかと思います。
ここからは、生命保険が持つ役割りについてお話します。

もうおわかりかもしれませんが、生命保険は「社会保障」でカバーできない部分を補うためのものです。

入院・手術の場合

高額療養費制度については「上限が約9万円」というお話をしましたが、これは1ヶ月あたりの金額になります。
月をまたぐと2ヶ月としてカウントされてしまうので、短期入院でも2ヶ月分になってしまう可能性があります。

保険適用外の治療などが必要になったケースです。
高額療養費制度はあくまで「健康保険の治療を受けた場合」に対象とされるので、それ以外の治療は対象になりません。

例えば、ガンになった場合は海外の抗がん剤を使ったり、認可外の治療を行ったりとかなりの金額がかかる可能性があります。

健康保険には適用の範囲があり、「高額療養費制度」はそこからはみ出ることが多いです。

「先進医療は健康保険で認められている」と思う方も多いかと思いますが、先進医療の場合、技術料は全額自己負担になります。

民間の医療保障には「先進医療保障」などがあり、先進医療の手術を行った際に◯千万まで保障しますなど、安心して先進医療を受けることができる保険があります。

こうした「健康保険でカバーできない範囲」は民間の保険でカバーした方が良いですよね。

気になる月の負担額ですが、30代前半だと3,000円から4,000円くらいです。
※プランなどによって異なります

null

こうした「先進医療」以外には、がん保険があります。
先進医療はさきほどお話したように健康保険の治療ですが、日々新しい治療法や薬が出てきているので、健康保険の制度が追いついていない部分があります。

例えば、健康な細胞を切り取って培養してがん細胞と取り替える治療があるのですが、こちらに関しては特定の医者や病院しか対応できないため、健康保険には適用されないだろうといわれています。

後は、ガンになってしまった場合、多くの人は仕事を辞めて治療に専念します。
その後の生活費とか、何にいくらかかるかわからないですよね。

ガンになると、「何(治療・生活)にいくらかかるかわからない」という状態に陥ります。
そのため、ガン保険は、診断でガンが確定するとお金が降支払われる「診断一時金」という制度を設けています。
治療するしないに関わらず、ガンだと診断されたら支払われれるお金です。

仕事をやめてもいいし、ガッツリ治療をしてもいいですし、自由に使っていいです。

余談になりますが、お金のリスクとして考えられるものに「ベット代」があります。
短期的な入院の場合は、「個室と大部屋どっちがいいですか?」となった際に、「大部屋でもかまわない」という人も多いと思います。
ただ、ガンなど「治るかどうかわからない」という病気で入院した場合、自分だけの部屋で治療に専念したり家族との時間を静かに過ごしたいですよね。

その場合、「個室代」というのがかかるのですが、この金額は病院によってかなり差があります。
高い個室だと一泊30万円ほどかかる病院もありますが、かたや否かの小さな病院だと、3,000円くらいのところもあります。

都内の平均はだいたい1万円くらいだといわれており、日本全国の平均だと約5,800円ほどです。
なので、平均したとしても、5,000円から〜1万円×入院日数といった金額がかかることになってしまいます。
こちらは高額療養費制度などは全く関係ないものなので、+αで用意しておかなければいけません。

死亡の場合

死亡に関しては「遺族年金」というものがあり、結婚して子どもがいる場合に適用されます。

子ども諸々全ての支出は3,000万円ほどかかるといわれていますが、二人いると6000万円かかる計算になります。

所得にもよりますが、遺族年金の支給額は年間180万円ほどです。
「この金額だけでは生活を維持することが難しい」という場合、民間の生命保険でカバーする必要があるといえるでしょう。

私見ですが、独身かつ周囲に経済的な負担をかけるおそれがない場合は、こちらはカバーしなくてもいいかもしれません。

高度障がいの場合

高度障がいになった際、国は障がい年金を支払ってくれます。
こちらには「障がい厚生年金」と「障がい基礎年金」があり、加入している年金が国民年金か厚生年金かによって変わってきます。

障がい厚生年金の場合、先ほどお伝えしたように所得によって変化はしますが、障害等級3級の場合は月約8万円、2級の場合は約12万、1級の場合は約15万円ほどもらえるイメージです。

ここでいう「高度障がい」は「1級」のイメージです。
2,3級の場合高度障害の保障は降りてきません。

かつ、自営業などで障がい基礎年金への加入となっている人は1級、2級しか降りてきません。
3級の場合、国からのお金は1円ももらえないということになります。
しかも、1,2級に関しても障がい厚生年金をもらっている人より金額が少なくなります。

働けなくなった時、障がい年金がもらえたとしても、「その金額で今後の生活をまかなえますか?」ということになります。
足りない部分は補わなければいけませんが、自分は働けないので両親や子どもに負担をしてもらう形になることになります。

こうしたケースを防ぐために、「生命保険」が必要になってきます。
高度障がい状態になってしまった場合、生命保険会社はその人に対し死亡した際と同等の金額を支払うのです。
高度障がいになってしまった後の生活や周囲への負担を考えると、入っておくべきだと言えるのではないでしょうか。

要注意ポイント

高度障害に関してはどの保険も保障していますが、2,3級に関しては必ず確認が必要です。
そのグレーゾーンの保障がちゃんと入っているかどうかを確認して保険に入らないと、「保険適用外だけど働くことができない障がい」になってしまったときに困ることになります。
高度障害までいがない就業不能の障がいについての保障がついているか否かを必ず確認しましょう。

よくあるトラブルが、「生命保険に入っておけば死亡だけじゃなくて働けなくなったときも保障されると聞いていた」というケースです。
自分が障がい状態になって保険会社に請求の電話をしたときに、「あなたの場合は払えません。高度障害ではないので」となってしまうのです。

この場合、家族などを頼るか生活保護を受けるしかありません。

社会保障とは?社会保障を理解した上で生命保険の持つ役割を考えてみようのまとめ

生命保険には、「社会保障」で補えない範囲を補填するとった機能があります。

いつか入ろうと思っていて先延ばししてしまうと、年を取れば取るほど保険料が上がってしまう
病気しているとそもそも入れない可能性がある
保険には資産形成の意味合いもある。早いうちに運用していた方が将来もらえるお金も大きくなる

こうした性質を十分に理解した上で、早めに検討してみてはいかがっでしょうか?

Thumb minkane logo
written by
「お金のコトをもっと身近に」というミッションで、みんなのお金ドットコム(みんかね)を運営しています。 投資・節税・保険・ローン・クレカ・節約などのテーマの情報を各領域の専門家や編集部を通して記事配信していきます。
関連記事
おすすめ記事