固定電話とは
固定電話をご存知でしょうか?
最近ではスマートフォンが主流となってきている時代なので知らないという方も多いのかもしれませんね。
固定電話とは、家や会社などの有線を使い設置する電話のこと。
スマートフォンなどは移動体通信と言われており、どこでも通話ができる代わりにたまに電波が悪かったりしますよね。
しかし、固定電話は有線を使っているので電波も安定しており使えないということがありません。
ただ、停電などの場合には使うことができないので、地震などが起きた時の安否確認の際はスマートフォンの方がいいでしょう。
固定電話の必要性、置いておくメリットとは
固定電話の必要性やメリットは以下の3つ挙げられます。
- 社会的信用
- 携帯より料金が安くつく
- 資産的価値
それでは、詳しくみていきましょう。
固定電話のメリット①:社会的信用
固定電話を設置することにより社会的信用を得ることになります。
これは個人というより、会社などに関わってくるお話です。
例えば、あなたが会社を営んでいる場合、取引先の相手に携帯電話の電話番号を教えて「ここにご連絡をください」と言えますでしょうか?本来は固定電話に連絡を入れ、会社に居ない場合には携帯電話に連絡するという手段を取りますよね。
そういった場合の携帯電話だといいのですが、取引先の方がなにか受注などしたいというときに携帯電話だとどうですか?この会社本当に大丈夫かな?と少し疑問を抱きませんか。
また、これは銀行からの融資にも通づることがあります。
例えば会社を運営するためには銀行からの融資が必要になりますよね。
そういった場合には信用性を見るために固定電話があった方が融資をしてもらいやすいんです。
なので、会社などを経営している場合は固定電話があったほうが依然、社会的信用が大きいです。
固定電話のメリット②:携帯より料金が安くつく
実は固定電話は携帯電話より料金が安くつきます。
固定電話は基本料金が0円~2000円程度で固定電話同士の通話だと3分で8円などとても安く通話ができてしまいます。
1分2円程度だとすると、1時間120円ととても安い金額です。
しかし、携帯電話ではどうでしょう。
基本的には1分40円というのが基本になるので、1時間話したとすれば2400円にもなってしまいます。
その差は、2280円にもなるので確実に固定電話の方が安いです。
ですが、先ほどもお伝えしたように固定電話は移動することができないので、外出先などで使う場合には携帯電話の方が便利ですね。
あなたの生活スタイルによって使い分ける必要があります。
固定電話のメリット③:資産的価値
固定電話に契約する際に「施設設置負担金」というものを払う必要があり、これを払うことにより「電話加入権」というものが得られるのですが、この電話加入権は何かあったとき資産的価値とみなされ、差し押さえの対象となります。
差し押さえの対象ということは最低限の資産を持っているとみなされ社会的信用を得られます。
また、固定電話には資産的価値があるので親が亡くなった場合などには相続をしなければいけません。
その際には名義変更などへの料金は必要になりません。
しかし、必要な書類をたくさん準備しなければいけないので少々面倒という部分はありますが、親から資産的価値を受け継いだので、あなたも信用性があるとみなされますよ。
固定電話の必要性、デメリットはある?
固定電話の必要性やデメリットについて以下の3つが挙げられます。
- セールスや詐欺電話がかかってきやすい
- 引っ越しの際の手続きが大変
- 回線工事が面倒
それでは詳しくみていきましょう。
固定電話のデメリット①:セールスや詐欺電話がかかってきやすい
固定電話を設置していると、セールスの電話や詐欺の電話がかかってきやすいです。
例えば、契約している電話会社からのセールス電話や何かの商品購入を勧める電話など強引なセールスが多いです。
また、最近流行している振り込み詐欺なども電話でかかってくることが多いですね。
携帯電話にはそういった電話はかかってくることが滅多にありませんが、固定電話にはかかってきます。
必要のないセールスの電話は「結構です」ということを伝えてすぐに切ることをおすすめします。
また、詐欺に関してはどういった状況かにもよりますが、怪しいと思った場合にはすぐに切るか、家族の方に相談するのがおすすめです。
間違ってもお金を振り込むという行為はしないようにしてくださいね。
固定電話のデメリット②:引っ越しの際の手続きが大変
固定電話を設置していて引っ越すことになったとき、電話の契約も一緒に移転しなければいけません。
言葉では簡単に伝えることが出来ますが、実際に行ってみると色々と面倒な手続きが多いです。
固定電話を移転するために必要な項目は以下の5つになります。
- 使用している電話番号
- 契約者の名前
- 新旧住所
- 工事が必要な場合は工事希望日
- クレジットカードや口座振替など
これらの手続きを行うには1週間前~1ヶ月前に連絡する必要があります。
また、引っ越し先で工事が必要な場合には工事費用2000円~10000円程度の料金が必要になってきますので注意しなければいけません。
また、引っ越し場所によっては市外局番が変更になる可能性があるので電話番号も変わってしまいます。
そうなると、親族や契約先などに知らせるのが面倒というデメリットもあります。
固定電話のデメリット③:回線工事が面倒
固定電話を初めて設置するためには必ず電話回線の工事が必要です。
簡単に工事が終わるのであれば、仕事に行ってる間に工事が終わっているというのがいいですが、実際は家の中に入り工事を行わなければいけないので、立会いが必要になる場合もあります。
もし立会い工事が必要になった場合には工事日を予約してあなたの日時調整も必要です。
また、工事日の関係ですぐ使いたいということができないので不便というデメリットもあります。
なので、少々大変かとは思いますが、固定電話が必要になった場合には早めの契約や工事日予約をすることがおすすめです。
固定電話の必要性はない!と思っていたけれど…
固定電話は必要ないかなと思っていても実は必要になることもあります。
そこで、固定電話が必要になる場面を4つまとめました。
- 住宅ローンやクレジット審査では固定電話が有利
- FAXが使えない
- 災害時には固定電話のほうが繋がりやすい
- 子ども同士の連絡ツール
それでは詳しくみていきましょう。
固定電話を解約するデメリット①:住宅ローンやクレジット審査では固定電話が有利
クレジットカードや住宅ローンでの審査には実は固定電話があると有利ではありますが、現代ではあまり関係がありません。
昔は固定電話があるとしっかりと住所もあると判断されて有利でしたが、最近では審査基準が緩くなっているので、そこまで有利ではありません。
ですが、注意してほしいのが、携帯電話を持っていて月々の支払いの延滞をしてしまいがちという方は、クレジット会社や住宅ローンを組む会社に「この人はしっかり料金を払えないかも」と思われ審査に通らないという場合があります。
そういった理由であれば、固定電話の方が料金が安しですし払いやすいので延滞もせず有利です。
固定電話を解約するデメリット②:FAXが使えない
もし固定電話を解約してしまうと「FAX」を使うことができなくなってしまいます。
一般家庭ではあまり使うことはないかもしれませんが、未だに会社などでは必要なことが多いですね。
例えば、若い人であれば、今はデータでのやり取りなので問題ありませんが、ご高齢の方はデータの扱いなどには詳しくないので、何かを購入する際にはFAXで申し込むという場合も多いので、そういった方たちからすれば、固定電話を解約してしまうとデメリットだらけになってしまうかもしれません。
固定電話を解約するデメリット③:災害時には固定電話のほうが繋がりやすい
停電の際に使える固定電話もありますが、ほとんどの固定電話が電気がないと使えないので役に立つことは少ないので、携帯電話で安否確認を行った方が早いでしょう。
しかし、災害時には携帯電話の電波制限というものが行われます。
この電波制限が行われるのは本当に必要な電話(救急車を呼ぶときや消防車を呼ぶとき)を優先的に繋げるようにするためです。
そのため、普通に誰かにかける電話はかかりにくくなります。
こういった際には固定電話の方は有線を使っているので電話をすぐにかけることができるのでとても便利です。
停電が伴う場合には携帯電話が必要ですが、停電が伴わない場合には固定電話の方が有利になります。
固定電話を解約するデメリット④:子ども同士の連絡ツール
小さいお子さんがいるご家庭の方で、まだ携帯電話を持たせるのはちょっとと思っている方には固定電話がおすすめです。
やはり、お子さん同士であっても何らかの形で連絡を取ることは必要になってきます。
例えば、「明日〇〇公園に何時に集合ね」「明日〇〇に一緒に行こう」など遊ぶ時の連絡ツールにもなります。
また、学校で遊ぶ約束をするにしても、お子さんも親に承諾を得なければいけないので、「家に帰ってからまた電話するね」という状況にもなるので固定電話はあるととても便利です。
固定電話の必要性がある人はこんな人!
固定電話の必要性を伝えてきましたが、やはり必要な人そうでない人は存在します。
なので、ここでは固定電話が必要である人の理由を4つ挙げます。
- 自営業者
- 携帯を持たない小さな子供がいる家庭
- 災害に備えておきたいお家
- ローンやクレジットカード等の申し込みをする予定の人
それでは詳しくみていきましょう。
固定電話の必要性がある人①:自営業者
やはり自営業など会社を営んでいるという方には固定電話は必須です。
その理由というのも、株式会社ともなれば会社もそこそこ大きいので信用度も大きいですが、自営業だと個人で会社を営んでいるので信用度は少し落ちます。
そういった場合に、融資や顧客からの契約を取るためには固定電話が必要になりますね。
もし、会社を営んでいるのに携帯電話のみだとあまり信用されないのではないでしょうか。
また、会社を営んでいると複数の顧客から電話がかかってくる可能性があります。
携帯電話だと1つの電話番号しかもてませんが、固定電話だと数本の回線が持てるので話し中になっているという迷惑をかけることもなくなりますよね。
そういった意味でも信頼を得ることができます。
固定電話の必要性がある人②:携帯を持たない小さな子供がいる家庭
先ほどもお話ししましたが、小さいお子さんには携帯電話を持たせるのは早いという年齢がありますよね。
しかし、お子さんも友達同士の連絡網として固定電話が必要になってきます。
また、最近ではLINEのグループで「いじめ」が起きたりすることが多いです。
携帯電話を持つことによりこういった状況も起きてしまいますが、そもそも持っていないのであれば見なくて済むのでいじめに合う確率も減ります。
そして、SNSなどが流行ってきている近年、怪しい出会いをしてお子さんが悲しい出来事に合うという事件も多発しています。
そういった事件が起きないためにもある程度の年齢までは固定電話で我慢をしてもらいましょう。
固定電話の必要性がある人③:災害に備えておきたいお家
やはり、災害時には有線を使っている固定電話が強いです。
災害時には携帯電話は「電波制限」が発生するので、使い物にならない場合が多くなります。
最近では災害時にも使える固定電話や、家に予備電源等があれば、固定電話を使うことができるのでおすすめです。
近頃は地震の頻度も増えてきて、大きな地震が起きるとも言われています。
そういった場合に家族との連絡を取るためには固定電話と携帯電話両方を持つことをおすすめします。
もし、家が地震などで倒壊した時には固定電話は使えません。
そういったときに携帯電話が役立つので災害時の時を考え両方を常に用意しておきましょう。
固定電話の必要性がある人④:ローンやクレジットカード等の申し込みをする予定の人
ローンやクレジットカードの申し込みの審査には固定電話が携帯電話より多少有利です。
固定電話だと住所の登録が必要なので、家があり信用度も増します。
そのためさまざまなローンやクレジットカードの審査が通りやすくなる傾向にあります。
これから住宅ローンや車のローン、クレジットカードの申し込みを行おうと考えている方は固定電話を設置しておいた方がいいでしょう。
手続きにかかる電話代も携帯電話より、固定電話の方が安く住むというメリットがあるのでおすすめです。
固定電話は必要な人にだけにおすすめ
最近では固定電話を使う機会があまりありません。
ほとんどの方がスマートフォンを所持していて、家に固定電話を置いている方も少ないですが、会社を経営している人や、信用を得たい人、災害時に備えたい人などにとっては固定電話は必要になってきます。
もしあなたが本当に固定電話を必要としているのであれば、今後固定電話の設置を検討してみてはいかがでしょうか。